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01「日本の陶器・磁器産地」
明治21年大日本陶磁器窯元一覧
1274年文永の役1281年弘安の役、モンゴル、高句麗連合による対馬、北部九州への侵略。
1592年〜1598年の文禄・慶長の役の後、豊臣秀吉によって拉致された朝鮮人(李三平)によって日本で始めての磁器が有田で焼かれます。
これより以前、唐津では登り窯陶器が既に焼かれておりました。有田の陶工が日本全国に散らばっていったのが各地方の磁器窯の始まりです。
陶器そのものは縄文の頃より焼かれていて、釉薬陶器の最古は平安時代の美濃と言われており、備前、丹波、信楽、瀬戸、常滑、越前は日本六古窯。
1910〜1945年までの日本による朝鮮併合。
唐津とは唐(中国)の港という意味で、古くから中国、朝鮮との交易が盛んであったのです。日本は漢字を中国から輸入し、陶磁器技術を朝鮮から輸入したのであります。
各地方の窯でも「錦手」とか「唐津手」と呼ぶ作風は錦手が有田、唐津手が唐津だからであります。
「京」「九谷」「美濃」など各地の窯ではその土地の陶土ならではのオリジナルな作風が完成していきます。
景徳鎮(中国)、李朝(韓国)に学んだ日本の陶磁器は芸術性が高く、とても高価だったのでヨーロッパ王侯貴族の憧れの的、一種のステータスになっていきます。
なぜ?年表を載せたのかと言いますと、伊万里湾、唐津湾は世界で一番贅沢な海と言えるからです。古くは、600年遣隋使の時代より交易が盛んなこの地域。
海には驚く程値がつく陶磁器が密かに眠っております。
「窯で買うな銘で買え」
とは、蒐集家の合言葉みたいなもので、各地の窯元に行って、審美眼に頼り、気に入った器を購入するのは楽しい一時です。しかし特産品センターなどで量産品ならまだしも、陶工見習いの練習品、窯元で弾かれた品も混じる場合もあります。
まずは「銘」で買ってみる事をお勧め致します。やはり名代の歴史も賞暦にも嘘は有りません。素晴らしい作品に巡り会われます事を。
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