天国へ行ってしまった
おじいちゃんのこと

里絵里紗が年中の3月2日。文さんのお父さんが亡くなりました。突然のことでした。
夏の暑さがたたったのか、もともと病気のあった心臓に負担がかかってしまって、二人の運動会を見に来てくれた直後入院してしまいました。
思えばその時にとても疲れたような様子でした。
その後入退院を繰り返し、回復に向かいつつあったのに、訃報は唐突に舞い込んできました。
生まれたばかりの里紗を抱いて、「女の子っていうのはこんなに華奢なもんかい」とおっかなびっくりでいた姿。
二人の人見知りが激しかった頃、なんとか二人が泣かないようにと、お気に入りのあめをたくさん買っていつも待っていてくれたこと。
畑でいっしょに芋掘りや野菜取りをしたこと。
里絵と里紗のためにアイスを買いに走ってくれたこと。
初孫の二人をそれはそれは、大事に可愛がってくれたおじいちゃんでした。
運動会直後の入院の時に、「学習机」の心配を盛んにしていました。二人だから二つ買わないといけないから、早めにいってくれって。まだ来年の話だよって笑って過ごしたけど、もしかしたらおじいちゃんはもうその時には、自分の寿命の長さを感じていたのかもしれません。
67歳になったばかりでの旅立ちでした。文さんの弟夫婦のところの赤ちゃんがもうすぐ1歳を迎える頃、おじいちゃんは天国へ行きました。
もっともっと長生きをして欲しかったです。里絵里紗の保育園で最後の運動会も見て欲しかったし、これから入学や色んなことが待っていたのに。
どうしてそんなに焦って逝っちゃったの?って聞きたい気持ちだけが残っています。
きっと今は天国で、里絵里紗の事を毎日見ていてくれると信じています。
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