■ ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピューター (ファミコンミニ) ちょこっと改造 6

▼ファミコンカセット(ミニ)の製作▼

ダミーのロムカセット挿入口を作ったので、ファミコンカセットっぽい小さい物体(カセット)を作りたいと思います。
あと、ファミコンミニには電源インジケーターがないのが、ちょっと不満だったのでそれを両立した改造をします。
(ちなみに、所有していた本物のファミコンや初期型PCエンジンには、あとからLEDを追加した改造をしていました。)

ファミコン発売当初のゲームソフトにLEDが搭載されていたROMカセットが発売されていたようなので、(数多くはないですが)
そのデザインを元に作業を進めたいと思います。


これが、LED搭載の「スペランカー」と「スクーン」です。(本物です)

ファミコン本体の電源を入れると点灯します。

先ずは、ファミコンミニにリサイズしたカセットの設計から開始します。


クラフトロボのROBO Masterを使って簡易的に書いてみました。

簡易図を元に「Inkscape」で、部品の展開図を作ります。

設計図を書いてみると・・・ 思っていた以上に細かいパーツが数多くあるので、
去年購入したレーザー加工機でプラバンをカットしたいと思います。

ただ、現在レーザー加工機は分解調整中で、更に「CO2基板アップデートキット」を購入したので、
基板を交換する為に一部配線の変更作業も同時にしています。 その作業の工程はコチラをご覧ください。

数日を費やして、レーザー加工機の調整とアップデートが終わったので、早速カットを開始します。

今回は、タミヤのプラバン(白) 1.0mmを利用して、何度かレーザー加工速度とレーザーパワー(出力)を実験して決定しました。


レーザー加工機でプラバンをカット中〜

多少、カットした部分が繋がっていたので・・・

カッターを使って分離して細かいパーツが完成


接着剤を利用してパーツを合体させます。

更に上蓋を接着します。

裏面の板に細い板を接着して囲みます。


前後のパーツが出来上がったので・・・

試しに合体させて微調整をします。

カードエッジ部分には更に部品追加が必要です。

ロムカセットから、ちらっと見える接点部分を再現したいので、ちょこっと部品を用意します。
(実際に、このメモリーでゲームが遊べるワケではありません)


利用しなくなったSDRAM-DIMMをカットします。

ダイヤモンドカッターで欲しい部分だけにします。

横幅45mmの基板だけになりました。


カットしたメモリーの位置を決定します。

ファミコンミニのカードエッジ部分に合わせます。

こんな感じの仕上がりになりました。

カセット部分にLEDを取付けて点灯させたいので、ダミーカードエッジ部分に接点を追加させたいと思います。


細い単線を接点として利用します。

裏側は単線をねじってテープで固定します。

こんな感じに接点が出来上がりました。


脱着可能なコネクタ仕様にします。

追加した基板側にもコネクタを増設します。

各パーツをネジ止めして固定します。

丁度良いLEDがないので、市販品のLEDを削って形状を変更します。


3mmタイプの赤色LEDを利用します。

棒ヤスリで細くして先端を平面にします。

こんな感じの形状になりました。


不要なメモリーを全て取外しします。

電源に必要な配線を取出します。

先ほど削ったLEDをハンダ付けします。


ケースに仮固定して位置を確認中〜

ケース内部用にスペーサーを製作

接着剤でスペーサーを固定します。


仮組立をして最終確認をします。

裏側はこんな感じです。

LEDが点灯するか動作チェックします。

問題なさそうなので、パテ盛りをして塗装の準備を開始します。


タミヤパテを利用して修正します。

ケースに穴あけをするのを忘れてしました。

こんな感じに用途不明な穴を開けました。


フラットホワイトとオレンジイエローを利用します。

棒に取付けて塗装の準備をします。

エアーブラシを利用して丁寧に塗装します。


塗装して乾燥も終わりました。

カセットに貼るシールをテプラで作ります。

細かい文字も印刷出来て助かります。


裏側にペタっとテプラテープを貼付けます。

表側のデザインを考えて・・・

スーパーファイン紙に印刷します。

そのままでは、表面の耐久性が気になるので印刷した用紙の表面をコーティングしてから・・・


ザイロンのシールメーカーに用紙を通して・・・

引き出すと簡単に裏面が粘着シールに早変わりします。


所有している本物のカセットとサイズ比較

裏側もそれなりに出来上がりました。

「スペランカー」のようなファミコンカセットケースに、スーパーマリオブラザーズのシールを貼っている、
市販品ではありえない組み合わせですが・・・ 気にしないでください。

これで、全ての作業が終わりました。「ちょこっと改造」だったので妥協している部分が多々ありますが、
それなりに、完成度の高いファミコンミニの改造が出来ました。

記念撮影は「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピューター (ファミコンミニ) ちょこっと改造 完結編」で、紹介します。

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