泉 州
2003/11/01 & 2004/02/22
入場券の裏書は次。
タクシーに乗って街まで帰ると、唐の玄宗皇帝のと
きに(西元 687年)建てられた開元寺があります。
弘法大師空海が、平安時代の初め延暦23年(西暦
804年)第16次遣唐使船に乗り、大阪から唐に向け
て出発したが、東シナ海で暴風雨に遭い、2ヶ月弱漂
流し中国の南方海岸(福建省霞浦県赤岸村)に漂着し
た。彼がたどりついたのがこの開元寺だった。
それこそ人海作戦で多数の彫刻師が腕
を振るっています。日本の仏像は檜(ひ
のき)ばかりになったけれども、ここで
は、そう頼めば、匂いの良い楠(くす)
の木で仏像を造ってくれます。日本でも
奈良時代は仏像はクスノキで造っていた
のです。
なんのために、泉州へ行ったのか。
実は、仏像彫刻を注文しに行ったのです。
仏像彫刻は淅江省東陽市が有名なのですが、
値段が高すぎるので、玄人は福建省の小さな専
門工場で注文するのです。実例をお見せしまし
ょう。
これは大雄宝殿。なかに五体の大仏がある。
日本人の観光客にはあまり人気のない泉州なのですが、この老子像の巨大さはどうだろう。泉州の北3kmの山麓、清源山にあって、泉州の観光地としてはダントツの人気ナンバー・ワンなのです。
では皆様、御機嫌よう。
泉州のシンボルともなっている双塔があります。東の塔は「鎮国塔」、五重の八角塔。
膝の上に上がり、背を伸ばしてお髭にタッ
チすると長生きできるそうなのですが、最近
立ち入り禁止になってしまいました。残念で
す。
この山の上方には仏教彫刻も残されている
のですが、私の脚力では、アップダウンの連
続を歩き通すのは無理でした。