柏瀬コメント
羅臼漁港で水揚げ中の船に遭遇。陸の上にはスケトウダラ、たこ、毛蟹、その他、名を知らない
魚が魚種別にパレットに入っている。カラスや海猫達がおこぼれを狙って周りをうろうろ。
羅臼川に懸かった橋から、昨日見えなかった羅臼岳が雪渓を僅かに残し、真っ青な空の中、
クッキリと見えた。
羅臼から離れる程に知床の山々が遠ざかるが、左手は常に海の向こうに国後島が見える。
旧羅臼峠手前から内陸部へ入り込み登りが始まる。峠近くの食堂で昼食。
その先は上り下りの連続の中、雪除けトンネルも連続しており、狭い歩道を押して進む。
単調な国道335号線を外れて忠類集落へ回り込む。集落はバイパスから取り残され人の気配が
殆どない。 網の手入れをしている漁師と話を交わす。30年位前は5〜600人位の人口で学校も
有ったが、今では100人位。標津の宿の前を通過して野付半島に向かう。 半島は予想以上に
長く、標津から40分程走った半島の括れが目視出来る場所で停まる。
道路から野付湾の水際まで、辺り全面あやめと思われる紫色の花で覆い尽くされ、道の反対側
はオホーツク海に浮かぶ知床半島の山々や斜里岳等が遠く薄っすらと見える。引き返す途中、
オホーツク海と知床半島をバックに、夕日に照らされた親子らしき馬2頭が盛んに牧草を食んで
いた。
今日の宿、ホテル川畑は、このツーリング初めての天然温泉露天風呂付き。床に入ると、夜中
にかみさんから電話。入院した身内の者が手術を受けたとのこと。
この先旅を続けることは困難と判断、明日帰宅することを告げる。
最終目的地根室迄後僅かの所で予想外の展開となり、布団の中明日の行動を頭の中で巡らせ
る。 |