PS
東山魁夷の長野県との因縁について尋ねたところ、
単に彼が画題を長野県にもとめただけ、

という答えでした。

野 沢 温 泉 ( 2 )
                2011/09/1314

東山魁夷館のカフェに飾られているこの絵、茅野市の御射山湖だというのですが、

茅野市に住んでいる私は何処に御射山湖があるのか知りません。

御射山(みしゃやま)というのは諏訪大社上社の地名だったようですが、だからといって今現在こんな湖はありません。

池に白い馬だからイメージ的には299
号線麦草峠の白駒池なのかも知れませんが、

御牧と違って、白駒池には馬などいません。

なんともはや不思議です。

須坂の田中本家美術館で簡単な昼食をとって帰りました。

今の田中本家は昼顔が美しいのです。


では、皆様ご機嫌よう。

次の日は

暑くなる前に小布施見物。

北斎館で北斎の肉筆画をみるが

八十三歳の北斎は

まるでオランダのゴッホのような

素晴らしい技巧。

感心しました。

うさぎの餅つき。

今年は卯年だから、
置物はうさぎ。

ひどい豪雪地帯で一晩で雪が1メートルも積もることもあるんだって。

食事は上品な山菜料理。

野沢温泉は町中で温泉が湧いているのだけれど、

麻釜(「おがま」と読む)が湯量がもっとも大きい。

98度の温泉が毎分500リットル湧出する。

一番奥の女性が立っているところが
大釜で、

ここで野沢菜をゆがく。

信濃美術館の東山魁夷館で日独交流150周年記念展覧会を見て、

善光寺でお詣りも済ませ、

ひどく暑い日だったので、北野家本店
おそばの昼食をとり、

それ以上の見物は中止して、

野沢温泉に向った。

かなり眼が霞み始めた。
読書をしようにも集中力が衰えている。だから、ちっとも仕事が進まない。

思い切って、仕事を中断して野沢温泉へ行くことにした。

画像:《緑響く》1982年 長野県信濃美術館 東山魁夷館

岩松院では地元農家の提供によるぶどうを¥500で買い込み、

誰でも使える足湯も設えてあるのだが、

シーズンオフだから誰も使っていない。

白い湯の花が舞い、上品な硫黄の匂いが漂う。

その宿は「さかや」という名前で

門前に大きなアケビ細工の鳩車が飾られている。

ぶっきらぼうな顔をした宿の男が

面白くもなさそうな顔で案内してくれたのだが、