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12. Canon duplex uber besagte Fundament-Noten a 5
上記の定旋律上の2重カノン、5声


第11カノン同様、定旋律上で展開される2重カノンです。
ただし、定旋律は音符が2倍に引き伸ばされています。
新たに示された2つの旋律は、どちらも定旋律の縮小形を
含んでいます。それぞれ1/4、1/2の縮小形です。
中声部にいたっては、定旋律の正置形、反行形の双方を
含んでいます。定旋律の縮小形を青い音符で示しました。



楽譜に付けられたマークの位置に注目してください。
上声部は16部音符4つ遅れ、中声部は8部音符4つ遅れの位置に
後続声部の開始を示すマークが付けられています。
互いに異なる間隔で後続声部が開始されていながら、
その双方が同時に演奏可能であるというのは驚異的です。

後続声部は第3音(b)を軸とした反行形となり、
以下のように解決されます。後続声部を青い音符で示しました。


上声部は後続声部と激しく交錯するため、やや見にくくなっております。ご了承ください。

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