[Home]-[ライブカメラ]-[ライブカメラ作成記録]

ライブカメラ作成記録

最新情報(2001.07.17)はこちら

2001年4月3日(火) システム構成

 以前から橘家 鶴蔵さんのホームページからいただいたCameという、パソコンからディジタルカメラを制御するユーティリティを使わせていただいていました。このソフトはとても面白くて、シリアルケーブルでパソコンとカメラを繋いでおくと
  1. パソコンからディジタルカメラのモード設定
  2. パソコンからディジタルカメラのプレビュー
  3. パソコンからシャッターを切る
  4. インターバル撮影
  5. ディジタルカメラで撮影した画像をパソコンに転送
といったようなことが実現できます。ふと思い立って、このソフトを使ってライブカメラを作ってみようと思いました。 ライブカメラのシステム図

 このソフトがあれば、決められた時間毎にパソコンからカメラのシャッターを切って、それを自動的にパソコンに取り込むことができます。あとはwwwサーバにファイルを転送すれば、簡易ライブカメラシステムができます。

 そそっかしい私は“Came”の使い方をよく読まずに、定期的にftpしてくれるソフトウェアをちょっと探してみました。なかなか「これは!」というものがなかったので、自分で定期的にftpするプログラムを即席で作ってみました。(ソースコードはこれlivecam.cです。ブラウザの「戻る」ボタンでお戻り下さい。)

 ところが、“Came”を立ち上げてみると、実は撮影後にftpしてくれる機能が実装されていることがわかりました。Readmeを読んでみると、ちゃんとライブカメラとして動作させることも想定して作られているソフトウェアだったのでした。


2001年4月4日(水) カメラの設置

 現在困っていることは、ディジタルカメラの固定方法です。

  • 三脚 ⇒ 部屋の中に広げてしまうと場所を取って邪魔。
  • 窓枠 ⇒ 日が当たる。レンズを何時間も太陽に向けていたらCCDが傷みそうです。
  • 本棚 ⇒ 窓の中と外のコントラストが強すぎて、窓の外が単に真っ白になったりする。
  • など、うまい方法が見つかりません。

     カメラに直射日光があたらず、外がよく写って、カメラが安全に保持できて、場所もとらず、コストもかからず家(壁や柱)も痛めない方法・・・考えているのですがなかなかよい方法がありません。

     今日のところは本棚にカメラを置いてみました。外があまりよく見えません。更新は1時間ごとにしてみました。


    2001年4月5日(木) カメラの設置(その2)

     窓にダンボールを貼りつけて、そこにカメラのレンズの大きさの穴をあけてカメラを置く、というのをやってみました。見たところは悪いのですが、わりとうまく稼動しそうです。

     ただ、レンズと窓が離れてしまうと穴をかなり大きくしないといけなくなります。(でないとダンボールが写り込んでしまう。)また、カメラを好きな向きに設置するのが難しくなります。

     昨日は1時間おきの更新でした。このあたりの景色は夕方が美しいのですが、1時間おきではタイミングを外してしまいました。そこで今日は5分おきに挑戦です。

     今日は小学校が始業式で午前中だけでした。画面を横切る道は通学路なのですが、画像をみていると11時半ころの写真にはちゃんと人影が写っていました。しかし、パソコンがカメラとの通信に失敗したらしく、午後2時半ころを最後に更新されなかったため、期待した夕方の画像は配信できませんでした。

     シリアルポートの通信速度を下げてみたりもしたのですが、あまり効果がないようです。そこでPCをグレードアップすることにしました。


    今日までのPC明日以降のPC
    CPU486SX 25MHzMMX Pentium 133MHz
    Memory8Mbyte72Mbyte
    HDD260Mbyte4Gbyte
    OSWin95Win98SE

     やっている仕事の内容からすると、486でも充分だと思うのですが・・・。さてどうなりますことやら。


    2001年4月6日(金) 安定稼動

     PCを替えたせいだとは思いたくないのですが、今日は安定して稼動していました。今夜(2001年4月6日)は月齢が13.2、ほぼ満月に近いためかなり明るいです。人間の目はとても偉大で月明かりで影までできるのまで見えます。でも、今使っている旧型のディジタルカメラのオートモードでは夜は単に真っ暗で、遠くの外灯だけがぽつんと光っている画像になってしまっています。それでもうちのシステムは律儀に5分おきにデータを送っています。

     朝と夕方ではデータの更新のタイミングが微妙にずれているような気がして、自動的に時刻合わせをしてくれるソフトウェアを導入してみました。UNO Shintaroさんという方のホームページで公開されている“桜時計”というソフトを利用させていただきました。


    2001年4月7日() カメラの設置(その3)

     カメラの向きを変えてみることにしました。今日は八ヶ岳南麓遠景です。

    ライブカメラシステムの画像1 ライブカメラシステムの画像2a ライブカメラシステムの画像2b
    図 1 図 2-a 図 2-b

     図1のようにカメラを置いています(4月7日現在)。カメラの向いている方角が、だいたい東南東くらいです。(窓そのものは南東向きです。) 朝日がカメラのレンズに差し込むのを防ぐため、窓には日よけのダンボールを貼っています。高さは本で調整しました。適当な厚さの本がなかなかみつからなくて苦労しました。

     この地は寒冷地で、冬は零下15〜20℃くらいになることもあります。そのため窓は一応ペアガラスにしています。そのせいでダンボールの反射が室外側のガラスに映ってしまっています(図2-a)。 4/5, 4/6 の設置方法では、この映りこみが気になりました。今日はカメラの向きを変えてみたのですが、どうでしょうか。

     なお、外に見えているのは昨年植えたヒヤシンスです(図2-b)。外にもピントを合わせてみました。

    2001年4月8日() 撮影間隔

     とりあえず安定して撮影・転送ができそうです。ただ計算してみると、5分ごとに撮影していると、1時間で12回、1日288回、1ヶ月で8640回、1年だと10万回以上の撮影回数になります。(そんなにライブカメラの運用を続けるかどうかわかりませんけど。)現在使っているディジタルカメラはメカニカルシャッター併用型だと思うのですが、メカシャッターの耐久性って、そんなに高くないと思うのです。普通の銀塩カメラって、1日300枚も撮影しませんよね(現像とプリント代で毎日一万円近くかかってしまう)。いくら現役を引退しているディジタルカメラとはいえ、ほとんど見てもらえない画像を撮影するために酷使するのはもったいないな、と思います。

     とりあえず夜間は手動で停止できるときは止めて、日中も撮影間隔を少し延ばそうかと思います。


    2001年4月11日(水)

     どうやら安定稼動できるようになってきたようです。1時間3回の更新に増やしてみます。


    2001年4月14日() 日よけ

     昨日、カメラを設置している窓にブラインドを下ろしておいたら、午前中ブラインドがガラスに反射して写り込んでしまいました。

    カメラの日よけの画像

     今日はお休みでカメラの様子をみていたのですが、日中、日が高くなるとカメラに直射日光があたってしまっていることに気がつきました。さっそくカメラに日よけを作ってやりました(右の写真)。

     今朝の新聞に、インターネット常時接続のPCが、不正アクセスのための踏み台に利用された、という記事が載っていました。ちょっと心配になったので、カメラをコントロールしているPCを、最初の486SX25MHz, memory 8Mbyte の非力な機械に戻しました。このPCはリソースが極限まで少ないため、余計なプロセスを走らせようとするとメモリのスワップが頻繁に発生し、実用になりません。(たとえばWindows標準のメモ帳1つ開くにも大騒ぎです。)

     このPCなら非力過ぎて踏み台には向かないでしょうし、仮に不正アクセスの攻撃対象になったとしても、OSとカメラコントロールのプログラム以外何もインストールしていませんので、何かあっても被害は最小限です。もちろん何もないのが一番ですが。


    2001年5月13日() ネットワークカード不調

     システムが少々不調です。今回は予想外のトラブルでした。ネットワークカード(LANカード)の動作が不安定なようです。PCを再起動しようとしたら立ちあがらなくなってしまったのであせったのですが、ネットワークカードを交換したら起動できました。

     他のPCに問題のネットワークカードを挿しても、やはりそのPCが起動しなくなるため、問題はカードだろうと判断しました。確かに、抜いた直後にさわってみるとかなり熱くなっていました。

     現在のシステムで不安に感じていることは、カメラ自身の寿命とPCのシステムのセキュリティの2つでした。カメラは物理的に動作している機械部品があるし、ネットワークからの悪意ある攻撃というのは予測できません。しかし、まさか最初のトラブルがネットワークカードだとは思っていませんでした。今考えると4/26の不調も同じ原因の予兆だったとも思えます。


    2001年7月16日(月) 設置方法変更

    図3-a 図3-b
     これまでずっと、カメラを窓枠に設置していました。そのため、部屋の換気が事実上できませんでした。なんとなく部屋の中の湿度が上がっている感じがするので、好きなときに窓を開けられるように、この際カメラの設置方法を変えることを検討しました。

     とりあえず、カメラを窓枠に固定したいと考えてカメラ屋さんに相談に行きました。方法としてはクリップか万力で雲台を固定するのがよさそうだ、ということがわかりました。とりあえずKenkoというカメラアクセサリーの会社のカタログをもらってきました。

     で、たとえば

     ・ケンコーグリップホルダー(4,800円)
     ・ケンコークランプホルダー(7,200円)
     ・ケンコーバキュームマウントグリッパー(22,300円)

    なんていう製品があるということがわかりました。ただ、これらはいずれも取り寄せになるということでしたので、とりあえず自分で工夫してみようと思って、フレキシブルチューブの脚のついたミニ三脚(ケンコーミニトライポッドOCTOPUS:売価690円)を買ってきました。

     家にあった、使っていないクリップライトを分解してクリップを用意し、そこにフレキシブルチューブの脚をからめて固定してみました(写真3-a)。写真の白いケーブルがシリアルケーブル、黒いケーブルはカメラの電源です。一応、強度としては大丈夫のように思えたのですが、長時間の固定になるため、落下事故が心配です。そこで、カメラに「命綱」をつけました(図3-b)。

     ケーブルの長さが足りないため、ノートPCも床から1メートルくらいの高さの棚に置いています。もしもクリップがはずれてカメラが落下すると、多分カメラ本体だけでなく、ケーブルでつながっているノートPCも一蓮托生で道連れになる可能性があります。それはあまりに悲しいので、このような対策をとってみました。


    [戻る]

    [Home]-[ライブカメラ]-[ライブカメラ作成記録]
    mailto:hhase@po10.lcv.ne.jp
    2001.04.14 hhase