■マスターシステム風、ゲームギア製作への道のり2

▼連射機能の追加▼

シューティングゲームには連射機能は不可欠なので、マスターシステムに似た連射機能を追加します。
ゲームギア本体のRAPID(連射)ボタンを押しながら、ゲームコントローラーの「A」・「B」、「A+B」を押すと
15〜20発/秒の連射機能がONになり、「A」「B」、「A+B」を押しながらRAPIDボタンを押すと解除する仕組みを作ります。


電源回路図と
可変連射回路図を一緒に考えました。

本当に動作するか回路図を元に実験します。

オシロでチェックすると問題なく動作しているようです。

▼据置型ゲームギアに内蔵させる基板の製作▼

RGB回路、連射回路、電源回路など、ゲームギア基板にプラスして据置型ゲーム機として動作できるように基板を作ります。


ネットで公開されている回路を元に
自分なりに改良して回路図を完成させました。

回路図を元にPCBE(プリント基板エディタ)を使って
パターン図をコツコツ製作します。

試しにPDF化して変な部分を探しながら、
パターン図の修正を繰り返します。

レーザープリンタ+アイロン転写でプリント基板製作をします。他のページでも同じ作業をしているので、ここでは簡単な説明です


紙フェノール(生基板)を2枚用意してプリント基板を作ります。

「FUJIFILM 画彩 マット仕上げ」用紙を利用してレーザープリンタで印刷


990円で購入したアイロンで3分程度パターンを転写

水で用紙をフニャフニャにさせます。

丁寧に余計な紙を基板から剥がします。


エッチング後、綺麗にパターンが出来たようです。

0.65mmのドリルでコツコツ穴あけ

端子固定部分の穴などは更に大きい穴にしています。


フライス盤でGGゲームカセットが通るように穴あけ加工を・・・

半田面はこんな感じです。アイロン転写のコツが掴めないで出来に満足してはいませんが・・・
600番の耐水ペーパーで表面を綺麗に研磨してから半田付けを開始します。


今回はマルツパーツからICや抵抗などの部品を調達。
2台分を作っているので合計6,000円程度でした。

連射やRGB増幅用のパーツは所有していた部品で
何とか作れたので上記の価格には含まれてません。

ケース作りも同時に作業しているので、
穴あけ加工に必要な端子類の高さや位置を測ります。

久々に半田付けをします。
2台同時製作で2倍の時間が掛かります。

本当に、この回路で動作するのか実機と接続して
実験はしてないので失敗すると結構痛いです。


数時間掛けて半田付け完了!あともう1台作らないと・・・

正面から見るとこんな感じです。綺麗に部品配置が出来ました。


電源部は3端子レギュレーターを使用

連射回路はA/B独立で、
可変ボリウムで連射速度が
可変できます。

ゲームギアからの信号をRGBに分離して、
RGB信号を増幅する回路部分です。
RGBをビデオに変換する回路は別途追加します。


普通のヒューズだと思ったら・・・
ゲームギアと接続する前に自作した基板だけで動作チェックしてみると・・・

各ICに電気が流れていないよーで、何故かヒューズが切れていました。
何処かでショートしているのか、回路間違いがあるかと思ってテスターで調べても原因が解らず。

仕方なくヒューズ交換をしようと同等ヒューズを探すと、袋に「100℃/2A」と書いてありました。
2Aヒューズだと思って取り付けたのは温度ヒューズだったらしく、半田付けした時点で、
コテの温度で既に切れてしまっていたようです。

代替にボリスイッチ(自己復帰型ヒューズ)を取付けて問題なく動作するようになりました。

▼S端子(Y/C)と、VIDEO出力端子の追加▼

RGB出力だけでは不便なので、S端子とビデオ出力も追加します。

NEWファミコンRGB出力改造の時にお世話になった「aitendo RGB-VIDEO-CV04」の
後継機で、「RGB-VIDEO-CN4N (1,980円) 」を利用します。(自作するより簡単で安上がりです)

この基板を利用して、ゲームギアのRGB信号を S端子やコンポジット出力に変換します。


上記の写真は既に邪魔な部品を取外した後です。


自作した基板と合体させるとこんな感じです。


ゲームカートリッジを挿すとこんな感じです。

更にゲームギア基盤を重ねるとこんな感じです。

この続きは「マスターシステム風、ゲームギア製作への道のり3」で紹介します。

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