京都駅の5番ホームに1919:55
入ってきた寝台特急「なは」です。

  なぜ人が沢山集まって写真を撮っ
ているかというと、この寝台列車は
もうすぐ廃止される前世紀の遺物列
車だからです。

  私が乗った車両は昭和
51年富士重
工製でまだ状態はよかったのですが、
おとなりの
3号車、個室寝台車などは
もう
3千キロも走ると崩れそうなあば
た面です。凄い列車があるものだと
感心しました。

  ここらあたりが
JRの凄腕なのでし
ょう。最後まで使い切るのです。な
お、私の箱
2号車の三番上下、四番上
下とも当夜は満杯でした。

レトロで華麗な鹿児島

                     2008/01/20〜23

 お仕事にわずか6日間の隙間が明いた
ので、鹿児島へ行くことにしました。

 私は晩熟(おくて)で、いままで鹿
児島というところは訪ねたことがなか
ったのです。


 世の中は便利になったもので、そう決心がついたら、計画の作成は
PCがやってくれました。なんと京都発熊本行きの寝台車をさがしだ
してくれたのです。これなら高額の飛行機に乗る必要もなく、ホテ
ル代の節約になるし、汽車賃もジパング・クラブで三割引になるの
です。

写真:「なは」の個室寝台車

 さらに新八代で新幹線に乗り換えて、

 乗務員もぴかぴかの美人女性で、この汽車旅は不思議に尻上がり傾向です。

寒緋桜(かんひざくら)

ばら科さくら属
分布:台湾 中国南部
花は緋色で釣鐘状
開花後出葉
沖縄では正月に開花 庭木

 では皆様、ご機嫌よう。

 さらに、南の孤島では、硫黄を噴き出す硫黄岳
の麓でいまだに俊寛が帰りの船を待ちわびていま
す。

霧島まで行かなくても、鹿児島市自体も温泉だらけで、この街は「銭湯はないが、温泉はある」状態なのです。温泉の料金も¥250でただみたい。



 この写真などはどうでしょう。まるで西郷さんがいまにも散歩から帰ってきそうな雰囲気です。(うなぎ温泉)

 嬉しいですね。薩摩揚の揚立屋とかる
かんの明石屋が山形屋のすぐお隣に坐っ
ています。食べ物にも事欠きません。

 この山形屋の裏は山形屋二号館になっ
ていて屋根をつけたアーケードになって
いるのですが、もうすこし雰囲気をつけ
るとモスクワのグム百貨店になりそうな
嬉しい予感がいたします。


 肝心の目的は温泉なのですが、くわし
くは温泉探訪記にまかせることにしても、
北の霧島は巨大な温泉地帯で、
1714年に
発見された薩摩霧島湯はコロイド状硫黄
粒子を含んだ明礬温泉の日本最大級だし、

 そして朝9:06に辿り着いた鹿児島市
は、南国を思わせる暖かさもさること
ながら、ピカピカのレトロ・シティで
した。

 鹿児島の繁華街の顔と言うべき山形
屋はニューヨークのサックスみたいな
存在感があって、その前を走るチンチ
ン電車がなんともいえない懐かしい雰
囲気を醸し出してくれます。近頃はや
りの低床式ではないから、「よいこら
しょ」と掛け声をかけてよじ登ります。
料金は
¥160均一の健康電車です。

 でも、おかげさまで朝の7時までとても快適によく眠ることができました。

 そして、熊本駅で朝7:45に乗り換えたリレーつばめ33号は、まるで成田エキスプレスみたいな黒装束。

写真:京都駅に入ってきた熊本駅行
      き寝台特急「なは」    
          2008/01/19撮影

 一月だというのに、花は咲き乱れ、

 もちろん、鹿児島市の仙巌園も手入れが行き届いていて
美しい。最後はここで梅見をしながらレトロ旅行を閉じま
しょう。