パターンあやとりの世界


第4章:四本指パターンの様々な処理

1.「ナウルの構え1」とその装飾処理の例

 四本指パターンの開始処理として一番よく使われるのが「ナウルの構え1」です。

Fig.1-22b:ナウルの構え1

 ここから様々な継続処理ができるのですが、「ナウルの構え1」の直後の装飾処理として便利なものを2つほどご紹介しておきます。まずは「内側の指の輪を交換する処理」です。

Fig.4-11a:内側の輪の交換 Fig.4-11b:内側の輪の交換と掛け直し
  1. ナウルの構え1
  2. 人差し指と中指の輪を入れ替える
    1. 人差し指の輪を薬指に移す
    2. 中指の輪を人差し指に移す
    3. 薬指の輪を中指に移す
  1. ナウルの構え1
  2. 人差し指と中指の輪を入れ替える
    1. 人差し指の輪を薬指に移す
    2. 中指の輪を人差し指に移す
    3. 薬指の輪を中指に移す
  3. 人差し指の輪を中指の中からつまみ出して外し、人差し指に掛け直す

 交換のやり方は2通りあって、上の説明では先に人差し指を退避しましたが、先に中指を退避するやり方もあります。糸の重なり具合が変わります。この「内側の輪の交換処理」から様々な継続処理を行うと、輪の交換をしない場合と比べてパターンが変化します。(変化しない場合もあります。)実例は次節以降でご紹介します。


 もう1つ、使い勝手の良い装飾処理として、内側の輪を隣の輪の中から取り出して掛け直す手順があります。

Fig.4-12a
  1. ナウルの構え1
  2. 人差し指の輪を中指の中からつまみ出して外し、人差し指に掛け直す
  3. 中指の輪を人差し指の中からつまみ出して外し、中指に掛け直す

 内側2本の指の間にダイヤ型のパターンが2つできています。ここから終了処理やいろいろな装飾処理に進みます。


 これ以外にも「内側の2本の指の輪をひねる」「外側の指の輪をひねる」等もありますが、「四本指パターンならでは」というものではないので省略します。

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2021.05.15
長谷川 浩(あそびをせんとや)


(c)2021 長谷川 浩
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