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和田峠:お宝探し |
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お目当てのお宝は、柘榴石。 ここ和田峠の火山岩は、下層が三峰火山岩・中層が和田峠火山岩、上層は鷲ケ峰火山岩からなる地層だそうで、 火山岩には液体のマグマがが急激に冷えて結晶化しなかった石基と 石基の中で鉱物が結晶した斑昌というのがあるそうです。 石基としては黒耀石があり、今回お目当ての柘榴石は斑昌にあたるそうです。 和田峠の柘榴石は堅い流紋岩の隙間に出来た満バン柘榴石で黒から茶色の色をしているそうです。 宝石としては、ガーネットと呼ばれ1月の誕生石だそうです。 色も緑から赤までいろいろあるそうです。 日本での産地は福島県石川町・茨城県山の尾・長野県和田峠があるそうです。 19回のマリオ倶楽部の時は残念ながら収穫は無しだったので、 今回はバスの中で先生に資料とサンプルを見せていただき事前勉強も万全でのぞみましたが、 残念ながら時間切れで収穫なし、次回のお楽しみと言う事になりました。 お腹もすいてきたので、弁当を食べるのに良い場所をと言う事で、 鷹山にある黒耀石体験ミュージアムへと向かう事になりました。 バスで旧道を和田側に下り、鷹山へへと向かいます途中ところどころで旧中山道を横切っていきますが、 以前中山道を歩いた時にはやっていた、東餅屋も閉めるめられており (新和田トンネル近くに移動された東餅屋も閉められていました。)廃屋状態、近くの接待茶屋の方が新しく見えるほどでした。 |
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ちょっといっぷく:黒耀石体験ミュージアム |
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黒耀石ミュージアムに着いた時には雨も上がり、黒耀石鉱山のある虫食山を背景に 外のベンチを借りてのんびりとマリオさんで用意して下さったお弁当を頂く事が出来ました。 まずは、ビールで乾杯。 ここ黒耀石ミュージアムには2009年・96回まマリオ倶楽部で一度おじゃまし、 星糞峠の縄文黒耀石鉱山を見学した事がありました。 美味しい昼飯にさそわれたのか、食卓にはザトウムシ、ヒメギス(キリギリスの仲間だとか)もやってきました。 前回訪れた時には、縄文ネックレス作成の体験をさせて頂きましたが、 今回は館内を案内して頂きじつくりと縄文黒 ここ、体験ミュージアムを訪れる人は年間1万人を超えるそうで、 雨の平日にもかかわらず我々が訪れた時には数組の団体さんや家族連れのお客さんが来ておられました。 なかなかの人気の様です。 耀石文化の勉強をさせて頂く事になりました。
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今回案内して下さるのは、学芸員の大竹さん。 ここ鷹山の黒耀石は80万年ほど前の和田峠火砕流によるものだそうで、 最初は川原でひろえたものがだんだん故渇して行き、 だんだん上流へ行き縄文時代になると山で鉱山として採掘する様になったのだそうです。 鷹山は江戸時代には将軍の鷹の飼育場でもあったとか。 壁の地層のサンプルは、黒耀石流通の要所であった追分の地層と そこから出土した黒耀石の節季のサンプルだそうで、 3万年前からの石器とされた黒耀石があり、 一番上の8千年前ぐらいが縄文の石器になり形も用途も変わって来ているそうです。 黒耀石の産地としては、国内では80個所ほどあるそうですが、 大きなものが取れるのは北海道白滝で(ミュージアム入口に大きな白滝・黒耀石がありました。) 本州では、霧ケ峰が最大で不純物の少ない透明度の高いものが取れるそうです。 他は姫川・阿蘇山等があり浅間山にもあるそうですが小粒だとか。 |
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縄文時代にはすでに山での採掘が始まったそうで、採掘現場の地層のサンプルが展示されていました。 採掘場から発掘された土器BC3500年ごろのものだそうです。 霧ケ峰の黒耀石は採掘される様になる前は一時数も減り、箱根の石で補填されたそうですが、 採掘する様になつて主流は又霧ケ峰になつたそうです。 それと最初は原石で流通していたそうですが、素材は壊れるリスクも高く、 加工も難しく原石では無駄も多いので、今のスキー場のあたりで加工された後に、 流通して行った事が加工場に残された残骸を組み合わせる事でわかったそうです。
縄文時代では、黒耀石石器は戦の道具ではなく、命を支えるものとして皆にくばられたものだそうで、 |
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世界でもあちこちで黒耀石が使われて来たそうですが、メキシコではBC700年頃から黒耀石採掘が行われ、 テオワカン文明、マヤ文明、アステカ文明を支えて来たそうです。 マヤでは1600年にスペインに征服されるまでは、石器が使われていたそうです。 アフリカ・イースター島は黒耀石の産地でもあったそうで、モアイ像の黒目の部分は黒耀石で作られていたそうです。 ここ鷹山の縄文鉱山の遺跡の発掘は、明治大学考古学教室と長門町教育委員会と共同で行われており、 来年また再開されるそうです。 黒耀石体験ミュージアムの前の広場では、23日に子供達が主催の故郷祭りが行われるそうで、 会場作りがされていました。 最後に、再び広場に戻ってマリオさんで用意して下さったスイカをいただき今回の旅も終了となりました。 周りの林の中には、秋の花々も咲いて心地よい秋風を感じながら帰宅しました。 ちょっと早く到着したので、最後にマリオさんでコーヒーを御馳走になりました。 どうも御馳走さまでした。 感謝感謝。
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