鳴  子  温  泉

         2008/09/17

 ここを越したところに中山平があり、温
泉がいたるところ湧き出しています。本当
は谷底にある「東蛇の湯」に入らなければ
ならなかったのですが、今回はパス。

 北羽前街道を走り、中山峠を越え
て山形県に入ったところに封人の家
があります。

 すぐ西に尿前(しとまえ)の関
跡と鳴子峡の雄大な景観がありま
す。
10月中旬にきたら、それこそ
豪華絢爛な紅葉が楽しめることは
間違いありません。鳴子峡の遊覧
道は
101日から開かれるのです。
ちょっと早かったようですね。

 ひとの写真の拝借ですが、紅葉
のころはこういう具合です。

 浴槽のなかにも温泉の主らしき人物が悠
然と入浴なさっていました。温泉の色も池
の水に似て緑がかっています。私のように
時間がないからといって僅か
5分間で入浴
を切り上げるような手合いは他にいません。
この温泉は近く
NHKの「普段着の温泉」に
登場するようですよ。湯治温泉旅館のゆっ
たりした温かい雰囲気があって、私はこの
手の温泉旅館が好きです。

 まず訪れたのは川渡温泉の藤島旅館で
す。左手奥に立派な日本庭園があり、巨
大な鯉が泳いでいるのです。写真でみる
と普通の鯉のようですが、実物はまこと
に巨大です。現在は二代目の池の主、黒
鯉、がお住まいで、その大きさは
1.1m
のだそうです。

 今晩の泊まりは、鳴子観光ホテル。現在
18代目。初代は大沼源蔵。ゆえに大浴場
は「源蔵の湯」と名づけられている。食事
がたいへん美味しゅうございました。

 では皆様ご機嫌よう。

画像:
名垣義助 
みちのくの味 (株)明友 
昭和
62

 むかし、芭蕉が奥の細道を辿って、悪
天候のため三泊した宿なのですが、この
とき詠った歌は

  「蚤虱馬の尿(しと)する枕もと」

温泉街のど真中にある小さな建物で
すが、その浴槽たるや迫力満点です。
浴槽は二槽に別れていて、太い木樋の
なかを流れてくる温泉が湯滝となって
湯船のなかに流れこみます。

湯量の多さもかなりのものだし、硫
化水素の匂いも満点で、これぞ硫黄泉
という感じですね。ただ、ご覧のよう
に浴室が茶色に変色するのはなぜでし
ょうか。

 次に本命の鳴子温泉瀧乃湯です。

出典