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北向観音:

 

昼食後は、北向観音の見学に出かけました。

このお寺は、善光寺の南向きと向き合って北向に建てられているので、北向観音というのだそうです。

こちらだけのお参りでは、片手落ちで、善光寺と両方お参りして初めてご利益もあるそうです。

桂の大木・愛染桂。  

川口松太郎さんの愛染桂のモデルになったとか。   

縁結びの神様だそうですが、皆さんあまり御用がなさそうでした。

清水の舞台の様な、一段高い所にある温泉薬師堂(医王尊瑠璃殿)

安楽寺:八角三重塔:

温泉街に近い所に、安楽寺の黒門があります。

しばらく行くと、山門に続く石段が見えてきます。

石段を上りきると、正面に安楽禅寺の本堂が見えてきます。

 本堂の脇で、入園料500円を払ってさらに奥へと進みます。

安楽寺には、鎌倉末期に建てられた、国宝の八角三重塔があります。  

日陰で雪が凍った石段を注意しながら上っていきます。   

しばらく、木々の間から垣間見られる立派な塔を見ながら

上るとやがて墓地に囲まれた、三重塔につきます。

見晴らしの良い所で、横山先生が国宝の三重塔の説明をしてくださいました。  

建物は、鎌倉末期のもので、現存する八角塔としては日本唯一のものだそうです

(奈良・西大寺、京都・法勝寺のものは無くなった)。  

唐様の三重塔で一番下は、ひさし(裳階)だそうで、窓は連子窓、ひさしは扇垂木、だそうです。

しかし、禅宗(曹洞宗)では本尊の釈迦如来が安置されているべき所に、ここでは真言宗の本尊の

大日如来が安置されているそうです。

石段は、氷でつるつる。  一段づつ慎重に下ります。   

下に、無事について、本堂で皆さん感謝のお祈り。

金剛山照明院常楽寺:  石造多宝塔・多層塔

今日最後の訪問地は、常楽寺です。   

別所、三楽寺(長楽寺は見ませんでした。)の一つで、天台宗・北向観音の本坊にあたるそうです。   

ここも、鎌倉時代から天文教学の道場として栄えたそうで、本堂は江戸中期のものだそうです。    

優美な曲線の屋根をいただいた、なんともおもむきのあるお寺です。   

ここまで来た所で、ついに小雪が降ってきました。

石像の勉強。   

釈迦三尊、中央の大獅子に乗っているのが釈迦如来、左の小獅子に乗っているのが文殊菩薩、

右の像に乗っているのが普賢菩薩だそうです。

裏山を上った所に、重要文化財の石の多宝塔がありました。   

鎌倉時代のものだそうで、左右の多層塔も同じ鎌倉時代のものだそうです。    

多層塔は市の指定文化財。  右の多層塔は相輪もしっかりと残っており、横山先生のお気に入り。    

 多層塔の方は、他の石塔と一緒に大島屋旅館の所から出たといいますから、

ことによると今日食事をしたあたりかもしれません。

館長さんが出てきて説明して下さいました。   

館長さんの説明を聞きながら、

徳川家康の日課念仏の書を見学中。  

そのほか、仏像、仏具、絵馬等が展示されていました。

おまけ

帰りには、終着駅の別所温泉駅に止まっている、丸窓電車(モハ5250)を見学しました。

この列車は、昔の列車で中は展示室になっていました。   

最近、信濃毎日にのっていた丸窓電車は、最近の列車の窓だけ改良したものの様です。

最後の常楽寺で降り出した雪も止んで、帰りのバスからは塩田平の溜池を

眺めながらの帰途となりました。

 
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