直径 (π) 高さ (H) 重さ (W) 容量 (CC)
 碗 78π 70mm 135g 150cc
 皿 141π 25mm 186g


十三代 横石臥牛 むさし乃

有田焼 長崎県無形文化財

【down feather】

カップ見込みは刷毛目による輪。カップ外側は斜めに、ソーサーは放射状に紋様が描かれています。筆先に白土を乗せ一本々を細密に線引きしてあります。最後に被る釉薬は透明度が高く、磁器にも見えますが、陶器であります。



【ソーサー表】



極薄く白を被り、中心から放射に描く線は、まるで羽毛のダウン。決して絡む事のない線は、手作業と思えない程の緻密さです。



【拡大】




白土は底は薄く、上部はシャープな線描で、よくよく目を凝らしルーペで見ないと判らない程の細かな紋様です。



【ソーサー裏】



刷毛目によるフェザー紋様



【見込み】



見込み底で収まる渦紋。下部につれて釉薬被りが多くなり、白く明るくなっていきます。カップ中部、上部との明暗コントラストが見事ですね。



臥牛氏の作品には定番の白鷺がよく登場します。描かなくとも、いにしえの武蔵野を飛翔する鷺が見えてきますね。素地色は黒や青系統ではなく、ミルクコーヒー色。ラテやココアに合いそうな趣深い作品です。

現川焼に源流を見る、臥牛窯のこの作風はどの窯も再現できず。生乾きの素地に白土を緻密に描く作業は秘儀とされております。