地獄谷からのお湯が流れてくる。ここ
のお湯は強い酸性で歯も溶けるといわれ
る。ずらりと並んだ建物は湯治客用のも
のだろう。

玉　川　温　泉

                2003/10/07

　私も不治の病に罹ったらここに来
て、治癒に励もう。

左手の浴槽が一番きつい100%.

　一回の入浴時間は15ないし20分で、入浴後は
30分ないし1時間休め。一日3〜4回に限定せよ、
と書いてある。3日一巡り、三巡り9〜10日が適
当で、充分な効果を期待するなら、2〜3週間の
滞在が勧奨されている。

　なんともはや凄まじい光景で、迫力というか、
執念というか、妄念というのか、新興宗教の道
場のような雰囲気があって、負けそう。

　一般に癌の手術後の再発防止目的で利用する
らしい。

地獄谷を俯瞰する。

大浴場入口。入浴料は\600だったかな。

　蒸気孔のそばで一日治療してい
たひとたちが今帰り支度をする。

　硫化水素ガス噴出孔の近くで岩
盤浴しておられる方がおられるが、
よくガス中毒にかからないものだ、
と感心する。

　地獄谷の真ん中に露天風呂があっ
て、この人たちは長時間浸かってい
る。テントの下は岩盤浴の人たちで
超満員。もうまるで皆がなにかに憑
りつかれたような表情と思い込みが
この場を支配している。

　硫黄泉としてはやはり日本の王者
といえるのだろう。実際にたずねて
見ると、その迫力に圧倒される。

　正面奥の建物が浴室。ずいぶんで
かい建物だ。

硫化水素ガスの噴出孔。

　このガスの噴き出しようはどう
だろう。

　大噴(おおふけ)
　　98℃の熱湯が湧き出している。
　１ケ所からの湧出量一分間に9,000リットルで日本一。強酸性（ｐH1.05）

　皆さん茣蓙と毛布を持参して地
熱で身体をあたため、北投石から
発生するラジュームと硫化水素の
蒸気を吸う。