E t n a 火 山

          2010/05/18

写真:Etna火山で到達できる最高地点。独立峰であるから眺めは良い。
      ただ、寒い。防寒着が必要である。標高
3000mなのだ。

Vulcano

画像:絵葉書から。©Ed. Affinità Elletive, Messina

Stromboli

Lipari

 なお、エトナに関するNational Geographic Reportは次。「エトナ山と共に生きる人々


 また、現在活動中の火山を見物するならEolia諸島を訪ねる必要があります。資料を集めておきましたので御覧下さい。Vulcano島とStromboli島はぜひとも訪問したいですね。Eolia諸島への船はMilazzoから出るのです。

1   小山真人氏による
       詳細な旅行記 
2. 船便については
       Siremar S.p.A. Time-table
3. 観光船については
       Taranto NavigazioneDay tour by mini-cruise

 帰りはNicolosi経由でカターニャに降りたのですが、ニコロシの街は道が狭くて入り組んでいて、通り抜けるのに手間取りました。それ以外に問題はありませんでした。

 同じバスに乗っていた人たちは歩いて休止中の火口を見物に行きました。

 私は、短袖のシャツの上に薄手のジャンパーを羽織っているだけの軽装でしたので、気が付くと身体は冷え切っていました。火口見物に出掛けると固まってしまう恐れがあったので、それ以上の見物はあきらめ、すぐさま帰りのバスに乗り込みました。他の方々はさすがに用意がよろしくて、冬支度のヤッケを召しておられました。やれやれ。

 そのときの「サピエンツア」の情景です。勿論、ゴンドラの施設、並列するスキー用のリフトも潰されてしまいました。
「サピエンツア」ホテルは辛うじて生き残りましたが。

 火山活動を動画で観察したいのなら、次のwebsiteが充実しています。

 Etna20017月の動画はです。

 頂上直下の火口に加え多数の火口が口を開き、流れ出した溶岩は「サピエンツア」の横の駐車場を直撃し、乗り越え、麓のNicolosiにあと8kmまでの地点まで到達したのです。

 その時の被害地図をお見せしましょう。

画像

 Funivia dell’Etna S.p.A.の資料から過去の噴火のデータを取り出しておきましょう。

 これらの噴火の実績のなかでもっとも華々しいのが20017月の噴火でした。

 頂上からは噴煙が吹き出しています。この山は正真正銘「活火山」なのです。

 Zafferanaから西方(画面左方向へ)に向かって山を登るとRif. Albergo Sapienzaという地点に達する。ここが標高1920mNicolosi Nordで、自動車で登れる最高地点です。Rif. Albergo Sapienzaというのは避難小屋兼ホテル「サピエンツア」という意味で、冬のスキー場の宿泊施設となっているのです。標高が1920mで低いわな、と馬鹿にしてはいけません。「サピエンツア」のすぐ横に下の写真のように火口が口を開いているのです。このあたりはいたるところが噴火口なのです。

 右はEtna火山の概観図ですが、これでは位置関係が読み取れませんので部分拡大をしましょう。

画像:Funivia dell’Etna S.p.A.

 さて、私はこの「サピエンツア」の駐車場で車を停めて、スキー用ゴンドラに乗換えました。

写真:Zafferanaの街。はるか彼方にEtnaの山頂が煙をあげて
      います。画面中央のちび車が
Fiat Puntoです。

 511日に始まったユーラシア旅行社のシチリア旅行に乗った私なのですが、シチリアでの旅程の最後の一日518日は、夕方、カターニャからのローマ行きの飛行機に乗るというだけで実質的になにも予定がなかった。

 そこで、私はレンタカーを利用してエトナ火山に登ることにした。ホテルにAVISを呼んで1718日の二日間、レンタカーを借りた。ホテルから出てホテルへ戻るだけなら、一日€45程度で安いのだが、カターニャ空港で乗り捨てると乗り捨て料が€70も取られる。合計160ユーロになってしまう。しかし、ハイヤーを雇うよりもはるかに安い。

画像:絵葉書から。©Edizioni Affinità Elettive, Messina

 では皆様ご機嫌よう。

画像:絵葉書から。©Edizioni Affinità Elettive, Messina

画像

画像

 プラトーの標高はどれだけか分かりません。ただ3323mの頂上がすぐそこに見えますので、海抜3000m程度かな、と考えました。

このゴンドラが標高2504mの頂上駅Montagnolaまで運んでくれます。料金は€27 + ガイド料€7.90合計€34.9でした。

 でもこれで終わりではないのです。

 標高574mのこの街は過去しばしばEtna火山東側火口より排出された溶岩流で壊滅させられました。牧歌的な風景はこの街で終了で、後はひたすら溶岩跡地の荒野のなかを登って行きます。

地図:AVIS

 私たちが泊まっていたのはGiardini Naxosのリゾートホテルですから、ここから直ぐ高速道路に乗り、Giarreで降りる。あとはひたすらEtnaの標識に従って走るだけです。車はFiatの小さな車です。途中Zafferanaという街があって、大きなDuomoもしつらえてあります。

 ここから特別仕様の登山バスに乗り込みます。いかつい形のまるで雪上車のようなバスで、MercedesIvecoのマークがついていました。これで頂上直下のプラトーまで登山するのです。料金は€18.10でした。