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以前の「ひとこと」 : 2001年8月前半



8月1日(水) テトロミノ(続き)
n型テトロミノ6個による直方体の組み方

 昨日、n型テトロミノn型テトロミノ6個を組み合わせると、2x3x4の直方体に組めるという話を書きましたが、考えていただいた方はいらっしゃいますでしょうか? (いなそうですね)

 ちょうど月も変わった事ですし、1例を載せておきます。(月が変わると過去のひとことで別ページになるので、答がすぐに見えなくていいかな、と。)

 ところで、これらのテトロミノの絵は、普通の2次元のDrawSoftを使って描いています。最初に1つの立方体を表す3つの平行四辺形cubeを作ります。あとはこれをならべてゆくだけです。

 組み合わせて行くと、立方体の3つの面のうち1面しか見えないこともありますが、その場合でも面倒なので、DrawSoftのデータとしては3面分持っています。このおかげで画面の中で積み木を積むように操作できて便利です。


8月2日(木) 『超折り紙』

『超折り紙』:表紙 飛行機の写真
 6月29日のひとことで、新聞広告に載っていたWebサイトを見て作った紙ヒコーキの折り紙の写真を載せました。先日、妻が図書館から借りてきてくれた本に、この折り紙の折り方が載っていました。左の写真が本の表紙、右の写真が本に載っている作例です。さすがに作例は美しいです。

 写真が小さいので読めませんが、書名は『SUPER ORIGAMI 超折り紙』、山田 自聞 著、新風舎 ISBN-7974-1481-2、定価 1500円+税 だそうです。(ちなみに、画面下中央に貼られているラベルは図書館のものです。)

 あらためて先日のWebサイトを見に行ってみたのですが、この折り紙が誰の設計なのかといった情報をみつけることができませんでした。もちろんこれだけ大々的に新聞広告で扱っているものですから、作者に無断で利用しているとは思えないのですが、それにしてもこの折り紙が誰の創作なのかということを、きちんとわかる形で公表すべきではないかと思いました。

 ちなみにこの本には、様々な飛行機だけでなく、昆虫や動物、レーシングカーやロボットといった作品も載っています。これで1,500円は安いと思います。


8月3日(金) あさがお

みじかいあさがお  毎日、暑くて雨の降らない日が続いています。

 今年、子供が庭の数カ所にあさがおの種を蒔きました。計画ではつるが伸びて、フェンスにからまったりする予定でした。

 ところが、じかまきして放置したのがいけなかったのか、雨が降らないのに水をあまりやらなかったのが原因なのかよくわからないのですが、庭にある5〜6株すべてが、右の写真のようにつるを出さず、高さ10〜15cmくらいのかわいい株の上に花を1輪咲かせる、というふうになってしまっています。

 実はこの種は、昨年庭に咲いたあさがおからとったものです。昨年の株はちゃんとつるを出して広がりました。地面の上に。 まさか、つるが伝うところがなかった株に出来た種から育てると、つるを出さない株になる、とかいうことはないですよね。


8月4日(土) 『光の旅 かげの旅』

『光の旅 かげの旅』表紙  「さかさ絵」という絵のジャンル(?)があります。ある絵を上下を反対すると、思いがけない絵になっているというものです。たとえば、以前もたびたび紹介しているパズル遊びへの招待の中にも、2-18.さかさ絵というページがあって、いくつか紹介されています。

 『光の旅 かげの旅』という絵本があります。(アン・ジョナス作・絵、内海まお訳、評論社 ISBN4-566-00208-X 1,300円+税)この絵本は、全部で16のシーンがすべてさかさ絵になっていて、しかもまず順に16シーンをみていって、そこで本を反対にしてまたページをめくってゆくと、全32シーンで1つのお話になっている、というたいへんよくできた絵本です。右の、絵本の表紙の画像をクリックすると、表紙と裏表紙のもうすこし大きな画像を表示します。

 まず絵が美しいです。よく昔からある「だまし絵」的なちょっと不気味な絵とは違って、工業デザイン的というか、白黒2色だけを使ったかっちりした絵です。

 原題は“Round Trip”といいます。“Round”は、丸い、とか巡回する、とかいう意味の言葉です。普通の絵本なら最初から最後までページを順に見て行っておわりなのですが、この本ではまず最初から最後まで見て、そのあと最後から最初まで順に戻ってきます。また、本をぐるりと回転してみる、というところも“Round”です。さらに、この本の物語自体が“Round”になっていて、たいへん上手いタイトルだと思います。

 ところが、これを単純に日本語にすると、『めぐる旅』とかなってしまいます。(翻訳のセンスがない私。)この絵本に『光の旅 かげの旅』と名付けた翻訳者の方のセンスにも感動します。

 というように、いろいろとセンスを感じさせる絵本です。どちらかというと大人向きだと思います。ぜひ一度ご覧になってみることをお勧めします。

 絵本の表紙のページは、悩んだあげく別ページにしてみました。


8月5日(日) コラール

楽譜:縮小画像  この週末は、少し楽譜を作って遊んでいるのですが、バッハのコラールのデータを作ってみました。右の図が試しに作ってみたものです。 (クリックすると、一応判読できると思われる大きさになります。 ブラウザの「戻る」ボタンでお戻り下さい。)

 この曲は、正確にはバッハの作曲ではなく、作曲者不詳の曲にバッハが和声づけをしたものです。旋律だけ聞くと、使っている音域もわずか1オクターブ、半音(臨時記号)も出てこない、なんということはない旋律です(旋律のMIDIデータ)。

 この旋律にどんな伴奏をつけたら、きれいな音楽になるでしょうか? バッハのつけた和声を順に聴いてみましょう。まず低音(バス)を加えます(旋律+バス)。

 次に、アルト(第2声)を加えます(旋律+アルト+バス)。 わかりやすいように、新しく加えた声部の音量を大きくしています。3声になると、だいぶ和音らしくなってきます。

 最後に、テナー(第3声)を加えます(旋律+アルト+テナー+バス)。 和音が充実して、たいへん美しくなりました。

 4声部の音量のバランスをとったデータを聴いてみてください(4声版)。最初に旋律だけを聴いたときに受けた印象と比べてどうでしょうか。

 MIDIデータが再生できない環境の方、申し訳ありません。


8月6日(月) 衣服のパズル

 大西科学というサイトの「似ている二人」というコラム(雑文)に、

パンツの上から海パンをはいてパンツだけを脱ぐような離れ業

という一節がありました。これを読んで、「ああ、昔小学生のころ、プールの授業で着替えるとき、一時期やってたな」と懐かしく思いました。 こういうのって、全国的なんでしょうか。

 さらにこの応用編として、「背広を着たまま、その下に着ているチョッキを脱ぐ」というパズルもあります。 子供の頃本で読んだのですが(用語は当時のまま)、絵だけをみていてもよくわかりませんでした。 当時、自分が着て試せる実物の背広やチョッキがなかったものですから、この技については習得していません。

 実はいまも、礼服くらいしか試せる服を持っていません。といって、礼服でこんな技を練習するわけにもいかないし。


8月7日(火) カンタータ

 過去のひとことでも何度かリコーダーのことを書きましたが、最近リコーダーのアンサンブルをやってくれる知り合いができました。今度、三重奏ができるかもしれない、ということで、手持ちの楽譜の中からリコーダー3本でできそうな曲を探してみています。

 バッハのカンタータ4番の中から2曲ほどデータを作ってみました。

MIDI 楽譜1ページ目 楽譜2ページ目
bwv4-2.mid(5kbyte) bwv4-21.png(46kbyte) bwv4-22.png(43kbyte)
bwv4-4.mid(7kbyte) bwv4-41.png(63kbyte) bwv4-42.png(56kbyte)

 楽譜の画像は、今回はpng形式にしてみました。白黒2値画像ですと、ファイルサイズがgif形式の半分くらいに小さくなるので、Webサイトのディスクスペースの苦しい私にはありがたいのです。また、pdf形式ですと、Acrobat Reader が勝手に5線の太さを変えるため、とても見苦しい楽譜になってしまいます。ただ、png形式が読めない環境の方もいらっしゃると思いますので、もし他の形式のデータが欲しいという方がいらしたらご連絡下さい。

 なお、例によってしばらくするとこの楽譜データは消去します。(ディスクスペースの問題です。)

 曲自体は非常に古いものですし、楽譜もどこかからまるごとスキャンしているわけではないですし、曲自体も編集しているので、このデータの公開に当たって誰かの著作権を侵害している等の問題は発生しないと理解しています。


8月8日(水) カンタータ(その2)

 昨日に続いて、カンタータ4番からもう2曲、データを作ってみました。第6曲と第7曲です。

 第7曲(MIDIデータはこちら(2kbyte))は、普通の4声のコラールです。(楽譜にはしていません。)

 右の譜例は第6曲です。(クリックすると、全曲の楽譜を表示します。)上の2声が三連符なのに対して、通奏低音のほうは付点八分音符+十六分音符になっています。一説によると、この時代には三連符を2対1に分けて表記する方法がなかったため、このような3対1の表記をしていたのだそうです。

 Webで検索してみたら、カンタータ4番のMIDIデータを2つほどみつけましたが、いずれもこの第6曲は譜面通り通奏低音は3対1のリズムで演奏していました。 で、とりあえず両方のバージョンのMIDIデータを作ってみました。こちら(5kbyte)のデータは2対1の三連符のリズムと合ったもの、こちら(5kbyte)は楽譜を現代的に解釈して、通奏低音は3対1のリズムになっているものです。 どちらがいいと思いますか?

 今回の楽譜は、パソコンの画面で見ることを前提とした解像度にしてみました。楽譜の画像データとしては、どちらがいいでしょうか?

p.s. 実は今日(8/8)は私の誕生日です。私はイニシャルが H.H なのですが、H という文字と 8 という数字には親しみを感じています。H も 8 も、図形として見ると対称性がとても高く、しかも同じ対称性の性質を持っています。(上下・左右の鏡像対称と、C2回転対称。) さらに、H はアルファベットの 8番目の文字です。・・・という話を以前、大学の指導教官の先生に話したところ、その先生のイニシャルがY.Y で、誕生日が 2/22 、「Y はアルファベットの後ろから2番目だし、やっぱり Y と 2 には親しみを感じる」という話をしていました。


8月9日(木) ドリトル・プロジェクト

 "YAHOO! JAPAN"のニュースを見ていたら、ドリトル・プロジェクトというのが紹介されていました。

 ドリトルプロジェクトは、玩具メーカーのタカラと携帯向けコンテンツのインデックスが行う、人間と動物の新しいかたちのコミュニケーションを目指すプロジェクト。音声・音響・電波などの日本音響研究所の協力を得て、その第一弾製品「バウリンガル」が発表された。12,800円で、2002年春に発売する予定だ。

 なんだそうです。これを読んで、ちょっと複雑な気持ちになりました。

 目指すところは理解できます。ただ、現状の技術や研究水準で、どこまで意味のあることができるんだろうか、と考えると不安を感じるのです。こういう製品を使う人達が、自分が動物(犬)と直接コミュニケートしながら感じたり学んだりすることよりも、この「バウリンガル」の出力の方を信用するようになってもいいんだろうか、と。

 たとえば、こんなたとえ話をしたら失礼かもしれませんが、もしこれが犬ではなくて人間の赤ちゃんだったらどうでしょう? 赤ちゃんが発する声やしぐさを、お母さんが理解して解釈するのではなく、機械に分析してもらうとしたら? 

 私が感じる不安というのは、こんな連想が働いてしまったからなのです。 まあでも、最近は自分の子供どころか自分自身の身体の健康状態についても、お医者さん(の機械)に決めてもらうという時代ですから、こんなことに驚いてはいけないのかもしれません。

 それにしても、「ドリトル・プロジェクト」という名前には魅力を感じます。しかし記事の中で、ドリトルという言葉になんの説明もないのですが、ドリトル先生ってそれだけ知名度が高いんでしょうか? (まあ何度か映画にもなっていたりするからかな。)

 もう何週間も雨が降っていないので、昨日の朝、日の出前に庭木に水をやりました。(日中に水をやると、水の温度が上がってかえって木を傷めるのだそうです。)そうしたらその1時間後くらいに久々に雨が降りました。苦労して水をまいたのに、こういうのもマーフィーの法則っていうんでしょうか。・・・単に私に天候の判断力がないだけか。


8月10日(金) マザー・グース

表紙 裏表紙

 しばらく前からBOOK OFFという書籍・CDのリサイクルショップをそこらじゅうでみかけるようになりました。

 BOOK OFF は、本自体の価値とかを全く考慮せずに大量に本を扱っているため、ときどき思いがけない掘り出し物がある場合があります。例えば、“幻の”サンリオSF文庫とかも、普通の文庫本と同じ扱いで流通していたりして、驚きます。 (私は本を投機対象として考えたことはないので、転売を目的としての購入はしませんが。)

 先日、右の写真の“Mother Goose”を見つけました。英語版なのですが、あの Raymond Briggs がイラストを描いているものです。(写真をクリックすると、一回り大きな画像を表示します。ブラウザの「戻る」ボタンで戻ってください。) Raymond Briggs は、「スノーマン」とか「風が吹くとき」とかの絵本の作者で、日本でも人気のある絵本作家だと思います。

 奥付によると、イラストが描かれたのは1966年、イラストは全部で897点もあり、しかもその半分近くはカラーです。ページ数も220ページくらいあり、索引も充実しています。表紙はともかく、中身は傷んでいません。これはとてもよいものを見つけた、と思いました。

 本に値札がついていなかったので、レジまで聞きに行きました。1,000円〜1,500円くらいかな、と思っていたら、「100円です」 とのこと。いや、安いのは嬉しいんですが、これでは本があまりに可哀想になってしまいました。

 <おまけのひとこと>
 下の子の誕生日プレゼントに、トーマスとにぎやか貨車セットというおもちゃを買ってやりました。夢中で遊んでいます。「貨車たちのお目見えです」なんて言っています。おめみえなんて言葉、どこで仕入れてきたんでしょう。


8月11日(土) 積み木

積み木の図   積み木の写真1   積み木の写真2
積み木の図。この2つを
直交させたのが右の写真。

 昔撮った写真をちょっと整理していたら、積み木の写真が出てきました。 まあ人にもよるとは思いますが、積み木というのも大人が遊んでも楽しいものです。これは、私が子供の頃使っていた積み木を、自分の子供に出してやったときに私が作ったものを写真に撮っておいたものです。

 プリントした銀塩写真をスキャナで取込んでいるので、それほど解像度は高くないのですが、こうしてWebサイトで使う画像としては充分だと思います。

 写真だけではわかりにくいので、図を描いてみました。図にあるような2つの構造物を、直交するように組み合わせて作ってあります。背の高いほう、図の左側の、ろうそくが3本立っているような構造は、「やじろべえ」のような構造になっていて、バランスをとりながら載せて行かないと崩れてしまいます。

 当時(6年くらい前)はまだディジタルカメラとかがなかったため、積み木で作った「作品」を記録することができませんでした。当時、トロフィーのような形やお城の城壁のような形など、気に入った造形をたくさん作ったのですが、残念ながら忘れてしまいました。


8月12日(日) ブロックの家

ブロックの家  昨日に続いて、昔撮った写真シリーズです。この写真に写っているのは、ダイヤブロックの「おうちセット」で作った博物館です。なかなか凝った建物がつくれるセットでした。

 昔は日本でブロック玩具といえばダイヤブロックだったのですが、最近ではLEGOが多いですね。確かにLEGOのブロックは素材が弾力性が高く、しっかりはまるし壊れにくい、よいブロックだと思います。でも、ダイヤブロックも子供にとっては「はずしやすい」という利点があるように思います。

 この「おうちセット」で、今住んでいる家の模型を作ってみたことがあります。まあかなり無理があるんですが、それなりに楽しめました。


8月13日(月) 合成写真

合成写真1 合成写真2 合成写真3
 ふと思い立って、子供の小さい頃の写真と、おもちゃの写真を合成してみました。本物はもっと大きい画像なのですが、顔などがはっきりしない程度に縮小してあります。この大きさの画像でも、合成写真の面白さはおわかりいただけるのではないかと思います。

 左から「シルバニアファミリーの森のパン屋さん」、「ミニカー(mini と beat)とペーパークラフト」、「プラレールのゴードン」です。

 作り方は簡単で、最初に人物の全身が写っている写真を選び出し、人物の部分を四角く切り取ってbitmapファイルとして保存し、人物以外の背景を白で塗りつぶして消します。それから、適当な背景画像を探して、画像の明るさ等を調節します。最後に、さきほど切り取って背景を塗りつぶした画像を貼り込みます。ここで、背景の色(白)を透過色として貼り込めばOKです。人物の境界部分が気になる場合は、ソフトフィルタをかけて若干ぼかすとエッジが目立たなくなります。

 人物の背景を消す作業が一番大変ですが、一度作ってしまえば、いろいろな画像に重ねて楽しめます。

 子供本人と、本人のお気に入りのおもちゃが登場する写真絵本とかを作ったら面白いかな、などと思ったのですが、そうなるときちんと構図を決めて素材の写真をたくさん撮る必要があるので、とても大変そうです。


8月14日(火) 『Play Puzze Part3 パズルの百科』

Play Puzzle Part3  図書館で、『Play Puzzle Part3 パズルの百科』高木 茂男 著、平凡社(2,200円 ISBN4-582-62513-4 1986年初版)を借りてきました。左の写真が表紙です。第3章の「本の遊び」の中に、先日8月4日のひとことでも紹介した「光の旅 かげの旅」も載っていました。

 いろいろ面白いものが紹介されていたのですが、「コロコロリング」というものが載っていて、興味を惹かれました。以下、本文中の説明の部分(p.165)から引用します。

 左手で鎖の一番上の輪を持ち、右手でその下の対になった輪の1つを持ち上げて左手を離すと、一番上の輪がコロコロと音を立てながら輪から輪へ転がり落ち、一番下の輪にはまってつながるように見える。

 作り方が載っていたので、さっそく作ってみました。

コロコロリング

 材料は、カードリングを買ってきました。10個で100円だったので、材料費は200円です(税別)。いくらでも長くできますが、まあ20個もあればいいでしょう。カードリングを使って作ったので、値段も安いですし繋ぐ作業も簡単でしたが、輪がコロコロと落ちていく動きが、いまひとつスムーズではありませんでした。ジョイントのところが若干ふくらんでいるため、抵抗になるようです。


8月15日(水) コロコロリングの原理

コロコロリングの説明図  昨日作ってみた「コロコロリング」ですが、どういう仕組みになっているのかちょっと考えてみました。

 コロコロリングは、一見、両端が1個の輪で、途中は輪が2つずつ組み合わされた鎖のように見えます。でも実は、同じ長さの単純な鎖が2つ、1個分だけずれて組み合わさっている構造になっています。

 右の図は、輪が10個でコロコロリングを作る場合の構造を説明したものです。図の左の絵のように、黒と青の5個ずつの鎖があり、それが1つずれて組み合わさっています(真中の図)。最初は黒の一番上の輪で、コロコロリングを吊るしています。

 ここで、青の鎖の一番上の輪を持って(青い矢印)、黒い輪から手を離すと、黒い輪が上から順にカランカランと滑り落ちて、右端の図のようになります。

 ここでまた、黒い輪の一番上の輪を持って青い輪から手を離すと、同じように青い輪が順に滑り落ちて、真中の図の状態に戻ります。

 真中の図の状態のときに、間違えて青い輪ではなく、黒い輪の2番目の輪を持ち上げてしまうとうまく動作しません。本物のコロコロリングは色を塗り分けてあったりはしないので、ここを間違えるとうまくできません。

 なお、この図では、黒い鎖と青い鎖の組み合わせ方を図示してありませんが、動作原理がわかってしまえば、黒と青の鎖のどの輪をつないだらいいかは考えるとわかると思います。ちょっとしたパズルです。

 図がちょっと大きすぎたかな



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2001 hhase