直径 (π) 高さ (H) 重さ (W) 容量 (CC)
 碗 66π 81mm 166g 200cc
 皿 151π 27mm 163g


駒澤博司 コーヒーカップ

笠間焼

艶消しの薄水色の釉薬が、モチーフであるヨーロッパの城を、ポエムのごとく浮かび上がらせています。採色はごくわずかなのに、ブルーシャトウが素敵に佇んでいますね。昭和59年初期作品。



【ソーサー表】



月の反射も極少量の絵の具を塗られただけ。マットな上薬を刷毛目で掠り取って、ラフな線は情緒を触発するデッサンのようですね。



【CUP裏】




裏側はオレンジシャトー。表にも裏にも四角い月が出でて、表の月のオレンジが裏側の城を照らします。裏側の黄色月は表のブルーシャトウを照らしています。



【土との出会い】

備前。益子、を経て笠間へと駒澤氏は辿り着きます。脆く厚手になりやすい益子土に比べ。笠間土は粘度が高く、形成し易く、薄手堅牢になります。酸化焼成にて赤く、還元焼成で青白い発色です。

氏の作風は年につれて彩度、コントラストが上がり、鮮やかになってきました。絵の具量が少ないシックな作風は初期作品に限られて、数が少なく珈琲カップは希少です。

イタリア・マテーラの街がモチーフとされています。