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11. Canon duplex ubers Fundament a 5
定旋律上の2重カノン、5声


第5カノンは定旋律ともう1つの旋律による2重カノンでしたが、ここに
示されたのは定旋律上に示される他の2つの旋律による2重カノンです。
楽譜にはマークの付いた2つの旋律と定旋律の3つが示されます。



各旋律とも後続声部は第4音(c)を軸とした反行形となり、
曲は以下のように解決されます。後続声部を青い音符で示しています。
第4音(c)を軸とした反行形は曲集中唯一です。



この曲は、「種々のカノン」が発見される前に単独のカノンとして
知られていました。このためBWV1077の番号が付けられています。
ただし、旋律は以下のように若干変形されていました。
記譜の仕方も異なっており、声部ごと反復記号がずらされています。



後続声部の開始点が示されていないため、
カノンの解決が幾分困難となっています。

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