座っていて足がしびれた、りえ。しびれた足を自分で触ると、更にビリビリする。
ふと何を思ったか、そのしびれた足を持ち上げりさに、『ちょっと触ってみて?』 『どこ?』
『もうちょっとつま先の方』 『そうそうその辺、ねえビリビリする?』
『なにが?全然!』
どうやら自分のビリビリ感がりさにも伝わると思ったらしい…。
と聞きたくなることがちょくちょくある。小さい頃からそうだったけど、よく里紗が里絵の世話をしているのを見かける。
今日も、学校から帰ってきて宿題が終わった後、二人で折り紙を使って何か作っていた。
すると里絵が突然、『出来ない〜』といっていじけ始めた。
すると『ハイハイ、しょうがないな〜』といいつつ、里紗がやってきてさっさと里絵のやっていたことの続きというか、
里絵が出来なくて困っている部分をやってしまうのだ。
まあ元々里紗は手先が器用で何か作る、というようなことが得意みたいなんだけど、
こういう風景を見ていると、ホントどっちがお姉ちゃんなんだか…と思ってしまう。
まあ別にお姉ちゃんなんだからこうしていなさいとか、そんなことを言うつもりは全くないけど、
結構見ていてほほえましいというか笑えるというか。
でも学校へ行くと、里絵はしっかりしているようだ。逆に里紗は何事においても、里絵の後をついているらしい。
お互いに持ちつ持たれつなのかなあなんて思ったりもする。
一応私は親なんだけど、なんだか双子というのはよく判らない所が多いと思う。
常に二人を産んでから思っていることなんだけど、誰にも踏み込めない『双子の世界』って言うのは、
確かに存在するんだなあと最近つくづく思う。
りえりさの通っている小学校は各学年1クラスずつしかありません。1年生は29名。
元気がよいのがいいところであり、欠点でもある1年生。でも、基本的にみんなとっても明るくていい子達。
個性派揃いだから衝突だってある。
まだまだお互い子供だから、相手の気持ちも考えないで、色んな事思いつくまま言って喧嘩になって、
言われた方は悲しくて切なくて、言った方はあっさり忘れてしまって・・・。
誰だって自分の子供が傷ついたり哀しんでいる姿は見たくない。それは親として一番切ないことだから。
例え自分の子でなくても、クラスの誰かが傷ついている、泣いているってわかったら、やっぱりそれは同じ様に切ないし辛いこと。
参観日の懇談会。些細な一言が、小さな心に大きな傷をつけてしまった話を聞いた。
私も同じ事を小学校の頃、言われて嫌だった覚えがある。
他にも懇談会とは別に、家に帰ってきて泣いている子の話も聞いた。
幼い心は、大人の想像を超えて深く深く傷ついている。
でも、傷つかないように誰も傷つけないように『保護』していくのは無理。
何処まで大人は子供の世界に介入すればいいのか、正直今の私はわからない。
喧嘩したり、言い合いしたりして、子供達は傷つけたり傷ついたりして、
優しさがなんなのか、悲しいってことはどういうことなのか経験して、大人になっていくんだろうな。
私達がそんな子供達に直接何かしてあげられることは、とっても少ないと思う。
ただじっと見守ることだけ、抱きしめてあげるだけしか出来ない時だってあると思う。
大きな傷が1日も早く癒えますように。負けんなよー、いつだって応援してるよ。
そばで見守っているお母さんは、辛くて切ないだろうけど、あなたも私も他の子のお母さんも同じ1年生のママだよ。
子供達が大人になる過程を一緒に悩んで、泣いて笑って見つめていこうね。