■押したくなるスイッチ第2弾 「仮装大賞パネルと審査員ボタン」の製作 〜 道のり1

  

数年前に、アメリカ横断ウルトラクイズに使われていた「ウルトラハット」を、自作してみましたが、
更に、何度も押したくなるスイッチ(ボタン)を見つけてしまったので、改造をしてみたいと思います。

←コレが、リサイクルショップで偶然見つけた、
タカラトミー 「新!仮装大賞パネル」です。

購入したのは4年前(2015年5月)で、中古で2,000円程度でした。
(最近は中古相場も上がっているようですが・・・)

このおもちゃに価値と魅力があるのは、
番組で使用されている効果音と全く同じ音源を利用していることです。
(日本テレビ公認商品)

早速、単3電池x3本を入れて遊んでみると・・・
審査員風に、不合格にしたり合格にしてみたりと、
思う壺のように何度も、何度もボタンを押したくなりました。

ただ、卓上サイズなので合格しても、
テレビで放送している大型パネルとは違って迫力がなく、
ちょっと寂しい気もするので、
天井ギリギリに設置できる大きさに変更してみたいと思います。
当然、審査員用のボタンも分離する予定です。

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▼先ずは分解▼

電球の点灯/点滅部分の回路は自作出来たとしても、効果音だけは真似するのは困難(面倒)なので、
中古で購入したおもちゃを分解して、利用できるか検討してみます。


分解すると内部はシンプルです。20個のLED用基板と、
コントロールユニット(効果音もココに入っています)です。

リセットスイッチと、審査用のスイッチが基板に実装されています。
スライドスイッチで、音量の大・小が選べるようになってました。

20個のLEDはボタンを押すことで、1から20まで1個づつ増えますが、合格ライン(数字の15)に達するとLEDが点滅してしまう構造です。
実際にテレビ放送で確認すると、合格した時には数字を囲むように配置されている電球が回転しているように点灯しています。
購入したおもちゃには、そのLEDが配置されていないので、それを数字用のLEDを点滅することで再現しているようです。

▼実験▼

内蔵しているスピーカー(8Ω0.25W)では、大型化した時に効果音が小さすぎて音量的に寂しいので、
外部アンプを接続して大音量で効果音を出すことが出来るか実験してみます。


ユニバーサル基板の上に、メイン基板を固定します。

入出力端子と、ラインアウト用の小型トランスも取付。


全ての配線をコツコツとハンダ付け中〜

裏側はシンプルですが、これで配線は完成です。

身近にあった小型デジタルアンプを利用して、中型サイズの3Wayスピーカーシステムに接続したところ、
思っていたより音質が良い効果音が出てきたので、仮装大賞パネルを大型化しても問題なさそうです。

▼回路図製作▼

仮装大賞パネルを大型化することで、付属しているLEDでは全然輝度が足りないので、100V仕様のLED電球に変更する回路が必要です。
あと、審査員用の得点ボタン(スイッチ)も、別途作る予定なので何かと制御基板も必要になってきます。


タカラトミー 「新!仮装大賞パネル」内部の基板は、そのまま利用するので、
自作予定の制御基板と連動するような回路を考え中です。

数多くのLEDも点滅/点灯するので、予想以上に部品点数が多く、
適したパーツを探すだけも一苦労っぽいです。

▼設計図製作▼

←これは参考にした写真(本物)です。

回路図製作と同時に、仮装大賞パネル側の
正確な寸法やLEDの配置なども決めたいと思います。

数十年前と違って、SNSの普及で何かと参考になる
写真(資料)がインターネットで探すことが出来ます。

「全日本仮装大賞」のTwitter公式アカウントを
閲覧するだけでも、参考になる写真が、
多数見つかりました。

あと、個人でアップしている写真なども
参考にしながら、電球の数を数えたりすることが出来て
とても助かりました。

それにしても、実際の「仮装大賞パネル」って
想像していたより凄く大きいとこに驚かされました。
(多分、高さは5500mm以上はあるハズです)

ちなみに、合格した時には数字を囲むように配置されている電球は、120個使用していることが写真から判明しました。
ってことは、今回自作するパネルでもサイズは小さくなるものの、同じ120個を使って点灯させていですねぇ〜


本物のサイズで作れるワケもないので、天井ギリギリの
高さ2400mmを決定して、使用する木材の種類や厚さも決めました。

手書きで最低限必要と思われる木材の寸法を書き出して、
穴あけする位置などは、3DCADを利用して決めたいと思います。

▼レーザー加工▼

今回、数字用の楕円形の穴は、レーザー加工機で加工したいと思います。


自作するパネルは本物に比べるとサイズも小さいので、
市販されている一枚板で作れるサイズです。

所有しているレーザー加工機は、
貫通型に改造をしたので長い材料も移動しながら
加工が可能になっているので、
やっと本領発揮の場が与えられた感じです。

これが、ちょこっと改造したsmartDIYsの
「 Smart Laser CO2」です。詳しくはこちら

長さ1800mmのMDF板を、1mmもズレずに上下方向にスライドさせたいので、ちょこっと補助用パーツを追加で急遽作りました。


ユニレート材をこんな形に加工して・・

角の部分にL型の金属金具をネジ止めして・・・

360度回転するようにパーツをネジ止めします。


小型クランプと、挟む部分はアルミ板で高さ調整

こんな感じにレーザー加工台に固定をします。

斜め材料にも対応。


綺麗に加工が出来るか、レーザー出力と速度を確認する為に、
小さい板(MDF)を利用して実験中です。
補助用パーツを自作したことで、
加工したい材料を正確に配置できるようになりました。

材料を上下移動した時の位置確認は、
レーザーポインターを装備してあるので、
加工前に正確に位置調整ができます。

今回は、5.5mmのMDF材を利用して実験加工しました。
レーザーのピント調整は板厚の中心部分に
合わせて、数回に分けて加工するのが最適らしく、
焦げの部分も最小限に抑えられました。

近所のホームセンターでMDF板を購入して、その場で横幅だけ指定したサイズにカットしてもらいました。
作業場にカットしたMDF板を持ち帰って、一回の失敗も許されない一発本番の加工を開始したいと思います。


先ずは、レーザー加工機と同じ高さに調整できる
可変式のテーブルを利用して長いMDF材を入れます。

レーザー加工データを専用ソフトで読み込ませて、
レーザーの強さ、速度を指定して加工中です。

レーザー出力は、最大の20mAをキープして加工中〜


レーサー加工機内は煙が充満しています。

加工面積の制限上、5個づつ加工をしています。


加工設定は合っていたようで綺麗に加工出来てます。

慎重に板を移動して加工を続けます。


20個の穴あけ成功

横板を仮取付中〜

レーザーで加工した部分が焦げていますが許容範囲です。

▼ケースの組立▼

レーザー加工が成功したので、各材料を木工用ボンドを使って接着固定したいと思います。


クランプを利用しながら箱を作ります。


中板もレーサー加工機でカットしました。


L型定規を何個か利用して正確に接着します。


大量のクランプを利用して硬化するまで待ちます。


コツコツと作業を進めて箱っぽくなってきました。

仕切り板用のレール部分も接着固定します。


クランプを活用して接着中〜

接着部分が多くてクランプの数が足りません。

こんな感じに綺麗に仕上がりました。

後日、続きの作業をします。

この続きは「押したくなるスイッチ第2弾 「仮装大賞パネルと審査員ボタン」の製作 〜 道のり2」で紹介します。

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