【トアマシナ・ダダベとマラーラ】
マラーラとダダベ 2003年8月に一ヶ月間、東京でマダガスカル語を習いました。
その時の先生のご実家のマダガスカルのトアマシナ(タマタブ)という港町に行きました。
写真は、先生のお父さん(ダダベ)と姪御さんのマラーラです。
最初の夜に訪れたときはマラーラはダダベを見て泣いていたので、「ダダベ、チマニンナ」と皆で唱えているのが印象に残りました。
チマニンナってなんでしょう。この時の使い方としては「大丈夫、大丈夫」というふうに、怖がる子どもをあやすようなニュアンスを感じました。

その後約二週間ほどの私の滞在中に、マラーラはみるみるうちに成長して、ダダベともすっかり仲良しになったのでした。
この写真は、皆で動物園に行くのだと言って、バスが出発するのを待っているところです。
どうやら人数が集まらないと出発しないバスらしく、マダガスカルの人たちはのんびりコーヒーを飲んだり、談笑したりして待ちます。
ダダベとマラーラが待ちきれずに、まだ出発しないバスに乗り込んで遊んでいました。

だけどマラーラは「ダダベチマニンナ」までがダダベの名前だとおもっているフシがあって、
朝に、大きな声でダダベの部屋の扉の前で「ダダベ!チマニンナ!」と呼びます。
でもね、「チマニンナ」っていうのは、名前じゃないんだよ。

おもしろいダダベや、かわいいマラーラたちに囲まれたトアマシナでの生活の様子をお伝えします。

■マダガスカル語豆知識
tsy maninona
tsy=後ろの単語を否定する。「〜ない」
maninona=疑問詞。「なぜ?どうして?」
◎私が朝に、冷たいシャワーを浴びていたら、首都でお世話になっていたマダガスカル人の奥さんから「チマニンナ?」と聞かれた。寒いのに冷たいシャワーで大丈夫?と言われたような雰囲気でした。
◎人力車(プスプス)に乗っているとき、行き先を告げて、向こうが知らないみたいなそぶりを見せたとき、「チマニンナ?」と聞くと、たいていうなずいて「チマニンナチマニンナ」と返してくるけど、結局たどりつかなかったりするのです。

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