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以前の「ひとこと」 : 2001年11月後半



11月16日(金) 温度・湿度・気圧計

 コンピュータ関係のニュースは、ZDNnet Japanを見に行くことが多いんですが、このZDNetのニュースに、USB接続の温度・湿度・気圧計 コムエイドという記事が載っていました。

 この機械をパソコンに接続すると、温度や湿度、気圧を測定してパソコンに取り込むことができるんだそうです。温度・湿度のみのものが12,800円、加えて気圧も計れるものが16,800円だそうです。発売元のコムエイドという会社のホームページにはまだ何も情報がありませんが、12月中旬発売だそうです。

 地下室にPCを設置して、通気口からケーブルを出して、庭に簡単な百葉箱を設置してその中にこの測定機を置けば、自宅の庭の温度や湿度や気圧をいつもPCに取り込めます。簡単なプログラムを書いて、それを例えば5分ごとにプロバイダのHTTPサーバに転送すれば、時間分解能の高い温度・湿度・気圧変化を世界中のどこからでもモニタできます。

 そんなに長くて、しかも屋外での耐久性のあるUSBケーブルはあるんだろうか、とか、そもそもUSBの規格ってケーブル長は何メートルまで保証しているんだっけ、とか、この測定機は氷点下20℃にもなるような環境に設置しても大丈夫なんだろうか、とか、そもそもそんな測定を記録してどうするんだ、とかいろいろ疑問も感じますが、ちょっと調べてみようと思います。

 <おまけのひとこと>
 近所の郵便局に「インクジェットプリンタ用年賀葉書」の在庫を問い合わせたら、どこも売り切れでした。完全に出遅れました。今年は写真の年賀状はやめようと思います。



11月17日(土) 英語教育

 団藤保晴の記者コラム「インターネットで読み解く!」というページがあります。読み物として面白いので、時々更新されていないか見に行っています。このページの、9月13日のコラムの「英語教育の深い闇・出口はあるのか」を読んでいて、考え込んでしまいました。特に、英語指導者のTOEIC平均点が大学の先生で645点、高校の先生で718点、中学の先生で658点、そして英会話学校の先生が770点なんだそうです。

 これを読んで、じゃあ普通の人はそんなに高得点がとれなくてもいいのか、と思って安心した私は論外として(笑)、このTOEICという試験はどんな能力を測定したいのかがよくわからないな、と思いました。TOEICは、英語を母国語とする native speaker でも800点以上とれない人もたくさんいるそうです。これは特に読解問題が大量で、しかも「アメリカの」ライフスタイルに関する理解がないと解答できないからだと思います。

 たとえば、株式の取引に関する資料を読んで答えを選ぶとか、不動産の広告を見て独身者だったらどの物件の購入が望ましいかを答えさせたりとか、保険の宣伝文書を読ませてある条件ではどうなるかを答えさせたりとか、なるほど日本語で出題されても時間が足りなくなりそうだという問題がたくさんあります。

 こういうのをみていると、TOEICなんかどうでもいいからまず日本語できちんと考え、語る能力を身に着ける教育をしっかりやってもらいたいと強く感じます。

 <おまけのひとこと>
 通勤の途中に通る簡易郵便局にインクジェット用紙の年賀状があるということがわかって、よろこんで買ってきました。



11月18日(日) 文字タイルで遊ぶ

 1枚1枚にひらがな1文字がおおきく書かれている子供用の正方形の積み木があります。子供と遊んでいるときに、ふとそれで遊ぶことを思いつきました。

文字タイル

 適当に15文字くらいの積み木を選び出し、それをスケルトン・パズルのように、縦横に組んで行きます。で、全部が1つながりになればOKです。この例は、プログラムでランダムに15文字を選ばせて、それをなんとか組んでみたものです。このなかには

  • あめふり(雨降り)
  • くれよん(クレヨン)
  • りろん(理論)
  • のはな(野花)
  • こめ(米)
  • くつ(靴)
  • たつ(辰)
  • たな(棚)
  •  の8つの単語が入っています。(のばな、はちょっと苦しいです。このレイアウトでは「の」の処置に苦労しました。) こうして出来あがったパターンに、なんらかの規則でスコアをつけることにすれば、同じ文字セットで複数の人がスケルトンを組んで、競争することができるなあと思いました。例えば、長い単語を作るほうが難しい、ということで、2文字の単語は2点、3文字は4点、4文字は6点、5文字は8点・・・といったような得点体系にしてもいいし、単純に出来た単語の文字数の合計を得点にしてもいいでしょう。(後者の場合は同じ文字を2回使ったほうが点が高い。)

     もしも使っていない文字が出たり、あるいは2つ以上の「島」になってしまった場合などは、減点する事にしましょう。例えば使いきれなかった文字1文字あたりマイナス2点とか、島が2つに分かれてしまったらマイナス5点、3つに分かれたらマイナス10点、というようにすればいいでしょう。

     二人で遊ぶのならば、あらかじめ適当に15枚ずつ選び出して、まず前半はそれぞれの文字タイルでスケルトンを組んでそれを紙に記録し、後半は文字セットを交換して、またそれぞれがスケルトンを組むというふうにして遊べば、同じ条件で勝負できます。 (ただ、ここまでやると子供とはまだできません。)

     <おまけのひとこと>
     昨日の午後は小学校のPTA作業で、砂利の運搬と堆肥の運搬をしてきました。ものすごい筋肉痛になりました。 また、中庭の池の排水溝のマスのふたがゆるんでいたらしく、作業用によけておいた鉄棒を運ぶ途中に踏み抜いてしまい、あやうく足の骨を折るところでした。子供が落ちなくてよかったですが、足にあざができました。



    11月19日(月) 獅子座流星群

     昨夜は夜中に獅子座流星群を見ました。私の住んでいるあたりは夜は遠くの外灯がぽつんと見えるくらいで完全に真っ暗です。そのため、天気がよければ家の中からガラス越しにでもちゃんと天の川もぼんやり見えます。

     昨夜は幸い晴れていて、星もしっかり見えていました。おかげで、家の中でヒーターにあたりながら寝間着のままで流星群を見ることが出来ました。流星と言っても、同時に2個以上が見えたのは1度だけでしたけれども、空中で燃え尽きているんだな、ということが見て判るものもいくつもありました。 1時間くらい、時を忘れてぼんやりと空を見ていました。

     <おまけのひとこと>
     寒くなってきて、コタツでパソコンを使いたくなってきました。ボーナスが出たら無線LANを導入したいな、と思っています。



    11月20日(火) 日本地理おもしろゼミナール

     日本地理おもしろゼミナールというサイトをみつけました。 知っていても特に何かの役に立つわけではないけれど、でもとても面白い情報がたくさん載っていて、とても楽しいページです。

     例えば、日本の都道府県の海岸線の長さのランキングで、北海道よりも海岸線が長い県がある、というのは知りませんでした。

     <おまけのひとこと>
     社会の科目の中では地理が一番好きでした。



    11月21日(水) 眠れない夜

     小さい頃、夜眠れないというのはいやなものでした。 夜眠れないときには羊を数えるというおまじないがありますが、あれは英語では「眠り」 (sleep) と「羊」 (sheep) の語感が似ているところがポイントなのだそうです。

     ある程度大きくなってからは自分一人で寝ていたので、そもそも眠くなければ布団にはいりませんでしたから、眠れなくて困るということはほとんど経験しなくなりました。それでも例えば泊りがけの研究会とかに参加したりとかしたときに、他の人とおなじ部屋で眠るという機会がたまにはあります。 なまじ普段は完全にマイペースで生活しているため、そんなときは思うように寝つけずに苦労するのですが、そんな時はただ羊を数えていてもおもしろくないので、いろいろなことをして遊んでいます。

    ○ 暗算をする
     例えば1+2+3+・・・+100、というような計算は答えが5050とわかっていますが、それを順に足し算してみます。もっと複雑な暗算でもいいです。

    ○ 自分が知っているものの一覧を数え上げてみる
     例えば日本の都道府県名をはじから全部挙げてみる、とか、昔利用していた鉄道の駅名を全部挙げてみる、とか、ある作曲家の作品番号順に作品を思い浮かべてみるとか(私がこれが全部できるのはChopinくらいですが)、自分が興味があるもののリストを頭の中だけで作り上げるというのはなかなか楽しいです。

     そういえば、映画“Love Story”(邦題「ある愛の詩」)の中で、病に冒されたヒロインが、モーツァルトのケッヘル番号が全部言えたのに、思い出せなくなってしまったと嘆いていたシーンが印象的でした。 (あの映画は、冒頭の「彼女が好きなのはバッハ・モーツァルト・ビートルズ、そしてこの僕だ」という科白が印象的でした。)

    ○ パズルを考えてみる
     パズルにもいろいろあるんですが、「作ってみる」というのと「解いてみる」というのと両方があります。古典的なパズルをいくつか頭に入れておくと、退屈しません。あるいは「言葉系」のパズル、たとえば回文を作るといったことをやってみると、これも退屈しません。

    ○ 想像で楽器を演奏する
     何かの曲を思い浮かべながら、それを自分が演奏するつもりになって手の動かし方をイメージするという遊びです。 スヌーピーやチャーリーブラウンが出てくるpeanutsというマンガの中で、「眠れない晩には想像でゴルフをするのがいい」という話が出ていて感心した記憶があります。

     これは目的が「眠ること」ですから、これで楽しく眠れればいいのです。ただ、翌朝になって「ゆうべ何かすごくいいことを思いついたような気がするんだけどなんだっけ?」と気になることもあります。

     <おまけのひとこと>
     風邪をひいてしまいました。



    11月22日(木) カガミ遊び

     パズル通信 ニコリという雑誌に以前連載されていた「お言葉に甘えて」という言葉遊びのコーナーがありました。そこではいろいろな面白い言葉遊びが紹介されていましたが、中でも好きだったのがカガミ遊びという言葉遊びです。 実際に例を挙げた方がわかりやすいですので、実例で説明します。(ニコリVol.51,1994年11.12月号に投稿された作品を引用させていただきます。)

     ・ビールの美学はクール (ほしえ 世田谷区)さんの作品
     ・神奈川の魚は沢に住む (松風 京都市)さんの作品

     まず、「ビールの美学はクール」ですが、「びがく」という言葉を“「び」「く」”に変わる変換ルールであると読みます。で、「ビール」という言葉の「び」を「く」に変えると「クール」という言葉になる、というわけです。 このような変換規則を決めている言葉のことを、カガミ遊びにおける「カガミ言葉」と呼んだりします。なぜ「カガミ」かというと、このカガミ遊びを発明された方(すみませんどなたか存じません)が、最初に「カガミ」という単語を「か」が「み」に変わるという規則として使ったためだそうです。

     2つめの「かながわのさかなはさわにすむ」のほうは、「かながわ」がカガミ言葉です。「かな」が「わ」になる、ということで、「さかな」が「さ」になります。センテンスの意味が自然で、できるだけ余計な言葉がないものが美しい「カガミ遊び」の作品だとされます。

     この「カガミ遊び」は、作品を解釈するところがパズルのようでとても味わい深いです。おなじニコリvol.51からいつくか引用しておきますので、どの言葉がカガミ言葉で、どうしてカガミ遊びとして成立しているのか考えてみてください。

    ・「手がかりは店頭のかりんとう」 (坂本伸幸 群馬県勢多郡)さん
    ・「和食の和菓子を試食」
    ・「長い話は廃止」 (星恋 横浜市)さん
    ・「手抜きの手形は狸」 (ねこ仮面 中野区)さん
    ・「スワンの素顔はお椀」 (ほしえ 世田谷区)さん

     <おまけのひとこと>
     この「カガミ遊び」の作品を考えるというのも、頭の中だけで遊ぶにはよい遊びです。



    11月23日(金) カガミ遊び・応用編

     昨日のひとことで紹介した「カガミ遊び」ですが、慣れてくると「が」が入っている言葉がカガミ言葉だということがわかるので、解読は簡単です。ところが、これが「応用編」ということで発展すると、解読そのものがパズル的になってきて、とても面白くなります。以下の例をご覧ください。(パズル通信ニコリ Vol.64  1997年1・2月号より引用)

     1.新郎は進学するのに苦労した (アロハ 川崎市)さんの作品
     2.イケスの海草を貸そう  (何仁小 横浜市)さんの作品

     1.のほうは通常のカガミ遊びの作品で、「しんがく」というのがカガミ言葉です。この例では「しん」を「く」に変えればよいので、「しんろう」は「くろう」に変わります。

     2.のほうは、「いけす」「かいそう」「かそう」というのが3つの言葉になりますが、ここには「が」を含む言葉はありません。では、これはどう解釈するかというと、「いけす」というのが機能単語・カガミ言葉になります。「い」を消すと読むのです。そうすると「かいそう」の「い」を消すと「かそう」になります。

     以下、同じくニコリVol.64からいくつか応用編の作品を引用しますのでご鑑賞下さい。

    3.「憎らしい鶏肉らしい」
    4.「東洋の洋梨を問う」 (ヤモリ 千葉市)さん
    5.「鳴子のこけしになる」
    6.「筑波の蚊はバカ」 (低気圧 静岡市)さん
    7.「魔王がおどけて舞う」 (ホネロクオ 前橋市)さん
    8.「相手の手を取り気をつけろと気合を入れる」 (唐草スダ子 相模原市)さん

     3.の例では「とりにく」がカガミ言葉です。「にく」を取ると読みます。4.は「ようなし」がカガミ言葉です。以下、だんだん難しくなりますが、考えてみてください。

     <おまけのひとこと>
     パズルの楽しみというのは、解く楽しみ、作る楽しみ、鑑賞する楽しみ、集める楽しみなどいろいろあります。カガミ遊びについては、私は創作する才能はなさそうですので、もっぱら鑑賞して楽しませてもらっています。



    11月24日(土) 苗字舘

     日本というのは、人口に対する割合を考えると、例えばイギリスやアメリカなどと比べて苗字の数が多いんだそうです。とある計算機のシミュレーションによると、現在のように結婚して夫婦のどちらかの姓を名乗るというシステムを続けてゆくと、苗字はだんだん減って行くのだそうです。

     苗字舘というページを見に行ったら、日本の苗字のベスト5,000というデータと、都道府県別の苗字ベスト100というデータがあって、とても面白く見せてもらいました。自分の苗字や親戚関係の苗字をいろいろ調べてみると、皆それなりにメジャーな姓なのだということがわかりました。

     私の住んでいる地域は古くからの農村地帯で、世帯の6割くらいが3種類の苗字です。それ以外の4割が、私のように外から移って来た人ということになります。その3種類のうち、2種類は上記の日本の苗字ベスト5,000に入っていないのです。(残る1種類はベスト1,000に入っていますが。)

     <おまけのひとこと>
     同じ苗字が多くて、皆が昔からの知り合いということになると、必然的にファーストネームで呼び合うことになります。最初それが誰が誰やらわからなくて苦労しました。まだ名前と顔が一致しない人がたくさんいて困ります。



    11月25日(日) 新 魔女図鑑

    新 魔女図鑑  うちの上の子が角野栄子さんのファンです。といってもご存知ない方がほとんどかもしれませんが、宮崎駿氏のアニメーション映画で有名な「魔女の宅急便」の本の作者です。

     この角野栄子さんの本で、右の写真の「新 魔女図鑑」という本があります(ブロンズ新社 1,600円+税 2000年12月初版 ISBN4-89309-210-3)。 カラーの挿絵のたくさん入った、きれいな本です。 この本の中には、例えば「ほうきを作ろう」「ハーブを植えよう」「ハーブでお料理しよう」などというコーナーがあって、いたくお気に入りです。

     先日もこれを見て自分で小枝などを集めてきてほうきを作っていましたし、庭に勝手に生えているミントを摘んで来て、ミントティーを淹れてくれたりします。(飲むのがちょっと大変だったりすることもあります。)

     <おまけのひとこと>
     天気がよくて暖かだったので、子供たちを連れて車に自転車と三輪車を積んで、自転車の練習に行きました。下の子が必死で三輪車をこぐのですが自転車にはかなうはずもなく、「あーあ、自転車はいいよなぁ」とつぶやいていて、かわいそうになりました。三輪車としては驚異的なスピードで走れるのですが、もう身体が大きくなってきているので、こいでいるとひざがハンドルに当たって、とても大変そうです。でも足で蹴って進むのではなく、ちゃんとこげるところが偉いです。バックで切り返しとかもしていて、とても楽しそうではあります。



    11月26日(月) 平均律クラヴィーア曲集

    バッハ平均律の研究  バッハの「平均律クラヴィーア曲集」の第1巻が大好きです。 久々に電子鍵盤を出して、オルガンの音色とかでいくつか弾いてみました。 そうしたらお気に入りの8番のフーガが、リコーダー3本で演奏できるのでは? と思って、早速MIDIデータ化してみました。(Bach 平均律1巻 第8番(リコーダー版)(9kbyte))

     この曲はもともとは変ホ短調といって、フラットが6個ついているという「弾きにくい」曲です。この調のままだと笛では演奏しにくいので、半音下げてニ短調(フラット1つ)にしてみました。

     「バッハ 平均律の研究1」という本があります(矢代秋雄/小林仁=共著 音楽の友社 ムジカノーヴァ叢書2 3,000円+税 1982年6月初版 ISBN4-943945-05-8)。ペーパーバックのような簡単な装丁なのに、けっこうな値段のする本ですが、対談形式で全24曲について語っている本で、とても面白いです。

     この本によると、8番はもともとはニ短調で作曲されたのを嬰ニ短調に書き直したのだそうです。(嬰ニ短調はシャープ6個の調ですが、変ホ短調と全く同じです。) 著者の1名である矢代氏が、「ニ短調だとつまらない曲だが、嬰ニ短調だととてもすばらしい」とコメントされていました。 これは、調律の仕方にもよるのですが、シャープやフラットの少ない調(ハ長調とかへ長調、ト長調など)と比較して、シャープやフラットの多い調(シャープやフラット6個というのは、理論的にハ長調から最も遠い調です)になればなるほど和声にくせが出てくるのです。

     <おまけのひとこと>
     作曲家であった著者の矢代氏は、この本の出版後まもなく46才で急逝されたそうです。そのため、準備されていた平均律の2巻に関する同様の本は出版できなくなってしまったそうです。残念です。
     なお、掲載したMIDIですが、リコーダー3本で、編成は Sop/Alt/Bass です。楽譜が欲しい方はご連絡下さい。速いパッセージもなく、比較的演奏しやすいのではないかと思います。



    11月27日(火) 魔女のほうきとお茶

    魔女のほうき   魔女のお茶

     魔女のほうきとお茶の写真です。(今日は忙しいのでこれだけ)

     <おまけのひとこと>
     リコーダーのMIDIのページに昨日のバッハのフーガを追加しました。



    11月28日(水) ひよどり色

     子供に、「ひよどり色ってどんな色?」と尋ねられました。 先日ご紹介した「新 魔女図鑑」という本に出てきたんだそうです。よくわからなかったので、調べて行ったら色見本の館というページを見つけました。 面白いページでしたが、「ひよどり色」は載っていませんでした。

     そこで、画像検索で「ひよどり」の写真を探すことにしました。とりあえずgoogleのイメージ検索で検索したら、こんな結果になりました。結局よくわかりませんでした。

     <おまけのひとこと>
     イメージ検索というのも、いろいろ思いがけないものが出てきて面白いですね。



    11月29日(木) 超小型発電機

     以前も書いたかもしれませんが、HotWired Japanというニュースサイトをときどき見に行っています。このサイトに、電池に替わる?超小型発電機という記事が載っていました。シャツのボタン程度の大きさで20Wの電力を作り出すことができるんだそうです。

     技術の発達が私達をどこに導くかはわかりません。例えば同じHotWiredの中には、21世紀、ナノテクは人類と機械を一体化するという記事があります。私はこういう方向には疑問を感じますが、しかしこういった流れは止められないのだろうとも思います。確か、コラムニストの山本夏彦氏がずっと昔、「マイカーや家電製品などの文明を礼賛しておいて、その頂点に位置する原爆だけを『許すまじ』と歌っても、そうは問屋が卸さぬ」といったことを書いていた記憶があります。

     <おまけのひとこと>
     管楽器奏者はフラット系の調が好きで、弦楽器奏者はシャープ系の調が好きなんだそうです。管楽器は音を下げる方が簡単で、弦楽器は上げる方が簡単だからです。一応どっちも演奏する私としてはとてもうなずける意見です。



    11月30日(金) 色の錯覚

     「錯覚」と言う現象があります。本当は同じ長さのものが違って見えたり、まっすぐな線が曲がって見えたりするというような有名な例がいろいろあります。この錯覚(錯視現象)をくわしく調べることによって、私達人間の眼がどのように物を見て理解しているかということがわかって面白いのです。(こういうことを調べる学問が、例えば認知心理学です。)

     まず、下の図1をご覧下さい。

    色の錯視の例1
    図 1

     左上から右下に向かって黄色から赤のグラデーションがかかった背景の4隅に、オレンジ色の正方形が4つ置かれています。さて、この4枚の小さな正方形の色は同じ色に見えますか? それとも違う色に見えますか?

     これは実は4つとも同じ色の正方形なのですが、素直に見ていただくと、背景が赤の右下の正方形は黄色っぽく、逆に左上の背景が黄色の正方形は赤っぽく見える、という色の錯視です。

     次に、下の図2をご覧下さい。

    色の錯視の例2
    図 2

     図1と同様のグラデーションのかかった背景の上に、今度は中央にちょっと大きめの正方形が1つ置かれています。さて、この中央の正方形は全部同じ色で塗られているように見えますか? それともグラデーションがかかっているように見えますか?

     正解は、図1の小さい正方形と同じ色で単色に塗られた正方形です。試しにお手元の紙か何かで、右側や下側の背景のグラデーションの部分(赤の部分)を隠して見てください。そうすれば、グラデーションがかかっていないことがわかると思います。

     私達の眼は、色を見るときには絶対的な色を見るのではなく対比を見ているんだということがよくわかると思います。

     <おまけのひとこと>
     錯覚というとほとんどの場合が錯視現象を指しますが、実は聴覚にも錯覚現象というのがあります。(いわゆる「空耳」です。)最近流行りのmp3などのディジタルオーディオ符号化技術というのは、この聴覚の錯覚現象を利用しています。



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    2001 hhase