ア ジ ャ ン タ 3

                 2011/02/18

いやはや、首までどっぷりインドに浸かり、インド色に染め上げられた思いをしましたよ。

拡大してみましょう。足には鈴輪をつけ、ペディキュアというのだろうか、赤くベンガラ色に染め、足の指に指輪をしていますよ。

 見物客の疲れを癒すためでしょうか、岩舞台で舞踏家による古式ゆかしいインドの仕舞パターンのショーがありました。

 舞い衣裳の色彩の美しさ、インド式見得の張り方、指先の仕草、エキゾチックな化粧法にぞくぞくするほど感銘を受けました。

まるで奈良の古寺を訪ねているような安らぎを感じますね。

では皆様ご機嫌よう。

暗がりのなかに佇む姿が安心感を生むのでしょうか。

第二十六窟

19窟の柱 アジャンター 5世紀

第十九窟

さあ、これでアジャンタ見物は
終了です。

最後の第二十七窟は保存修理中
で門前には鉄パイプでやぐらが組まれ、肝心の正面ファサードの彫刻も鑑賞することができませんでした。

この第26窟は日本人の私にはもっともしっくりときました。涅槃仏があることも一因なのでしょうが、造形の美しさが奥床しいのです。まあ、ご覧ください。

7世紀の作ですから、紀元前2世紀に作られた第十窟とはストゥーパの形が大きく変わってしまいました。ストゥーパの前面に仏陀像まで彫り込まれています。

 しかし、彫刻類は素敵です。

画像:
世界の文化史蹟 第五巻 
『インドの仏蹟とヒンドゥー寺院』
中村元 
()講談社 1978