宝 川 温 泉
2007/05/23
まあ、運が悪かったのか、入湯の時間が掃除の時間にかかっていたからなのか、摩訶の湯にも般若の湯にも入れず仕舞でしたが、川の流れと湯屋の堂々たる建築が実に美しく、湯船も桁はずれに大きく広々としていて、二度三度と感嘆して帰ることとなりました。二度と来るとは思わないけれども、結構な温泉で日本の温泉としてはトップテンに入るだろうと思いました。
では皆様ご機嫌よう。
庭師の技量が冴えていて、建物と風景とが釣り合いがとれています。
川向うには子宝の湯が見えます。伊香保温泉全体の温泉湧出量を超える毎分1800リットルの湧出量を、たった一軒の温泉宿で使っているのですから、浴槽の大きさもスケールがちがいます。
般若の湯なのですが、上手の摩訶の湯が掃除中のためか、異常に熱くなっていて入れませんでした。でも、川沿いのこの雰囲気が素敵ですね。湯も澄み切っていて美しい。
摩訶の湯の建物に脱衣所がありました。
さて摩訶の湯に出たのですが、お湯が抜けています。
坂を下りると右手に吊り橋があります。建物は宿泊棟旧館です。道の両側に地蔵尊などが立っています。
吊り橋から見た宿泊棟の新館です。
料金を払って大露天風呂へ宝川山荘の中を歩いていくのですが、まるで玩具屋の中を通り抜ける趣きです。床下には熊も飼われています。普通の旅館のスケールをはみ出しています。
この温泉宿、スケールが大きすぎて、言葉では説明しにくいのでHPの説明図を借りて説明しますが、右下の駐車場に到着すると日帰り客用の山荘受付−宝川山荘−があり、大枚1,500円也を支払う。
画像:宝川温泉HPから。一部改変
暇ができたので、まだ行っていなくて、しかも是非行かなければならない温泉はどこか、と考えたら答えが自動的に宝川温泉になったのですが、考えただけでも気が遠くなるような遠さで、軽井沢までだけでも2時間はたっぷりかかるのに、高速道路をさらに走って一旦山を下り、前橋を通り過ぎ、水上ICまで走る。軽井沢から水上ICまでだけでも1時間あまりかかりましたよ。
画像:Google Map 2014 一部修正
この温泉の売り物である摩訶の湯はどうも清掃中のようで湯が抜かれており、入れませんでした。残念。奥の岩の上に祀られているのは不動明王です。
これでまだすまないのです。ここから利根川沿いに山間の道を走り、湯桧曽で本道291号線から別れて、利根川沿いをさかのぼり、藤原湖を過ぎて奥利根橋で左折して宝川沿いの道を遡る。
全く絶句しますよ。
こういう山間僻地にこの有名な宝川温泉があるのです。
写真:子宝の湯
画像:国土地理院うぉっ地図、地図閲覧サービス