以前の「ひとこと」 : 2001年5月後半
5月16日(水) モザイク先日、このサイトのSternmosaikというタイル玩具を紹介しているページに、「ぜひ本物を購入されることをお勧めします」などと書きました。
図1 図2 で、ところで現在これは手に入るのかな、と思ってちょっと調べてみたのですが、全く同じものがみつからないのです。
私が贔屓にしている、山梨県は小淵沢のイカロスというお店があります。木の玩具やパズルなど、地方の普通のおもちゃやさんや百貨店などでは手に入らないような商品をたくさん扱っているお店です。年に何回かは行ってみています。
で、確かここのお店で同じような製品を見た記憶があったので、メールで問い合わせてみたところ、くわしい情報と、写真まで送っていただきました(図2)。私の持っているもの(図1)とは違って、色が5色、正方形のピースもあります。色も、よりくっきりしています。これはこれで面白そうです。
HABA社という会社の製品で、本体価格2,500円だそうです。興味がある方がいらしたら、購入してみたらいかがでしょうか。“イカロス”は通信販売も受け付けているそうですから、ホームページもご覧になってみることをお勧めします。(この「モザイク」に関する情報は載っていないようですが。)本当は実際にお店に行かれると一番いいんですけれども。
5月17日(木) 猫のライブカメラ最近、猫のライブカメラがお気に入りです。「みゃうの見える風景」とか、「にゃーにゃ」とか、「きなこ・海老丸・うなぎねこ」とかです。
5月18日(金) 数え方先日、車の中でラジオのニュースを聞いていたら、「郵便事業が赤字」という話をしていました。まあそれはともかくとして、そのニュースで1年間の郵便物の量がこのくらいあるという話をしていたのですが、葉書が何通、封書が何通、小包が何通、と説明していました。
ここで、あれっと思いました。小包って1通、2通と数えるのでしたっけ? ちょっと違和感があります。でも、自分ならどう数えるか、と言われると困ります。1包・2包? 薬じゃないんだからそれは違う。 じゃあ1つつみ・2つつみ? これも違う。1箱・2箱? 箱の形状をしていない小包もありそうです。
宅急便の荷物はなんて数えるんでしょう? 1便・2便? 1荷・2荷? やっぱり1通・2通? それとも1個・2個でしょうか? 箱なら1箱・2箱でしょうし、袋なら1袋・2袋でしょうけれど、箱1個と袋1個だったら、数える単位はどうしたらいいんでしょう?
ちょっと検索していたら、こんなページをみつけました。このサイト、「ことばの散歩道」というページなんですが、とても面白そうです。
5月19日(土) 教会のコンサート教会で開催されたコンサートに行ってきました。ヴァイオリンとチェンバロによる、Vivaldi の『四季』、J.S.Bachのヴァイオリンソナタ h-moll BWV.1014 というプログラムでした。
チェンバロといっても、写真にあるように鍵盤は1段、音色を変えるストップ等もないシンプルな楽器で、音域も4オクターブ半(55鍵)しかないものでした。多分、チェンバロというよりはスピネットと呼ぶべきでしょう。
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この編成で『四季』を聴くのははじめてだったのですが、とても楽しめました。思わずチェンバロが欲しくなって、いろいろ調べてしまいました。でも、チェンバロは毎回調律しないといけないのです。ギターなら6本、ヴァイオリン属なら4本で済みますが、チェンバロだと少なくとも鍵盤の数だけ(60鍵なら60本)の弦の音合わせをしなければなりません。
チェンバロを使った演奏会をお聴きになったことがある方はご存知だと思いますが、幕間の休憩時間にも調律するのが普通です。そんな面倒な事、私にできるでしょうか。
ほかにも、値段(実はこれが最重要)や設置場所、温度や湿度等の管理など気になることがたくさんあります。やっぱり自分で購入は難しいです。
さらに調べて行くと、ローランドからディジタル・ハープシコードという製品が発売されていることがわかりました。これはよさそうです。なによりも、予め設定された調律法を自由に選べるという点が気に入りました。 ここを見ると、値段も本物の楽器より安そうだし、いいなあ、これ。
・・・でも、冷静に考えるとこれだって高いですねやっぱり。
5月20日(日) ヘンリー・ジェイムズヘンリー・ジェイムズという作家がいます。映画化された作品に、「鳩の翼」とか「ある貴婦人の肖像」とかがあります。
うちの子供が“機関車トーマス”の大ファンです。家でヘンリー・ジェイムズの名前が出ると、子供が反応します。そうなんです、トーマスの仲間の機関車に、「ヘンリー」と「ジェームズ」という機関車が出てくるのです。(ちなみに、機関車トーマスに関してはすばらしいWebサイトがたくさんあります。たとえばこことかこことかこことか、まだまだたくさんあります。)
皆さんは「ヘンリー」といったら、誰を思い浮かべますか? では「ジェームズ」だったらどうですか? それぞれ何人くらい思いつきますか?
5月21日(月) ミウラ折り「ミウラ折り」という紙の折りたたみ方があります。できるかなというページの先週の新作が、このミウラ折りの話でした。(こちらです。)
⇒ ⇒ ミウラ折りについては、過去に何度か新聞や雑誌などで簡単に紹介されているのを目にした事があり、興味を持っていました。
例えば、大きな地図のようなものを広げたり畳んだりするのは厄介なものです。ところが、このミウラ折りで折りたたんでおくと、なんでも広げたり閉じたりするのが非常にスムースで自然で、どこかの折り目が逆に折れてしまったりとか、どこかの頂点の凹凸が逆転してしまったりとかいうことが起こりにくいのだそうです。
でも、実際に折ってみたことがなかったため、なんでそうなるのか、どこがすごいのかが今一つわかっていませんでした。
今回実際に作ってみて、やっと納得できました。上の2枚の写真がミウラ折りで開いたところと畳んだところ、下の2枚が普通に(地図のように)折り畳んだところです。
要するに、普通の地図折り(下の図)の場合、まず縦の折り目を全部完全に折り畳んでしまって初めて、横の折り目で折り始めることができるのです。縦の折り目が畳まれる前にどこか横の折り目が折れ始めると、それが抵抗となってうまく畳めなくなります。
ところがミウラ折りの場合、縦だけ、あるいは横だけを折る事はやろうと思ってもできません。どこかを折ろうとすると自然に全部の折り目が同期して折り畳まれて行くのです。
ひとつだけ残念なのが、ミウラ折りは、畳んだときの形がいびつなのです。1つ1つが平行四辺形なので、徐々に折り目がずれて、辺がジグザグになるのです。
ともかく、とても面白いのでぜひ折って見ることをお勧めします。
5月22日(火)リンク集に1件追加しました。以前、4/24のひとことでも紹介した、ロシアピアノ音楽発掘のページです。最近、このページで知ったピアノ曲にすっかりとりつかれてしまい、ふと気がつくと頭の中で鳴っていたりします。
5月23日(水) 除籍本先日、図書館で除籍本を希望者に無料で譲ってくれるというイベントがあり、出かけてきました。1家族10冊までだということでした。
松田道弘あそびの本(全6巻)というシリーズがあります。すでに出版されていない、資料的価値が高い本で、何度も借りていました。これがどうやら除籍になったらしく、シリーズの1冊だけが残っていました。その1冊は頂いてきましたが、残りの5冊はすでにどなたかがもらって行ったらしく、見当たりませんでした。
図書館のスペースは有限でしょうから、取捨選択してゆかなければいけないのはわかります。でも、まだ本として痛んでもいない、頻繁に貸し出しがある、資料として古くない(というより価値が高い)、絶版で新規購入ができない本を無闇に除籍にして欲しくないな、と思います。
・・・もし自分が全巻貰い受けていれば、こんなことは絶対言わなかったでしょうけれども。自分の意に沿わなかった時だけ正論を吐くというのはみっともないですね。
5月24日(木) 綱引き綱引きというあそびは非常に歴史の古いものだそうで、どうやって確認したんだか知りませんが有史以前から行われていたんだそうです。日本では小学校の運動会の定番競技ですが、ちゃんと国際ルールがあるんだそうです。たとえばこんなページやこんなページに詳しく載っています。
人数は8名、合計体重で階級分けされており、とにかく4メートル引っ張れば勝ち。時間制限無しなんだそうです。この競技、筋力や体重が非常に重要なのは言うまでもありませんが、駆け引きもかなりあるんだそうです。たとえばフェイント。相手が思いきり踏ん張った瞬間にふっと手を放し、相手チーム全員がバランスを崩したら、すかさず一気に4メートル引っ張ってしまう。これは決まれば非常に有効な戦術だそうです。
そういえば子供のころ、1メートルくらい離れて向かい合って立ち、お互いの手のひらを押し合って足が動いたら負け、という「なんとか相撲」というような名前のあそびがありました。これも、相手が押してきたらすばやく手を引っ込めてバランスを崩させるという戦法が重要でした。
小学校の綱引きと言えば、まるでレースのル・マン式スタートのように、競技者は最初は綱から離れたところにいて、号令とともに綱に駆け寄って引っ張るというやり方もあるのだそうですね。こわい。
5月25日(金) 『太平洋ひとりぼっち』先日、図書館から貰ってきた除籍本の中の1冊に、堀江謙一さんの『太平洋ひとりぼっち』があります。昭和37年に3ヶ月掛けて、ヨットで太平洋を一人で横断した話です。“少年少女二十世紀の記録”という、全部でおそらく50冊くらいあるノンフィクションのシリーズの1冊でした。
小学生のころ、文庫版の『太平洋ひとりぼっち』の大ファンでした。今回読んだ版はいろいろと文庫版とは違っていて驚きました。文庫版を読んだ時に強く印象に残っている話、例えば、ヨットに搭載する水の量を決めるための計算とその根拠の詳しい議論とか、高価な測定器を必死で値切る話とか、出発直後の強烈で悲惨な船酔いの具体的な話とか、今回貰ってきた「少年少女〜」版には載っていませんでした。
そのかわり、文庫版には載っていなかった後日談、サンフランシスコに到着した後の話がちゃんと書いてあって、お金もパスポートもなかった堀江さんがどうやって日本に帰ってきたのか、マーメイド号はどうなったのかなど、はじめてちゃんと知ることができました。また、写真も数多く掲載されていました。
それにしても改めて読んでみて、GPSや携帯電話などが発達した現在とは冒険の質が全く違うな、と思いました。例えば「ライフジャケットは使わない。なまじ浮力があるのがいけない。いたずらに苦しみが増すばかりである。」といったフレーズが出てきます。何かあってもそれを知らせる手段がない、誰も助けてくれない全く孤独な冒険なのです。
この機会に文庫版を読み直してみようと思って、古本屋さんなどを探してみています。
5月26日(土) 『化学図録』
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視覚でとらえるフォトサイエンス『化学図録』 という本を買いました(写真)。数研出版という、教科書や参考書を出している出版社の本です。
内容は、基本的には高校の化学のレベルですが、大学教養課程くらいまでの入門書としても使えるレベルで、写真がたくさんあってみているだけでもとても楽しいです。化学の未履修者や再入門には最適だと思います。全部で232ページ(そのうちカラーページは192ページまで)、資料的価値も高く、店頭で手にとって見て、「これは欲しい」と思いました。
しかも、これだけの内容で値段が790円。理科離れが嘆かれる昨今、こういう出版物をこういう価格で出してくれる出版社がある、ということを知ってなんだかとても嬉しい気持ちになりました。
ちょっと高めの雑誌1冊の値段です。ぜひ買ってご覧になることをお勧めします。
5月27日(日) ごたく
PalmとかPocketPCとか、小型携帯機器を持っている人を徐々に見かけるようになってきましたが、これらの上で動作する「ごたく」のデータに対応したクイズゲームがあると聞いて、ちょっと試してみました。
といっても何のことやらさっぱりわからない方がほとんどだと思います。「ごたく」というのは「5者択一」の略語で、以前MS-DOSの時代に流行した、パソコンの上で実行できるフリーソフトのクイズゲーム(のデータ形式)です。(例えば、Windows版のソフトならばこちらで入手できます。)ソフトがフリーだったことに加え、問題を作成するツール等もフリーで公開されたため、多数のクイズデータが作成されました。
例えば、マンガやアニメなどのマニアックな問題から、学校の理科や社会といった教材のような実用的なものまで、何十種類も公開されています。(たとえば、こちらとかこちらとかのページ。)私はJRの難読駅名とか、百人一首の問題とか、日本の都市名の問題とかがお気に入りです。時間があったら自分でも問題を作ってみたいと思っているのですが、何よりもセンスのある選択肢を用意するのが難しそうです。
DOS用・Windows用・Mac用・Palm用・WindowsCE用と様々なプラットフォームに移植されていますので、やってみると面白いと思います。
5月28日(月) 『ルドルフとイッパイアッテナ』
斎藤洋さんという児童文学作家が書いた、 『ルドルフとイッパイアッテナ』 『ルドルフともだちひとりだち』 という本があります。Webで検索をかけてみると、いろいろ情報が出てきます。
上の子がこの本が大好きで、何十回も読んでいます。そこで、昨日紹介した「ごたく」用のカルトクイズを作ってみようと計画しています。例えば
・ルドルフが乗って来たトラックは何ナンバーか
・イッパイアッテナの飼い主の苗字は?
・イッパイアッテナの飼い主の家に最初に掛かっていた表札は?
・ルドルフに喧嘩を挑んできた猫の兄弟の名前は?
・ブッチーの家は何屋さん?
・おまわりさんはイッパイアッテナを何と呼ぶ?
なんていうような問題を100問くらい考えて作ってみています。まだ作成途中ですが、出来上がったら提供したいと思います。(でも欲しい人いないだろうな・・・)
5月29日(火) くみがみ
あそびのコラムを更新しました。
くみがみの世界というページがあります。(リンクはコラムの中にあります。)一度、URLを記録しておいたのを無くしてしまって検索をかけたのですが、
・温暖化防止のとりくみがみられる。
・ただれやむくみがみられる。
なんていうページが検索結果として上がってきて笑ってしまいました。さて、くみがみってなんだと思いますか?
5月30日(水) I教授の家
礒山雅という音楽研究者・評論家がいます。特にバッハの研究で有名な方です。 この礒山先生のホームページ “I教授の家” をみつけたので読んでみました。
なんというか、礒山先生のイメージが変わりました。「日記風の談話」というコラムがメインコンテンツだと思うのですが、5年ほど前からの500を越えるエッセイや日記が公開されています。堅い内容のものから、完全に内輪ネタのものまで、様々なものがあります。
まだ全部には目を通せていませんが、このサイトの中で私が読んだ範囲のいまのところのお勧めは、「日記風の談話」の第81話 「耳の文化」序論です。
先日、猫が軒下の掃出し窓のすぐ外に雨宿りに来ていました。猫は庭を汚すといって嫌う人がいます。その気持ちはよくわかります。でも私はなんとなくかわいそうで、追い出したりする気になれません。
この日の朝も、家の中で物音がすると振り返って安全確認をしていました(写真左)。目が合った時ににこっとして見せたら、猫の表情も緊張が緩んで、靴の上にあごをのせて、くつろぎはじめました(写真右)。
ガラス越しの撮影なので、ガラスによる反射が写りこんで見にくい写真になってしまいました。偏光フィルタが欲しいです。