■SHARP X68000風 Windowsパソコン製作への道のり1


1988年発売のX68000 ACE と、最終モデルのX68030です。
アーケード版移植のX68ゲームは最高でした。
何年経っても「X68000」のデザインはカッコ良いです。

X68000初代/ACE/PRO/EXPERT/XVI Compact/30を所有していましたが、
現在は電源が壊れている2台(初代/30)と、中古で入手したACEのみです。

初代は電源部分を現在修理中&クリーニング中で、中身は空っぽです。
X68000初代とX68030は発売当時に新品で購入したので
一番大切にしているお気に入りのパソコンです。

ずっと前からX68ケースをWindowsパソコンに改造したい気持ちがありました。
ただ、今更と言う気持ちがあって製作するまでには至りませんでした。

最近は小型マザーボードでも性能が良くて価格も安くなってきたので
X68000風のデザインで小型パソコンを作ってみることに・・・

←X68030は当時流行っていた改造(クロックアップ)もしてあります。

ちなみに、この写真撮影1週間後にACEも壊れて全機種使えなくなりました。

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▼ダンボールで試作品の製作▼

マザーボードなどのパソコンパーツを購入前に身近にあったダンボールを使ってX68風なケースを作ってみます。
マザーボードに合わせてケースサイズを小さくしたいので、本物の68ケースは一切利用しません。


意外と可愛く出来上がったモックアップ

X68特徴の「取っ手」部分も作りたいですね。

本物のX68(初代)と比べると結構小さいです。

この時点で、X68っぽいデザイン(ケース)が出来上がらなければ作らない予定でしたが・・・
意外と可愛いデザインが出来上がったので、ダンボールを元に正確な設計図を書いてこることにしました。

▼設計▼

設計図と言っても毎回のことですが手書きの簡単な設計図です。


今回は何度も何度も寸法を調整して気に入ったサイズを決定しました。
細かいパーツが多いので部品点数は80個以上になりました。

モックアップも数個作りましたが、横幅を細くすると可愛くなくなるので
一番初めに作ったダンボール版に近いサイズになりました。


こんな感じのデザインで作ります。

裏側はX68っぽくありません。

本物と比べると奥行きは
2/3程度

高さと横幅は多少余裕のある寸法に・・

▼加工開始▼


毎回のことですが、貰い物のFRP板を使ってケースを作ります。

部品数が多いので寸法を間違わないように正確にカットします。


マスキングテープを使って仮組立てをします。

逆側のタワーも組立てしてみます。

底板部分も合体させて寸法が合っているか確認します。


3個を重ねてX68風になりました。

正面から見るとこんな感じです。

試しにマザーボードを入れてスペースの確認中です。

今回利用するパソコン仕様やパーツ類は後日紹介します。

ツインタワーの丸い凹み部分はFRP板では作れないので久々に「手積用ポリエステル樹脂・FRP」を使って加工します。


アルミ板をU字の曲げてFRP用の型を作ります。

アルミの上に樹脂とガラス繊維をペタペタ貼付け

硬化してからFRPをカットして希望の形状に加工


PCBカッターで5インチフロッピードライプ部分のスリット加工した前面パネルを
定規にマスキングテープで固定してから接着する準備をします。
(実際に5インチフロッピーを入れるサイズにはなっていません)

先ほど作ったU字パーツを接着

更に同じパーツをズレないように均等に接着


ツインタワー右側の部分も同様にアロンアルファーで接着します。

これが接着が終わった前面パネルの表面部分です。X68っぽいですね。

▼今回使用するマザーボード▼

数ヶ月すると同型番のマザーボード価格も落ちることや新製品も出るはずなのでケースが完成してからマザーボードを購入したかったのですが、
ケース製作途中にどうしても寸法が知りたかったので、他のパーツより先にマザーボードを購入しました。


マザーボード ASRock H67M-ITX

X68000風なので、同じ数字を使っているZ68チップセットが良いと思ったのですが・・・、
予算の都合上でH67を選択してしまいました。(既に後悔していたりしています)

マザーボードの端子類は豊富で、HDMI/DVI/D-sub15pin出力・USB3.0/2.0
eSATA2/SPDIFなど、普通の大きさのマザーボードと変わりありませんでした。


マザーボード取付け位置を決定します。

6角スペーサーを仮固定します。(SANWA TK-P31)

付属品のパネルはX68っぽくないのでFRPで自作します。


フライス盤でマジックで書いた部分を削ります。

1mmのエンドミルを使って加工中です。

FRPの厚みが邪魔になる部分があるので薄くしています。


加工したパネルと横面のパネルを接着固定

内側から見るとこんな感じにL型になってます。

マザーボードを仮固定してみます。ピッタリと位置が合っていると気分が良いです。

この作業の続きは「SHARP X68000風 Windowsパソコン製作への道のり2」で紹介します。

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