卒園式
早く来て欲しかったような、もっともっと先でよかったような、とうとう卒園式の日がきてしまいました。子供達はいざ知らず、母はとても寂しい気持ちでいっぱいでした。
仲良しママのちかちゃんは「朝園服を着せた時に、最後だと思ったら泣けてきた」といってました。
入園式の日は私たちが手をひいて、会場のリズム室に入りました。卒園式は先生に引率されて・・・と思ったら、1人1人入場でした。里絵が一番先に入場です。
ペコンと頭を下げて、ゆっくりと進んできます。お返事すらできなかった入園の日がダブって、もう母はこの時点で涙でした。
この3年間長かったのか、短かったのか判らないけど、人見知りの激しかった二人の姿はもう何処にもありません。一人でも立派に入場できるようになった里絵と里紗が目の前にいました。
卒園証書の授与には、保護者も立ち会いました。里絵の時は文さんが、そして里紗の時は私が。そして貰った証書は席に戻った時に、子供達がお母さんたちに「ありがとう」といって、手渡してくれます。
里紗から受け取った瞬間、涙が溢れました。なんだかそれは里絵里紗を妊娠してから今日までの、私への「お疲れ証書」のようで、本当にこれで毎日の送り迎えもなくなって、二人はまた私から離れていってしまうんだなあと、寂しい気持ちと無事今まで過ごせたことのほっとした気持ちが入り混じった、嬉しいけど切ない瞬間でした。

式の間じゅう色んなことを思い出しました。双子が判明した日のこと、出産の時のこと、入院したこと、怒ったこと、笑ったこと、楽しかったこと、辛かったこと、色んなことがたくさん詰まった毎日でした。
二人を授からなかったら、きっとこんな毎日にはならなかったんだなあと思いました。二人のおかげでたくさんの人とお友達になれて、色んなことを教わって、私も少しは成長したかなあ、里絵里紗に負けないくらい大人になったかなあ・・・そんなことを考えました。
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