■GIMIC 2代目マザーボード用 X68000ケース製作への道のり

GIMIC初代マザーボードと、X68000の音源YM2151モジュールを搭載した「X68000風ケース」の製作をして2年以上経ちますが、
今となってはX68000風ケースの完成度に多少不満が出てきました。
2013年10月頃に発売した「GIMIC 2代目マザーボード」を購入して新しいX68000風のケースを自作しようかと発売当初から検討はするものの、
初代ケースより完成度の高いものを作らないと作る意味がないので、良いアイデアが出るまで後回しにしていました。
最近(2014年8月)、ADPCMが再生可能になって数日後には待望のPCM8に対応したファームウエアが更新されたので、
これを記念して、G.I.M.I.C 2代目マザーボード用のX68000風ケースを作りたいと思います。

(GIMICのマザーボード&モジュールなどについては、オフィシャルサイトでご確認ください。)

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▼先ずは動作チェック▼

もう数ヶ月前のことですが、動作チェックした時の写真です。


今回購入したのは、G.I.M.I.C 2代目マザーボード  Professional版です。

前回と同様にYM2151モジュールも購入

 


マザーボードが変更されて液晶モニターが使えるか心配でしたが・・・

初代同様にMDX再生時の表示は健在でした。

ファームウエア更新でADPCM対応になったことで、今まで聞きたかった「ボスコニアン」が高音質で試聴できるようになりました。
電源はPSPに付属していたACアダプター(DC5V)が使用可とのことで、特に追加購入することがなくて助かりました。

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▼デザインと仕様▼

マザーボードのサイズに合わせたケースで、X68っぽいデザインを作ります。


無理をしない範囲で拘った仕様にしてみます。
毎回のことですが製作を長く続けても
途中で嫌にならないように
モチベーションが維持できる仕様を考えます。

その仕様については、おいおいと紹介します。

▼ペーパークラフトで試作品▼

初代マザーボード用のケースと同様に先ずはペーパークラフトで可愛いサイズのX68000ケースを試作します。
今回のマザーボードは正方形になったようなので、ケースのデザインも多少変更して完成度を高めたいと思います。


身近にあった薄手のダンボールを使います。

セロテープを使って箱にしてみます。


GIMICのマザーボードのサイズギリギリケースです。

細かい部分をマジックで下書き中〜

まぁまぁ可愛いサイズのX68試作品出来上がりました。が、初代マザーボード版よりはケースが大きくなりました。

▼カット用の設計図制作▼

ダンボールの寸法を元に材料をカットする為の設計図を作りたいと思います。


後々重要になってくる寸法表は正確に書きます。
X68風Windowsパソコンと似たような
パーツ数になりましたが、
サイズが小さいので加工が楽しそうです。

▼ケース製作開始▼

GIMIC Ver1では、ケース素材は「ベークライト」でしたが、今回はFRPを利用したいと思います。


毎回のことですが、貰い物の材料です。(2mm厚です)

エンピツでカットしたい寸法を適当にメモ書きします。


PCBカッターでFRP材料を丁寧にカットします。

こんな感じに大きい部分のカットは完了です。


細かいパーツも正確な寸法でカットをしました。

フライス盤を使ってFDD部分のスリット(穴)を加工します。


3.2mmのエンドミルを使って一直線に穴を開けます。

寸法通りに綺麗なFDD挿入口が出来上がりました。


前面の凹み部分のパーツを取付けたいのでカットします。

左右共に前面パネルのカットが終わりました。

▼FRPで凹みパーツの製作▼

X68000の特徴でもある2個所の凹み部分を、X68風パソコンでも採用したFRP樹脂を使って作ります。


FRPの加工に必要な材料を用意します。

大きいパーツを作るワケではないので50gだけ樹脂を使います。

硬化剤を少量まぜて硬化する前に、コツコツと作業の続きをします。


余っていたアルミ板を使ってFRPの型を簡易的につくります。

U型にアルミを曲げた後にワックスをペタペタ塗っておきます。


大雑把にFRP樹脂とガラスマットを混ぜてペタペタ盛ります。

餃子の皮のように美味しくなったところでダンボールから剥がします。


餃子の皮のような部分をハサミでカットします。

アルミを硬化したFRPから取り外しします。


120番程度の紙ヤスリでボコボコな表面を綺麗にします。

こんな感じにU字型のパーツが出来上がりました。


表面パネルに合わせてカットする部分を決定します。

PCBカッターで正確にカットします。

3個に綺麗にカット出来ました。


毎回お世話になっている耐衝撃アロンアルファ

瞬間で接着されてしまうので正確に位置決めします。

接着剤(アロンアルファ)を、流し込んでカチカチに固定します。

▼ケース製作の続き▼


右側のタワー表面パネルも同様の作業をしてから・・・

細長くカットした板を使って立体的にする作業をします。

凹み部分に合わせて棒ヤスリで削ります。


垂直にFRP板を接着固定します。

箱型にする為に更に3枚のFRP板を接着します。


右側のタワー前面パネルも同様に箱型に加工します。

裏側はこんな感じです。

それにしても、ここまでの作業工程が「X68風Windowsパソコン」と、サイズが違うだけで全く同じでモチベーションが下がる一方です。
もう少し我慢をして地道な同じような作業を進めたいと思います。

続きは「GIMIC 2代目マザーボード用 X68000ケース製作への道のり2」で、紹介します。

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