■8mmフィルムをDVD化への道のり1 |
8mmで撮影したフィルムを多分150本(*1)くらい所有しています。
(*1 現在見当たらず未確認)
撮影したカメラは、「フジカシングル8 P100」なので、富士フィルムに変換依頼をしても良いのですが、
大切なフィルムを誰かに渡す(依頼する)のも嫌なので、自分で8mmフィルムをDVD化出来ないが検討することに・・・
Sankyo OMS-650 (元箱も付属品も揃っていました) |
当時、使っていた映写機が見つからないので 数年前に入手した完動品の「Sankyo OMS-650」を利用します。 音声は、光学と磁気の両対応ですが、 |
ハロゲンランプ部分が接触不良だったので 接点部分を磨いて改善しました。 |
使用頻度も少ない程度の中古品で、内部のベルト交換不要で元気よく動作しています。 |
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▼撮影機の入手▼
市販のテレシネアダプターと、ビデオカメラの組合わせで撮影する方法や、
A4くらいの小さいスクリーンに映写した8mmフィルムの映像をビデオカメラで撮影する方法がありますが、
あるルートから極秘に「マイクロスコープ(カメラ)」が入手できたので、8mmフィルムを直接撮影する方法にチャレンジしてみたいと思います。
Hirox デジタルマイクロスコープ KH-2700 (DH-2700) |
「Hirox
デジタルマイクロスコープ KH-2700」は、 有効画素数 984x850 (約90万画素)で、 50〜300倍のズームレンズが付属していました。 8mmフィルムの動画撮影用に使えるか疑問ですが、 |
オプションのEX-2700Aを装着しています。 |
映像出力は、コンポジット、S端子とRGBがあるようです。 |
液晶モニター(2.5型)を、上部に搭載 |
DH-2700本体側の前面パネルを開けると、明るさ調整(ゲイン) シャッタースピード / ホワイトバランス / ビデオレベルなどの 調整があるので、何かと役に立ちそうです。 |
MX-5030SZII カメラ・レンズ部分 |
先端の照明用アダプターは簡単に取外しが出来ます。 |
1/2インチのCCDカメラヘッド部分は独立出来る仕様です。 |
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▼撮影実験▼
あるルートから極秘に入手した「マイクロスコープ」が実際に綺麗な撮影が出来るか実験してみたいと思います。
先ずはシンワの直尺を拡大撮影してみます。 |
横幅4mmくらいは楽勝の拡大率でした。 |
所有していたレコード針先端もクッキリ映りました。 |
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「マイクロスコープ」としては問題無く動作していたので、次は本題の8mmフィルムを撮影する準備をします。
所有している8mmフィルムは映写機と同様に見当たらないので、 Sankyo OMS-650に付属していたテストフィルムを利用して実験します。 コレが完成するまでには、撮影したフィルムを見つけたいですね。 |
8mmフィルムと言ってもフィルムの横幅全体で8mmのようで、 映像が記録されている部分は、約6mm程度しかありません。 |
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先ずは、8mmフィルムを直接カメラで撮影したいので、邪魔なレンズを取り外しします。
ピント合わせのツマミを引っ張ると簡単にレンズが外れました。 |
メンテナンスの為にレンズの取り外しは簡単な構造のようです。 |
コレが取り外したレンズ部分。 |
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▼ハロゲンランプをLED化▼
100W (12V)のハロゲンランプでは明るすぎるので、10Wの白色パワーLEDに変更してみることに・・・
12V100Wのハロゲンランプを取外します。 |
端子からは無負荷時でAC14V程度出てました。 |
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「DLPプロジェクター PLUS U3-880ランプ交換(LED化)」で利用していたLEDを分解して実験します。
12Vだと直視出来ない明るさです。 |
中身は「10W白色パワーLED」 (色温度 6500k 光束 850lm) |
ハロゲンランプの位置にLEDを仮固定してみます。 |
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丁度良いLEDの明るさが不明なので、輝度を変化させて液晶モニターで確認してみます。
(別途用意した安定化電源で電圧を可変して実験しています)
映写機の前にマイクロスコープ(カメラ)を配置します。 本やスペーサーを多数利用して高さと位置調整をしました。 |
映像は左右反転していますが、それなりに映っています。 (2.5型液晶モニターの画面を、そのままデジカメで撮影) |
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色補正の必要はあるものの実用的な映像がモニター出来たので、映写機だけでLEDの明るさを可変出来るようにパーツを追加します。
今回購入した可変電源基板(未完成品)は、ダイオードブリッジも付属しているので、
ハロゲンランプ用端子から出ている交流電源(AC14V)を、接続するのには丁度良い基板なので購入してみました。
(自分で部品を集めて基板を作るより市販品が390円だったので購入)
市販されているLM317可変電源を利用します。(AKIT-104) |
ハンダ付けするとこんな感じに完成します。 |
ハロゲンランプ用の端子に刺さるように先端加工します。 |
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基板へLED等を配線します。 |
こんな感じにハロゲン用端子にケーブルを刺します。 |
映写機側にLEDを位置調整しながら固定 |
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ハロゲンのあった位置に基板を収納します。 |
これで、LEDの明るさが調整できるようになりました。 あと、映写機のスイッチと連動してLEDもON/OFFするので面倒な操作もありません。
ちなみに、8mmフィルムに10WのパワーLEDの光をそのまま当てると、 |
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▼カメラ固定パーツの製作▼
一番重要な、映写機とマイクロスコープを固定する部品を作りたいと思います。先ずは、底にある邪魔な突起物を外してしまいます。
高さ調整用のネジを取外します。 |
後部の足も取外します。 |
こんな感じに映写機の足だった部分を取り外し |
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カメラの固定用の素材は悩んだ結果、厚手のFRP板にすることにしました。
映写機とカメラが固定出来るように寸法を決めます。(4.5mm厚のFRP) |
バンドソーを使って丁寧にカット |
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映写機の突起物を回避する為に、一部、ザグリ加工もしています。 |
4.5mm厚のFRPだけでは強度がないので8mm厚のFRP板を柱に使います。 |
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ドリルで穴あけをして貫通させます。 |
4mmのネジ穴を作ります。(2つのFRPは接着しています) |
4mmの皿ネジが入るように先端を更に加工 |
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底板で余った板を使ってコの字型を作ります。 |
こんな感じにマイクロスコープ本体が固定できます。 |
ベースの板に接着剤を使ってガチっと固定します。 |
コの字のパーツは、少しでも高さが違っているとカメラ位置(高さや角度)がズレてしまうので、耐水ペーパーを使って微妙な誤差を修正しました。
続きの作業は「8mmフィルムをDVD化への道のり2」で紹介します。
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