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  一番手前の拝殿は比較的新しいのか、その奥の中門から先が国宝の中門・釣屋・本殿です。

国宝の本殿は、江戸時代初期の建物で神明造としては、日本最古のものだそうです。  

直線的な檜皮葺の屋根、突き出した角の千木、6本の堅魚木みごとなものです。  

大町の大工・四代目金原周防定兼の作だそうです。

最後は、囲いの外の神門の前で参拝。   

神社は、地すべりで前の方へずれたものの修復工事が済んだところの様で、神社を囲む山肌には、

まだ所々青いシートがかけられており、まだまだ工事は進められている様でした。

 

 

神門前の広場には、神楽殿があります。  

仁科氏の時代から受け継がれた、太々神楽(無形文化財)が奉納されるそうです。

宝物殿の見学です。  ここには、国の重文に指定された御正体と木造棟札が見れました。

重文の御正体。
弘安元年(鎌倉中期)の作。 時代の明記されたものは二体だけ。

御正体:(ミショウタイ)

神仏混合の考えでは、仏菩薩がわが国で生れ変り神になったとされ、神の本地を仏にあてたものが

御正体だそうです。  

そこで、神社の鏡と仏像を組み合わせたものを拝殿の扉にかけて礼拝したものだそうです。  

仏像の方は、天照大神の本地仏とされる大日如来が多いそうです。 

ここ神明宮には、鎌倉時代と思われる毛彫1面と鋳造11面、室町時代の打ち出し物4面の計16面が展示されていました。

雨乞いの唐猫。

もう一つの重文の木造棟札。   
   

20年に一度の式年遷宮の棟札で、造営記録(関係者名、費用明細等)だそうです。  

実際立替の行われた南北朝から江戸時代の棟札27枚が国の重要文化財に、

明治以降の改修棟札5枚は市指定文化財だそうです。

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