■1000円札の両替機 〜修理 その5

▼サウンド付き両替機へ・・・▼

早く完成したいと思いつつも、何かオリジナルな部分を追加したいなぁ〜と欲が出てしまいます。

お金を貰う(拾う)シーンで思い出すのが、「ファンタジーゾーンの各ボスを倒した時」の音楽です。
ファンタジーゾーンのコンプリートアルバムCDに収録されている[DEFEAT〜ROUND CLEAR]を両替中のタイミングで流してみると、
100円玉が排出される実際の音と重なって、それなりに雰囲気が良かったので、両替機にサウンド機能を追加することにしました。


今回利用したサウンドプレーヤーはコレです。

簡単制御で数パターンの音が出せます。
某有名クイズ番組のウルトラハットを自作した
時にも利用した、パトライト製のBSV-24Nを
今回も使って音楽を流すことにしました。

最近は低価格で「録音再生モジュール」が、
数百円程度でゴロゴロと市販されているので、
数個購入して実験してみるものの、
どれもサンプリング周波数が低くて、
満足が出来るクォリティではありませんでした。

BSV-24Nは外部制御が簡単で、
MP3/44.1KHz対応で、アンプとスピーカーが内蔵
しているので、追加部品が不要なのも助かります。


BSV-24Nを制御する為の基板を追加します。

フォトカプラを実装した簡単基板です。

ハンダ面はこんな感じです。


メイン基板に固定する部分を追加

こんな感じに追加基板をネジ止めしました。

未使用だったPICのI/O部分に配線します。

未使用のピンに接続しただけでは動作するワケもなく、基板自作と同時進行でPIC用の制御プログラムも追加したり、
所有している音楽CDから[DEFEAT〜ROUND CLEAR]をMP3化してSDカードにコピーして準備をしました。


各コネクター部分も綺麗に仕上げました。

追加基板に各コネクターを取付します。

お金を入れると音楽が流れる仕組みは完成です。

ファンタジーゾーンの[ROUND CLEAR]が流れるタイミングで両替したお金が出るように、今までより排出タイミングを多少遅らせるようにしました。
(ファンタジーゾーンの[DEFEAT]が流れている時は、100円玉は受取口から出ない仕組みになっています)

▼スピーカー取付▼

パトライト社のBSV-24N本体を両替機のケースに直接取付ける方法も考えましたが、
先にデザインが完成してしまっていたので、前面パネルに取付ける位置がなかったりします。

1000円札を入れる部分の下側に空きスペースがあったので、スピーカーを取付ける場所にしたいと思います。


このパーツの下部分にスピーカーと取付けます。

アミアミになったスピーカーネットを再利用します。

万能ハサミで欲しいサイズにカットします。


マスキングに合わせてアミアミを曲げます。

更に折り曲げ機を使って曲げます。

四角い箱が完成しました。


パーツにハメ込む部分を更に細くカットします。

超音波カッターを利用してケースに細い穴を開けます。

こんな感じにカットしました。


パトライト社のBSV-24Nを分解してから・・・

スピーカーの部分が欲しいので分離させます。

固定金具付きで8Ω2Wのスピーカーを取り外し


そのままではサイズが合わなかったので・・・

超音波カッターで邪魔な部分をスパっとカットします。

これで、スピーカーが入ると思われます。


スピーカーを固定する為のスペーサーを取付

超音波カッターで大雑把に丸くカットします。

丸型の棒ヤスリで丁寧に仕上げます。


ガチっとスピーカーがネジ止め出来ました。

表面から見るとこんな感じです。

先ほど作ったアミアミパーツを取付ます。

プラスネジの部分と、穴あけをした部分は黒いペイントマーカーで目立たないように黒く塗っています。


スピーカーケーブルを延長して・・・

本体側からは端子を取出しました。
これで、外観を変更することなく、
両替機の前面から音楽が流れるようになります。

ちなみに・・・
今回収録しているサウンドは、
アーケード版「ファンタジーゾーン」と、
メガドラ版「スーパーファンタジーゾーン」と、
PS2版「ファンタジーゾーンII SYSTEM16」の
[DEFEAT〜ROUND CLEAR]です。

3種類の音楽はランダムで再生する
プログラムにしています。

この続きは、「1000円札の両替機 〜修理 その6」で紹介したいと思います。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

戻る