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02「部位名称」
渕仕上げ〜カップの天渕やソーサーの渕先を仕上げる
天渕の化粧仕上げには絵付け、磨き、金、銀、錫、真鍮の金属の薄板輪、(覆輪と呼ぶ)があり、稀に漆に金砂、銀砂があります。
子持ち線〜渕のすぐ内側の線
ヘアー線〜カップソーサー中央付近の線
腰線〜高台の線
●天渕→胴→腰→高台(珈琲碗)
尚、茶碗の場合、天渕は口縁、高台下を畳付と呼びます
●壺の場合は口縁→首→肩→以下同じ
●見込み〜カップ、ソーサーの内側
完璧な「器」が元々有るのではなく、お茶や珈琲を入れて飲む行為を経て完璧なカップが出来上がり完成すると言えます。地中海の人々が好む、濃い珈琲に対応するのか、アメリカ人が好むマグカップサイズ、中間のアジアサイズにするのかでもカップの大きさは違ってきます。
他方で、実利を取らずとも創作と芸術の意思的表現は尊重されるべきで、単に飾られて愛でられるだけの器であっても良いわけです。土に宿る魂が作家の魂に消化、表現されて、ユーザーの魂に歴史を刻まれて、初めて「器」なるのでありましょう。
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