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直径 (π) |
高さ (H) |
重さ (W) |
容量 (CC) |
碗 |
87π |
63mm |
152g |
170cc |
皿 |
136π |
22mm |
155g |
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藤井錦彩 染錦金彩花絵
有田焼
井上萬二に師事、貴金属と間違えるような金銀彩を得意とする藤井錦彩の作品は外務省買上げ、大英博物館にも所蔵されています。カップ内側まで金彩がある作品はそもそも通常は数が少なく、藤井氏の作品にてやっと巡り会えました。

ほぼ金彩のみの単一的見えを、斑文エンボスにする事により、光が拡散され、アイキャッチが生まれ、高台とハマの青線で作品が引き締まっています。

金は酸化も還元もしないので王水に溶かした金液(付着剤を加えた)を塗っていきます。0.1ミクロン程の厚さだと焼成時に燃えてしまう為に0.4〜0.7ミクロン程の厚塗りです。光沢側はブライト金液、斑紋の窪みはマット金液(金粉を含む)を使用していて輝度の違いが風流。
焼成温度は750℃前後で絵付け焼成温度より100℃程焼成温度を下げます。金の重ね塗りは剥落、輝度不揃いになるので一発勝負。微細な埃も大敵とされています。
ケバケバしくなりがちな金彩。エンボス部分をマット処理する事によって上品な落ち着きと豪勢みやびな趣になりましたね。
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