1990年作品
プリファブ・スプラウトは、トーマス・ドルビーのプロデュースで「スティーブ・マックイン」
「ラングレー・パークからの挨拶状」他の名盤をリリースして来た。
1984年デビューの彼らが6年後に作り上げた5作目の全19曲収録のこのアルバムは、リーダーのバディ・マクアルーン
の魂の作り出した大傑作だ。 哀愁を漂わせるロマンティックなメロディー、スティーリー・ダンを彷彿させる
コード感、ノスタルジックであり技巧的でもあるアレンジ、エコー処理、それらがこの時代の他のバンドに
はないオリジナルで実にクールです。
sing me deep hymn of devotion sing me no slow sweet melody sing it to one,one of the broken
and brother you're singing,singing to me
次作は、なんと7年後のリリースとなるセルフ・プロデュースの「アンドロメダ・ハイツ」このアルバムも
大傑作です。
1991年作品。
リッキーが、ジャズのスタンダードを始め、ミュージカル、ジミヘン等のカバーを気持ちよく聴かせてくれる
ドラムレスの心温まるバラード・アルバムの名盤。
1曲目は、コルトレーンとハートマンのアルバム(63年)にも収録されている、ロバート・メリン(作詞)
ガイ・ウッド(作曲)の53年の曲で、シナトラが歌い有名になったナンバー「My One and Only Love」です。
ほぼ全曲 ロベン・フォードが心地よいガッド・ギターで伴奏を付け、ウッド・ベースをチャーリー・ハデンが
プレーしている。ジャズの重鎮ジョー・ヘンダ―ソン、スティーリー・ダンのアルバムにも参加している
ボブ・シェパードが数曲でティナー・サックスを聴かせます。
1. My One and Only Love 2. Spring Can Really Hang You up the Most
3. Hi-Lili, Hi-Lo 4. Up from the Skies 5. Second Time Around
6. Dat Dere 7. I'll Be Seeing You 8. Bye Bye Blackbird
9. Ballad of the Sad Young Men 10. I Won't Grow Up 11. Love Junkyard
12. Comin' Back to Me
1. Jam 2. Why You Wanna Trip on Me 3. In the Closet
4. She Drives Me Wild 5. Remember the Time
6. Can't Let Her Get Away 7. Heal the World
8. Black or White 9. Who Is It 10. Give in to Me
11. Will You Be There 12. Keep the Faith 13. Gone Too Soon
14. Dangerous
1. Cotton Tail 2. Things Ain't What They Used To Be 3. Satin Doll
4. Mood Indigo 5. Just Squeeze Me 6. Caravan
7. East St.Louis Toodle-oo 8. C-Jam Blues
9. The Duke 10. Sophisticated Lady 11. Take The "A"Train
1. I Saw the Light 2. Influenza 3. Can We Still Be Friends?
4. Mated 5. It Wouldn't Have Made Any Difference 6. Love Is the Answer
7. Fidelity 8. Never Never Land 9. Hello It's Me 10. I Want You(LeonWare)
11. Dream Goes on Forever
Herbie Hancock / Gershwin's World
1998年作品
ハービー・ハンコックは、アメリカの生んだ大作曲家ガーシュインの生誕百年のこの年
このアルバムを企画した。「サマータイム」等多くのジャズ・ミュージシャンに愛された
ガーシュインだが、私もこのアルバムには収録されていないが「ラブソディ・イン・ブルー」
「パリのアメリカ人」(バーンスタイン盤) が大好きです。そう、ブライアン・ウィルソンも
自宅で「ラブソディ・イン・ブルー」をよく弾くそうです。
さて、ハンコックはこのアルバムでガーシュインと親しかった作曲家たちの曲も取り上げ
様々なジャンルから多くのミュージシャンを集めまさに「ガーシュインの世界」を作っている。
ジョニ・ミッチェルが「Man I Love 」「Summertime 」をジャージーに歌い。
「St. Louis Blues 」では、スティービー・ワンダーがハーモニカとヴォーカルをソウルフルに聴かせる。
チック・コリアとピアノ・デュオを聴かせ、オルフェウス室内管弦楽団との共演でクラッシック
の世界も美しく聴かせてくれる。
1998年作品
映画「天使にラブソングを2」で素晴らしい歌と演技を披露し、その後
出産、そしてリリースされたのがこのファースト・ソロ・アルバム。
いきなりグラミー賞5部門(Album of the Year, Best New Artist,
Best R&B Album, Best Female R&B Vocal Performance, Best R&B Song )を受賞してしまう
名盤を作り、その後のミュージック・シーンにも影響を与えました。
ディアンジェロも1曲でエレピを弾きながら歌っています。
1. WHY DIDN’T YOU CALL ME 2. DO SOMETHING
3. CALIGULA 4. I TRY 5. SEX-O-MATIC VENUS FREAK
6. I CAN’T WAIT TO MEETCHU 7. STILL
8. I’VE COMMITTED MURDER 9. A MOMENT TO MYSELF
10. THE LETTER 11. RATHER HAZY ※〈CDテキスト〉
1. All That I Can Say 2. Sexy 3. Deep Inside 4. Beautiful Ones
5. I'm in Love 6. As 7.Time 8. Memories 9. Don't Waste Your Time
10. Not Lookin' 11. Your Child 12. No Happy Holidays
13. Love I Never Had 14. Give Me You 15. Let No Man Put Asunder
Tower Of Power / Soul Vaccination : Tower Of Power Live
1999年作品
1998年の10月サンフランシスコ「ザ・フィルモア」とストックトンの「フォックス・シアター」での
ライヴを収録したこのアルバムは凄い。
同年の9月に来日して日本でも彼らの「結成30周年」を祝った1ヶ月後のライブなのでセットもほぼ同様で来日
公演(渋谷の会場では人が溢れていた)に行けなかった人にも嬉しいリリースだ。
デヴィッド・ガリバルディ(Dr)が復活し、ロッコ・プレスティア(b)とのリズム・トラックが戻ってきた。
ライヴでのコンビネーションは凄まじいバトルになってホーンとのコンビネーションもクールに決めてくれます。
それに、厚く切れの良いホーン・セクションには圧倒されます。熱くならずにはいられないライブです。
リリースアルバムは17枚その中から、72年の「BunpCity」から4曲と73年の「Tower Of Power」から3曲「Back To Oakland」
からは、あの変拍子の「Can't You See」が演奏されている他90年代のアルバムからの曲も5曲とバランスの良い収録になって
いる実際のライブでは、もちろんアルバム1枚では収まらない曲数を演奏してくれたのですがライブ・アルバムとしては、
タイトに1枚にして正解、ソウルの好きな方、元気がほしい方、音楽が好きな方に贈る素晴らしいライブの名盤です。
ライブが気に入った方は、アンソロジー、コンピレーションアルバムの制作で信頼のブランドのライノ編集のアンソロジー(99年リリース)
は、2枚組で35曲最高のベストです。What Is Hip が理解できます。
キーボード、ドラム・プログラム、共同プロデュースにクレジットされているKipperとは誰なのかな?
日本盤のボーナス・トラックの「Windmills Of Your Mind」は、映画「華麗なる賭け」でスティーヴ・マックインが
1人用のグライダーに乗って空を飛んでいるシーンに使われていた曲です。この曲を聴くためだけでもこのアルバムを聴く価値が在ります。