野 沢 温 泉
2007/08/01
この日の泊りは、かねてから狙っていた野沢温泉の最高級旅館「さかや」にした。
野沢温泉は7,8,9月がシーズンオフなので、「さかや」も安くとめてくれるのだ。¥16,000なり。インターネット料金だ。女将に¥14,000ではどうかと掛け合ってみたのだが、駄目だった。ここの女将はしっかりしている。なにしろ15代目の旅館なのだ。
もともとは野沢温泉の造り酒屋だったらしい。だから「さかや」。
入り口に道祖神がある。
先ごろから私たちと同年
代で私たちよりも強かった
人間はいなかったのか、調
べてみているのですが、
いましたね。最強の人が。
我々XX会メンバーのどな
たよりも強烈な人が。
西暦399年、64歳の年齢
で三蔵(「経」、「論」、
「律」)のひとつ、「律」
がまだ中国に入っていない
からといって、長安を出発
し、インドまで出かけた法
顕(ほっけん)というお坊
さんがいる。同行した僧が
次から次へと断念したり、
死んだり、宗旨替えしてイ
ンドに落ち着いてしまった
りするなかで、彼ひとりが
初志を貫徹して78歳のとき
中国に帰ってきた。
敷地内で湧く源泉の湯温は60
度。これを加水しないで湯温を
さげるために使っている装置が
これ。
上品でとてもリラックスでき
る旅館でした。極楽極楽。
では皆様、ご機嫌よう。
今回七味温泉もたずねたのだが、
私の好きな牧泉館は廃業看板が立
っていた。どうしたのだろう。
さて、満山荘をたっぷり味見さ
せていただいてから、私たちは志
賀高原を抜け、奥志賀を通り、林
道を通って野沢温泉に抜けた。
ところがどうだ。運は私の方を向いて
いない。いまや最終目的地のイスラマバ
ードはアルカーイダに味方する人たちの
自爆テロ目標になってしまったではない
か。外務省の危険情報該当地区にしっか
りと入ってしまったのだ。
こうして高い志を枉げられて低い志に
逆戻りした温泉博士は、一泊二日の温泉
旅行に出発したのでした。
CathedralPeak
出典: http://homepage2.nifty.com/aquarian/Hunza/TrvJnl/Hunza14.htm
まったく信じられませんよ。66歳にして
標高5,000mのパミール高原を、足で歩いて
山を越したのですから。まさにunbelievable。
旅行のあとで周囲の人たちに「成功の秘
密は?」と聞かれて彼はこう答えた。
「いま顧りみて経過した処を<尋ねて>み
ると、思わず心は動き汗が流れる。危ない
ところを渡り峻険をふんで、この身体[の
危険]を惜しまない所以は、恐らく[堅い]
志があって、自分の愚直を押し通したから
であろう。故に[私は]命を必死の地に投じ
て、もって万一の希望を達したのである」
(『法顕伝・宋雲行紀』長沢和俊訳、
東洋文庫194 平凡社)
根掘り葉掘りしらべさせてもらっ
たら、なんと松川沿いの河原で五色
温泉の源泉と七味温泉の源泉との間、
五色温泉のやや上流を掘削して掘り
当てたのだそうだ。源泉が標高1200m
なのだから、温泉をパイプで標高差
300mも汲み上げている勘定になる。
満山荘の親父さんが温泉組合の組合
長になっているらしい。
第一日目は須坂から高山
温泉郷へと東進し、五色温
泉から急坂を登り、奥山田
温泉に到着する。
ここは標高1,500mのスキ
ー場なのですが、白濁した
素晴らしい硫黄泉がある。
一番古い宿が満山荘とい
うので、訪ねてみたら、眺
めもよく素晴らしい温泉だ
った。実はこの宿の奥さん
は料理が素晴らしく上手で、
料理でも評判になっている
らしいのだ。
噛み砕いていうと、
1. 高い目標設定、
2. あれこれと御託を捏ねずに、
自分を莫迦にして、
3. 命を地に捨てて取り組む
・・・のだそうだ。
わたしも「いまからでも遅くはない。
私もパミール高原を越えてみせる」と気
張り、パミール高原を越えて、カラコル
ム・ハイウエイを南下してフンザとダレ
ル地方を抜け、ガンダーラまで降りる計
画を立てた。旅行社も選び、この九月に
旅行することに決めた。