蔵 王 温 泉 と 赤 湯

                  2008/09/19

 時節はちょうどほおずき(酸漿)の季
節でした。


 では皆様、ご機嫌よう。

 さて、次の目標は少し南下して南陽市にある
赤湯温泉です。すぐ到着しました。

 目標にしていた共同浴場「大湯」はちょうど
昼休みの時間で空いていませんでしたので、す
ぐ近くの上杉の御殿守に貰い湯をいたしました。
上杉家赤湯御殿として創業以来370年の伝統が
あるそうですが、内装も外装も高級な旅館でし
た。

 なにが良かったか、と問われると、
「お湯」の味が素晴らしかった、と答
えます。コクがあるというか、味わい
が実に深くて、美味しいのです。マリ
エンバードの温泉も美味しかったけれ
ど、あれは軽さが美味しいラムネ味だ
し、こちらはというと、日本料理のコ
ク、譬えていえば、(味は違うけれど)
加賀料理の
鴨の治部煮のコク、深みの
ある味で、しかも舌に優しい。こんな
美味しい温泉は滅多にありませんね、
そう思いました。

「上杉」というのは、上杉謙信の死後、
上杉家は米沢藩の領主にさせられたので
すから、藩主がこの温泉を愛用されたの
でしょう。詳しくは

 引き続き刈田岳駐車場まで車を走らせ、
刈田岳頂上まで歩きました。お釜を初め
て見物することができました。

 見てくださいよ。底まで湯の華で覆われています。これぞ硫黄泉ですね。

 続いて、大露天風呂にチャレンジ
いたしました。ここは結構ですね。
特に上段の湯槽が素晴らしいですね。
大満足させられました。

 まず訪ねたのが源七の湯なのですが、写真でご覧のように内風呂、
露天風呂と申し分ないのですが、硫黄分が不足していて、私にはもう
一つでした。私は硫黄温泉の基準として、万座温泉の豊国館の温泉プ
ールを頭に描いているのです。つまり、浴後、硫黄の粒子が肌に染み
ついて一日中硫黄の匂いが汗とともに発散すること、これこそ硫黄泉
の醍醐味なのです。そう思いこんでいるのです。

 だから、源七の湯は薄くて失格ということになります。

 鹿児島には台風がきていて、関東地
方まで悪天候だというのに、東北地方
は晴れ上がって、日中の温度は
30℃に
もなろうという夏の気候なのです。

 銀山温泉では大正時代にタイム・ス
リップしたけれど、本日は本物の温泉
とお釜見物を楽しめます。