宝泉寺・奴留湯・黒川温泉

                               2009/11/18

 ただ、黒川温泉の欠点は宿泊費の高いこと
だ。一泊
2万円が相場なのだ。貧乏な老書生に
は手にあまる。


 では皆様、ご機嫌よう。

写真:奴留湯の地蔵尊。
      近所の方が掃除をされている。

宝泉寺

 湯布院の泊まりは旅費の制約上、町から外れた奥湯の郷という小さな民宿に泊まったのですが、そこは朝8時に出て、九重町から小国町へと南下する国道387号線を走る。

 まず宝泉寺温泉なのですが、この温泉は単純温泉で、川の側壁から温泉が吹き出ているのを利用した温泉街なのです。

 町を歩いてみた限りでは、川向こうの新明館が素敵な旅館のように感じた。背後の山の斜面をいっぱいにツツジを植え込んである。

写真:新明館の源泉、佇まいがなんとも
      いえず素敵。

黒川温泉

 資料で調べると、ここも硫黄泉なのである。
 町の中心に地蔵尊があって、その辻の下にあるのが、地蔵泉。¥200
 誰も入っていない貸し切り状態だった。

近くに北里柴三郎記念館があった。

細菌学の権威、慶応義塾大学医学部の創設者です。こんなお顔をしておられたのです。

  湯の温度がぬるくて38℃しかない。二槽あって向かって左側が温い。右側はどうやら加熱した浴槽のようだ。

浴槽の下は大きな丸石が投げ込まれた状態で、まるで川のなかに入った感じになるが、石が大きすぎて落ち着かないことおびただしい。

奴留湯

奴留湯も鄙びている。

 共同湯に一人で¥1,000も出して入るなら、お隣の旅館「久月」に500出して貰い湯するほうが賢いかも知れない。

 それに近くには壁湯温泉もありますから、そちらに入るのが面白いかも知れません。

 見て下さい。この町の共同湯「石櫃の湯」は川の向こうにあって、橋を渡らなければならない。道路に面した門と橋を渡りきった向こう側にもドアがあって、鍵を2つ使わなければならない。近くの酒屋が鍵を管理していて、¥1,000渡すと、鍵を貸してくれる。

 昔からある石櫃から温泉が湯船に流れこんでくる。

 面白いといえば面白いが、硫黄泉でもないし、どうということもない。要するに川の向こうに橋をわたり、二箇所も鍵を使って開けなければならない、という秘密っぽい雰囲気が楽しいだけなのだ。

町の各所に見いだされる装飾もシックで素敵だ。

  しかし、周辺ののんびりした田園風景を愛でて欲しい。とても素敵だ。