令和7年 団長挨拶
皆さま、新年あけましておめでとうございます。新しい年を迎え、ここに伝統ある諏訪市消防出初式を執り行うことができますこと、大変光栄に思います。
まず初めに、ご来賓の皆様方におかれましては、本日ご臨席賜りましたこと、また日頃より消防団活動に対し多大なるご高配を賜り、深く感謝申し上げます。
また、表彰式において各章を受章されました団員の皆様、厚く御礼申し上げますとともに、これまでの消防団活動へ深い敬意を表します。
昨年を振り返りますと、令和6年は私たち諏訪市消防団にとっては記憶に残る年となりました。
諏訪市消防団第8分団が宮城県で開催された全国消防操法大会へ出場し、「準優勝」という素晴らしい成績を収めることができました。県大会においても小型・ポンプ車の両部門で優勝という過去類を見ない成績を収めることができ、この成果は団員一人一人の努力と結束の賜物であり、大変誇りに思っております。大会まで選手たちは厳しい訓練を積み重ねてまいりました。それをサポートしていただいたご家族や団員、全ての関係者に改めて感謝するところであります。
昨年の出来事において、もう一つ忘れてはならない出来事があります。それは、同じ北信越地域の石川県能登地方を中心に発生した自然災害です。元日に起きた大地震や、9月の豪雨による被害は、私たちにとって衝撃的なものでありました。多くの地域で家屋の倒壊や道路の寸断、さらには避難所では混乱が起き、地域住民の安全が脅かされました。1年経った今もなお復旧には至っていない地域もあります。
いかに日頃からの備えが重要か、そして災害が発生した際に迅速かつ冷静に対応できるように平常時からの準備や訓練が不可欠であることを改めて考えさせられました。災害に対して一人一人ができる備えをし、いざという時にどんな行動を取るべきかを常に考えておくことが、私たち消防団の使命であり、地域を守るための第一歩であると確信しています。
さて、今年も新たな年を迎え、諏訪市消防団は今、団員の減少や2分団問題など様々な問題に直面しております。諏訪市消防団再編計画策定委員会を立ち上げ、有識者と未来の諏訪市消防団のあり方について検討を重ねております。様々な問題はありますが、我々消防団に課せられた使命は「市民の生命・身体・財産を守ること」これに他なりません。これまでの諸先輩方が作り上げてきた伝統と経験を糧にし、私たちの活動をさらに充実したものとしていかなくてはなりません。訓練などを通し団員一人一人が地域の安全を守るために精一杯努力を重ね、災害に強い、より一層強固な消防団を作り上げていく所存であります。
結びとなりますが、日々の消防活動に尽力してくれている全ての団員、そしてそのご家族の皆様方に、心より感謝申し上げます。また、まとい会や消防委員会をはじめとする関係機関の皆様方には、諏訪市の消防行政に対して、日頃からのご支援とご協力を賜っておりますこと、この場を借りて感謝申し上げます。私たちの地域の安全・安心は団員と関係者の皆様方のお力添えがあって初めて確保されるものと改めて実感するところであります。
最後に、令和7年も諏訪市が無事故・無災害の一年となることを祈念し、また、ご臨席の皆様方のご健勝と益々のご活躍を心から祈念申し上げ、式辞といたします。
令和7年1月12日 諏訪市消防団長 小池敏彦
このページの先頭へ