第29章「邪心戦争」
A.「二つの月」
main character:ろう・ふぁみりあ
location:いんたーみっしょん
はい、どーも。ろう・ふぁみりあです。
んで、こっちはアシスタントで哀しみの姫の―――「いつまでそのネタ引っ張るの!? ・・・あ、ええと、ティナ=ブランフォードです」
さて、FF4IFでの “いんたーみっしょん” はおそらく今回がラスト。
「次章はラストバトルだしね」
その通り。最後まで一気に突き進みますよッ!
・・・とかいーつつ、前章のS.「戦況解説」みたいに話の途中で入れるかもしれないけど。「この章は前章以上に混然としそうだしね」
ま、それはさておき今回のテーマは “月” !
FF4では割と重要なのに、今まで殆ど設定を考えていなかった月に関して、設定を練りながら解説していこうかと。「考えてなかったんかい」
うい。
“幻の月” に関しては漠然とした設定は作ってあったんですが(見えていてもこの現界に質量は無く、また地上と同じように行動出来る―――空気がある、とか)。
対する “真の月” はつい最近、名前が決まったばっかりだったり―――案外、忘れているだけでどっかで名称出してるかもしれませんが。「 “真の月” って、ぶっちゃけFF8の月のことよね?」
ぶっちゃけそうです。
ていうか、わざわざそっちの月の事を今になって押し出したのも、 “月の涙” を最終戦争で使おうとか思いついたせいだったり。
元々は使うつもりはなかったんで、だから今まで月に関することも殆ど出さなかったし、 “月の涙” の名前すら出してなかったよーな。
******
「まずは地上から見える月について―――なにか二つの月に見た目で違いがあったりするの?」
はい。
今まで全然描写してこなかったように思いますが、色が若干違います。“真の月” はやや赤みがかっていて、”幻の月” はやや青白い感じですかね。
「青い月と赤い月・・・ルナルなサーガ?」
違います。七つも月があったりしません。
んで、月の満ち欠けなんですが “真の月” は一定の周期で満ち欠けがあります。
「現実の月と同じって事ね」
逆に “幻の月” は時と場所と人によって見え方が違います。
―――というか魔力によって、ですかね。「魔力が高い人間だとはっきり見えて、低い人間だと欠けて見えたり全然見えなかったりする・・・とかそんな感じ?」
そんな感じ。
あと、その場所(空間)の魔力が高いと見えやすいとか。もしかしたら、カメラなんかで撮影しようとしても撮れなかったりするのかもしれません。
「或いは魔力の高い人間が撮影すると撮れるとか。心霊写真的な意味で」
******
「次、月そのものの設定について―――はい、ここ重要ですよー。テストに出ますよー」
・・・・・・・・・。
「? どうしたの?」
いや、どうせなら “学園編” でやれば良かったかなあと。
あれ、結構人気あるし。「今からでもやり直す?」
・・・・・・いいや面倒だし。
「おい」
はい、それはさておき月の設定。
“幻の月” はFF4、 “真の月” はFF8準拠で。「うんうん」
以上です。
「早いな!?」
他に何を言えと!?
「逆ギレされた!?」
一応、FF4もFF8も知らない人(そんな人はこんな小説読んだりしないと思いますが)向けにざっくり説明しますと、 “幻の月” は前々章辺りでも解説したとおり、 “月の民” が作り出した “真の月” の偽物。
「作るんだったら、地球のミニチュア版とか作れば良かったのに」
流石にそこまでの力は無かったということで。
それに、月の民は暮す為に “幻の月” を作ったわけではなく、あくまでも “眠りにつくため” なのでアレで十分だったんですよ。で、闇の氾濫後―――つまりはFF3のエピソード後に、フースーヤさんがバハムートさんと協力して、二度と魔大戦が起きないように地上から強力な力―――メテオやフレア、ホーリーなどの最高位の攻撃魔法や強力な幻獣達を封印した時に、バハムートさんもフースーヤさんと一緒に “幻の月” へと移住したと。
「そーいや幻獣神様は、なんで幻獣界には行かなかったの?」
そこら辺はちょいと事情が。
実は適当に考えてる裏設定で、バハムートさんはリヴァイアサンさんを “監視” する役割があったりします。「監視?」
そ。
幻獣の中でも強力なリヴァイアサンさんが万が一暴走してしまった場合、そのストッパーとしてバハムートさんが存在するという設定。
・・・とかいいつつ、そのバハムートさん自身がかつて暴走してしまったわけですが。「それにしては幻獣王様が現世に飛び出てて自我を失っていた時、なにもしなかったじゃない」
まあ “封印” のお陰でリヴァイアサンさんの力も抑えられていましたから。
もしも彼が本気で荒れ狂えば、今頃はバロンの大陸が水没していてもおかしくないです。ただ、その封印のせいでリヴァイアサンさんが苦しんでいたのは解っていたので、どうにかしたいとは思っていたようです。どうにもできませんでしたが。
「とにかく “ストッパー” としての役割があるから、幻獣神様は幻獣王様とは離れた場所に居たと言うこと?」
そゆこと。
「でも “監視” するなら近くに居た方が良くない?」
身近すぎると逆に見逃してしまうこともあるって事です。
それに、強大な力を持つ個体が集まるのもあまりよくないんじゃないかなあと。ともあれ “幻の月” に関するポイント。
・ “月の民” が作り出した “真の月” のフェイク品。
・ “幻界” のような異世界であり現界に実体はない。
・目に見えているのは空間を越えて染み出ている “魔力” によって投影されている虚像。
・バブイルの塔の “次元エレベーター” や、魔導船 “ダームディア” などの特殊な手段でしか行き来することができない。
・ “月の民” の魂が眠りについている場所。
・幻獣神バハムートが住み着いてる場所。
あとついでに、黒幕であるゼムスさんが封印されていた場所でもあります。
「それが一番重要なんじゃないの?」
******
で、 “真の月” に関する設定ですが。
「うんうん」
魔物が一杯居る場所。以上。
「ライオットソード」
ぐげえええええええええええええっ!?
「もう一回、ライオットソード」
ぎゃああああああああああああああああああああああああっ!?
・・・な、何故、繰り返す・・・?
「いや、この前の座談会で、喰らいなれてるから平気とか言ってたから」
平気じゃないです、ただ少し復活が早いだけで・・・・・・がくっ。
「あ、気絶した」
・・・・・・。
「・・・・・・」
・・・・・・。
「・・・・・・目が覚めない。完全に気絶しているようだ―――ああ、もう! “ケアルラ” 」
―――はっ!? 寝てた!?
「もう、話の途中でいきなり寝ないでよ」
いや違うでしょ!? ティナさんが―――
「それよりも “真の月” の設定は?」
ええと、ほぼFF8と変わりません。
理由は良く解らないんですが、魔物がたくさん居ます。何十年かに一度 “月の涙” と呼ばれる魔物達の降下現象が起きて、地上に魔物達が降り注ぎます。「降下現象ってどうやって魔物達は地上に来るの?」
いやそのまんま。
まるで月が涙を零すように、宇宙空間をだーっと渡って。「・・・ナニソレ?」
ナニソレ言われても! 原作じゃ本当にそうなんだもん!
「公転とか、そこら辺は問題ないの?」
ぼく、うちゅうとかあまりくわしくないんだ。
「いきなり幼くなるなー」
ともあれ、 “真の月” に関するポイントは以下の通り。
・魔物の巣窟。
・数十年に一度の周期で “月の涙” と呼ばれる降下現象が起きる。
「で、ゼムスはその “月の涙” を引き起こそうとしている、と」
さて、どうでしょう?
「前回の次章予告を見る限り、そうとしか思えないじゃない」
ふふふ、まあそこは本編をお楽しみに。
それはそうと “月の涙” の設定で今思いついたんですが、前回の “月の涙” は十年前くらいにしようかと。
「なんで?」
いやカインさんの父親アーク=ハイウィンドさん(FFIFオリジナル名称)は現在行方不明なんですが、その原因が “月の涙” にしようかなって。
「魔物達と戦ってる最中に消息不明となったってこと?」
はい。
当初はいきなり飛来した空系の魔物―――デスゲイズさん辺りと戦って消息不明になって貰おうかと考えてたんですが、 “月の涙” の方が良いかなーと。
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てなとこで簡潔でしたが最後(多分)のいんたーみっしょんでしたー。
「本当に簡潔ね。今までに比べてあんまり語ることがないという・・・」
まあ “幻の月” はともかく “真の月” に関しては本気でなにも考えてませんでしたからねー、使う必要無いと思ってたし。
あとついでにちょいと気分悪くて。「気分が悪い・・・って、そーいやなんかちょっと顔が青い?」
ふふふ、職場の冷房兵器によって私の体調は最悪ですよ?
さっきからキー打つ度に気分悪くて吐きそうでウボァーーーーーーー!「やああああっ! 吐くならトイレ行って吐けーーーーー!」
いや冗談ですよ? 吐きませんよ?
何が言いたいかというと、ちょっとしばらく体調悪い気がするんで、TOPの更新はしないかもしれませんが心配しないでくださいねと言いたかっただけで。「いや、するでしょ心配。ていうか凄い時事ネタとかいうか楽屋ネタというか・・・」
まあ、そんなわけで今日はここまで。オツカレサマデシター。
「はい、お疲れ様ー・・・本当に養生しなさいよ?」
うう、ティナさんにお気を使われてしまった―――ライオットソード二連発とかしたくせに。
「・・・うっさいわね」