鉄道乗車レポートMENU国鉄に乗って旅に出よう?!  第1話 第2話 第3話

「目指せ最北の地」

第1話 本州最北・青森まで行こう

私の住む諏訪から北を目指すにはいくつかの方法があります。
最もオーソドックスなのは、東京経由し、東北本線を北上するプランです。この場合、新幹線と在来線の乗り継ぎを利用する方法と、夜行(寝台)列車を利用する方法のふたつがあります。
こだわりの旅を標榜するマイケルオズとしては、やはり旅心がぐぐっとわいてくる夜行列車を利用したいと思います。

 旅費の節約のため、上諏訪17時25分発の急行アルプス8号に乗車。車内で夕食代わりに弁当を食べながら、のんびりと東京を目指す。途中で後発の特急あずさ20号に抜かれるが、そんなことは気にならない。そうこうしている間に新宿へ20時33分到着。山手線で上野まで向かった。

当時は昼間の急行としてアルプス号が運転されていました。現在では、昼間の急行はすべて特急あずさに昇格してしまい、唯一夜行列車としてアルプス号がその名を残しているのみです。

※2003年8月現在、アルプス号は廃止されています

 上野へ着いて休む間もなく、寝台特急電車のゆうづる5号に乗る。何しろ、上野駅は北へ向かう夜行列車が次々と発車していくので、乗る電車を間違えてはいけない。ちょうどいい時間に青函連絡船に乗船するためには、この電車か、次のはくつる1号がベストなのである。

当時、上野−青森にはかなりの数の夜行列車が運転していました。上京列車として知られている急行の八甲田号、津軽号はじめ、ゆうづる、はくつる、あけぼのの各列車。マイケルオズが乗った常磐線経由のゆうづる号は現在は廃止になっています。

※その後、北海道へ向かうほとんどの寝台特急は廃止となってます

 ゆうづる5号は、電車三段式の寝台車でかなり狭苦しい思いを余儀なくされる。けど、これもまた旅の醍醐味と思って我慢するしかない。電車は上野を発車後、水戸、平(現いわき)で乗降停車したあとは、ノンストップのままどんどん北へと進んで行く。

当時、電車三段式の寝台車にはゆうづる号と東北本線経由のはくつる号がありました。はくつる号は現在も1往復のみ運行していますが、客車二段式寝台車に移行しています。ただし、所要時間は1時間ほど遅くなっています。

※2003年8月現在、はくつる号は廃止されています

 夜明け前の4時42分に盛岡に到着。さらに北上し、八戸、野辺地と停車する。だんだん青森が近づいてくる。7時07分、定刻に青森に着いた。鉄路の旅はいったんここで終了。ここからは青函連絡船に乗り換えて、海路函館を目指すことになる。

(つづく)
時刻、列車名は84年版国鉄時刻表当時のものです。

青函トンネル開業に伴い、寝台列車は大幅に改変されました。今は札幌直通の北斗星号が運行さているほか、さらにグレードアップしたカシオペア号もお目見えしました。青函連絡船もその役目を終了し、青森駅の連絡通路も閉鎖されています。

青森駅連絡通路跡

蛇足ですが、青森方面へ行くには、諏訪から長野を経て、新潟県直江津を経由する方法もあります。大阪始発の夜行列車である日本海号を利用するルートです。当時からのこの列車は今も健在です。直江津の発車時間が30分繰り下がり、逆に青森到着は20分早くなっています。現在では、日本海1号が青函トンネルを経て函館まで乗り入れています。(その後、この寝台特急も廃止となりました)