第2章:三本指パターンあやとりにおける様々な開始処理・継続処理
3.「亀」の仲間
3-1.「ハワイの亀」 [継続処理]
左右の三本指の計6本で「亀」のかたちを作るあやとり作品がいくつか知られています。二重の六角形に手足と頭と尾がついているかたちです。
Fig.2-31:ハワイの亀
- 人差し指の構え
- 親指で小指の手前の糸を取る
- 小指で親指向こうの糸を取る
- 親指・小指でナバホ取り
新しく取った輪の外側から下の輪(それ以前にかかっていた輪)を外す- 親指で、「人差し指から小指にかかる掌に近い糸」に掛かっている、水平に左右に横切る糸を取る
- 小指で、「人差し指から親指にかかる掌に近い糸」に掛かっている、水平に左右に横切る糸を取る
- 親指・小指でナバホ取り
このパターンは「人差し指の構え」から始められるので[継続処理]になります。ただ、今のところそれ以外のパターンに続けて取ってきれいな構造ができる組み合わせを見つけられていません。開始処理として使う分には使い道があります。また、五本指パターンや六本指パターンの開始処理でも使えます。
3-2.「パプアニューギニアの亀」[開始処理]
次は「パプアニューギニアの亀」です。これは取り始めが独特なので、[開始処理] です。
2種類の「亀」を比べてみると、首と尾の部分が違うのがわかると思います。この後で装飾処理や終了処理を行った際、その違いが面白いのです。
この「パプアニューギニアの亀」の技法も、五本指パターンや六本指パターンの開始処理で利用することができます。
2021.05.04
長谷川 浩(あそびをせんとや)
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