金 沢 短 信 (9)

                   2015/04/02

 料理人のご主人がしばしば出て来られて料理の説明をしてくださる。ほんとうは日本酒「天狗舞」をちびちびやりながら食べるのがベストの食べ方のように思われるが、三人とも高齢となってしまったので、アルコール抜きでした。蟹の季節がおわってしまったので、もうひとつパンチが効いていないというか、なにがなし物足りなさを感じました。

ここの蒸し上げたせいろご飯はすばらしく美味しかった。季節野菜の煮物もでてきたのですが写真は撮り忘れました。

鯛と鱚(きす)とまぐろのおさしみ。

 かえりに木場潟という湖と小松市の芦城公園に立ち寄ってみたが、桜はまだ咲き始めたばかりでした。残念。

 なんということはないお食事でしたが、久し振りに姉妹とくつろいで食事をたのしみました。春になるとこうしたお出かけも楽しくなりますね。

 では皆様ご機嫌よう。

デザートは黒蜜わらびもち。

蟹もでてきたのですが。ちょっぴり。

高級魚ののどぐろ。私たちが小さかった頃は「のどぐろ」を食べた記憶がない。金沢では昔はポピュラーな魚ではなかったのだそうだ。

 場所はお姉様の仰有る通り小松の「つづら」。新興住宅地のなかにある料亭で、しっとり落ち着いた雰囲気のレストランだ。前にも二度ほどここで食べたことがある。最近は金沢の料亭の評判が前ほど良くはないのでここがよいのだそうだ。

 春がやってきた。桜のつぼみも開き、今が三分咲。

お姉様は90歳で身体がほんとうに小さくなってしまった。出てきた烏賊のお寿司のようにまるで小さい。

 かねてから予定していた通り、本日は90歳になるお姉様をご接待する日。お金持のおねえさまには平生いろいろとよくしていただいているので、平生は車には乗らないことに決めている私も車でおでかけすることにした。ご機嫌をとっておく必要があるのだ。

 二人では間がもたないので、妹にもジョインしてもらい、いわば二頭立ての馬車にした。

つきだし。左下に見えるからすみが美味しかった。