S i c i l i a   3

                  2010/05/1517

海の色がなんともいえない美しさ。地中海の青色。

画像:シチリア東部。AVIS地図

ミラッツオの町まで車を走らせました。偵察に行ったのです。近い将来、Vulcano島とStromboli島へ火山見物ならびに海中温泉入浴に来るぞ、と考えてスターティング・ポイントであるこの港町を見てきました。左の丘の上に大きな要塞があります。この海岸通りは夏、観光客で賑わうのでしょうね。

噴水の下で憩う観光客。

ミラッツオ Milazzo

見下ろせば海岸を走るメッシーナ行きの列車。

 タオルミーナには苦労しました。

 この町は自動車では無理なのです。道は狭いし、曲がりくねっていて、しかもいたるところに路上駐車されていて、とても余所者が車を停める場所なんてありません。一台の車が出て行ってスペースが空いたからそこへ車を入れると、お巡りさんがやってきて「ここは住人用のスペースだから駐車はまかりならぬ」と叱られる。山の下、中ほどに公設の穴蔵駐車場があるのだが、ここに駐車すると、山の上まで曲がりくねった細い道を歩かなければならない。だから、結局山を降りて、ゴンドラ乗り場横の有料駐車場に車を停めることとなる。

カルタジローネ Caltagirone

沢山の魚が泳いでいます。海とは仕切られているのに、真水が湧き出しているのだって。

シラクサ Siracusa

 シラクサは美しい街ですね。エレガントな趣があって、まるで映画でみたイタリアの舞台のなかを歩いているような既視感覚に陥ります。海があるからでしょうか。広場を取り囲む石造りの建物の白さが醸し出す雰囲気なのでしょうか。どこを撮っても写真になりますね。

 ギリシャの遺跡だとか、ローマの遺跡だとか。海に張出して造られた要塞島の佇まいもなんとも素敵です。

花に水を撒く職人さん。

バルコニーを飾る飾り彫刻。

 この大きなフェリーがミラッツオとエオリア諸島を結んでいるのです。

 では皆様ご機嫌よう。

49日広場

 この町は小さいけれど、商店街がしっかりしていて、単なる土産物屋の集団ではありません。イタリアのショッピングがこの町で全部できてしまうほど、品揃えがしっかりしています。私はミラノの帽子屋ボルサリーノの帽子をここで買いました。店の親父も年期が入っているのです。話しをしてもぴったり呼吸が合うのです。

 しかし、辿り着いたタオルミーナはローマ時代に改修されたというギリシャ劇場が素敵ですね。遠くに見えるエトナ山も綺麗だし、石造りの階段に咲くポピーも綺麗だし、今日はたまたまなのでしょうが、旅行中の合唱団が実に素敵な合唱を聴かせてくれました。

 結論的に、はじめからゴンドラを使えば問題はなかったのだ、と気付く。

街の中心街の階段に鉢植えの花がまばらに置いてあるだけ。がっかり。

タオルミーナ Taormina

このFonte Aretusaがシラクサでは最も古い場所。揺籃の地。

ギリシャ神話の妖精アレトゥーザは横恋慕した川神アルフェオに追いかけられてイオニア海を横切り、オルテュギア島まで逃げて、この地点でアルテミス女神の力で泉に変えられた。(ミシュラン・グリーンガイド、イタリア 1998から)

海に面したFonte Aretusa。パピルスが茂っています。こんな街に住んで見たい。

ドォーモ(Duomo di Siracusa)前の広場ですが、まるで映画のセットみたいな開放感のある美しさ。映画「マレー」の持つ透明感。空の青にも注目したいですね。これぞイタリー。幸福感が湧き出ます。聖女ルチアの遺骨が左手の大聖堂に。「聖女ルチアの埋葬」は正面奥のベッローモ宮に展覧されているのでしたね。

町角を飾る噴水。
この大理石の材質が素敵。

要塞島Isola Ortigia(鶉〔うずら〕島)への入り口。大きな碇。褶曲する橋。向こうに見える赤い建物がRistorante La Rambla。いずれも古くてシック。

イゾラ・オルティージャのDon Camilloというレストランが美味しいのだって。この次は行かなくっちゃ。その時はHotel des Etrangers et Miramareに泊まりたいね。贅沢をしてみたくなる街。

ディオニソスの耳と称される昔の石切場。

ローマの大劇場の上に造られた水道橋が今でも働いている。ここに佇む女性もカラーセンス抜群ですね。

ノートの街の花祭り。この階段一本
だけなのだが、観光客が詰めかける。
Infiorataというのはinfiorare(花で飾る)の過去分詞。単数女性ですから、La scala infiorataと使うのでしょうね。

ここにも退屈そうな犬。

老人達のおしゃべり。Corso Vittorio Emanuele(ヴィットリオ・エマヌエーレ大通り)が中心街で、ここに街の人たちが集まってくる。

ノート Noto