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10月8日〜9日 馬蹄形縦走の愛称で親しまれているコースを歩く <谷川岳〜茂倉岳〜朝日岳〜白毛門>

1日目 谷川岳ロープウエイ〜リフト  天神峠〜トマノ耳(1,963m)〜オキノ耳(1,977m)〜一ノ倉岳(1,974m)〜茂倉岳(1,977.9m)〜武能岳(1,759m)〜蓬峠〜蓬ヒュッテ(泊)
2日目 蓬ヒュッテ〜七ツ小屋山(1,674m)〜清水峠〜ジャンクションピーク〜朝日岳(1,945m)〜笠ヶ岳(1,852m)〜白毛門(1,720m)〜土合橋到着(駐車場)

結婚してまもなくのGW (山に登るようになる前の事) に、観光でこの近辺へ行った。
その時、ペーターから、谷川岳は「双耳峰」で、オキノ耳とトマノ耳がある、と教えてもらった。それが、「双耳峰」、という言葉を知った時だった。
このオキノ耳、トマノ耳だけへ行くのであれば、十分日帰りが可能で、今までにも機会はあったけれど、ぜひ縦走したいということで、なかなか機会はなかった。
そして、この連休、北アルプスではすでに雪の便りも聞かれていたし、紅葉も今年はだめみたいなので、思い切ってまったく違う方向を考え始め、思いついたのがこの「谷川岳」。
ただ、肩ノ小屋はもういっぱいだったので、念願の平標山への縦走は叶わず、代わって、「馬蹄形縦走」となった。
なぜか、8日のみ「蓬ヒュッテ」が空いていたのだ。

1日目 谷川岳ロープウエイ〜リフト  天神峠〜トマノ耳(1,963m)〜オキノ耳(1,977m)〜一ノ倉岳(1,974m)〜茂倉岳(1,977.9m)〜武能岳(1,759m)〜蓬峠〜蓬ヒュッテ(泊)

2時起床、3時出発、群馬県みなかみ町、土合駅近くの駐車場に着いたのは、5時50分頃。
ロープウエイ駅まで約15分、車道を歩き谷川岳ベースプラザへ行き、発券を待つ。
始発ロープウエイは7時。待っている間、なんと150名と言う団体登山ツアーが到着。
連休初日ということもあり、混むこと間違いないと確信した。
ロープウエイにはこの150人の団体の前に乗ることが出来たが、山頂駅について、せっかくなので、リフトに乗って「天神峠駅(1,502m)」に行ってる間に先に行かれていた。

ちなみに、ロープウエイ駅の周辺には駐車場がいくつかあり、うちが止めたのは、下山場所でもある無料駐車場。
ロープウエイ駅に一番近いところには、なんと1000台止められる立体駐車場がある。(有料?) しかし、開くのが、ロープウエイの始発時間と同じなので、ここに止めると出発は遅くなる。 それでも待ち状態の車が何台かいた。屋外駐車場に止めてさっさと駅に行った方が良さそうなものだけど。
この建物は、立体駐車場から続いているらしく、ここに見えるのは6階だった。


ローウエイ山頂駅に着いて、リフトで天神峠駅に行ってみる。
リフトに乗らなくても山頂に向かう道があるので、リフトに乗る人はほとんどいない。 (この間に団体に先に行かれてたわけだけど・・・)
それでも駅の上には展望台があったりして、眺めは良い。
山頂は雲がかかっていて、きれいな双耳峰を見ることができないのが残念。でも紅葉は期待できそう。


・・・と思っていたら、見えた。良かった。
左がトマノ耳1.963m、右がオキノ耳1,977m
でも、満を持して来た割には、すかっとした青空じゃないのが非常に残念。

20分ほど天神峠駅で行ったり来たりして、やっと山頂を目指す。
日帰りで十分行ける山なので、すでに人があふれかえっている。
ちょっとした岩場の登りでは、すぐに渋滞待ち発生。
それを過ぎ、平坦な道になると、いっきに空く。
そんなことを繰り返しているうち、150名の団体さんが前にいることを発見。
全員、首に黄色いタオルをかけていた。
3つの班に分かれているらしく、肩ノ小屋に行く前に、2つの班の前に出ることができた時はほっとした。
次から次へと人はいるが、今回は往復でなく、縦走なので、気が楽。
往復だと下山も大変だろうなぁ。
2時間ほどで、肩ノ小屋到着。団体さんのおかげ(?)で、休憩もなく、比較的早い時間で来ることが出来た。


肩ノ小屋前で休憩。
目の前に広がるこの景色が万太郎山(1,954)へ続く縦走路。
ホントはここを歩きたかった。
いつか行けるといいな〜〜。
肩ノ小屋には外トイレが二つ。100円也。大勢登って行く割にはトイレを使う人は少なかった。

小屋から10分かからないくらいで、「トマノ耳」到着。
団体さんの1グループがいたため、写真撮影は順番待ち。
かなり強引に入って撮ってしまった。

天気は、快晴を期待して来たけれど、高曇り。
写真を撮ったあと、団体さんの前に着けるように、オキノ耳を目指す。

トマノ耳からオキノ耳まで、約15分。
大勢登って行くのが見える。
斜面は草紅葉。

谷川岳、山頂、オキノ耳1,977m到着。10時半。
結局団体さんと一緒になってしまい、順番待ちして記念撮影。
が、ほどなくして空いたので、もう一枚。
でも、周りで休んでいる人が途切れることはなかった。

お昼は、もう少し行ってから取ることにして、次の峰へ向かう。

みんなオキノ耳で引き返すから、ここからは静かになる?と思いきや、けっこうな人が先に進んでいる。
どうやら、「ノゾキ」と言われるところまで行く人が多いらしい。
そこまで行って引き返しても、時間は十分ある。
ノゾキは、有名な「一ノ倉沢」をノゾクところ。
が、この時期草が繁っていて、あまり迫力がないような気がした。
それでも紅葉がきれいだったから、引き返すにしても、行く価値はあり。

ノゾキの手前でお昼にして、一ノ倉岳を目指すが、この辺り、つるつるに滑る石が多かった。
それだけ歩かれているということか。
なので、何気ないようなとこにチェーンがかけてくれてあった。感謝。

オキノ耳を振り返ったところ   東側は切り立った岩壁

そして一ノ倉岳への登り
紅葉がきれいになって来た。
一ノ倉岳は山頂標識はなく、ここかなぁ〜〜って、ひとりごと言ってたら、通りかかった人が三角点があるから山頂ですよ。って教えてくれた。
けど・・・三角点があるから、山頂ってのはちょっと違うよね。
そして、山頂には小さなシェルターみたいなのがあって、どうやらそれが避難小屋らしい。
利用できるのは1〜2人。
地図にも載ってる避難小屋だけれど、載せない方がいいんじゃないかと思うくらい小さかった。
ちなみに、この谷川岳界隈の小屋は、営業小屋は肩ノ小屋とこの日泊まる蓬ヒュッテ、平標山ノ家、しかなくて、後は全て避難小屋。
一ノ倉岳のように1〜2人しか入れない小屋から、比較的しっかりしていそうに見えた「茂倉岳避難小屋」(15人)など、多くの避難小屋があり、縦走で利用する人も多いらしいが、ほとんどがトイレはない。
う〜〜ん、考えないようにしよう。
なので、万太郎山へ縦走するとしたら、1泊目「肩ノ小屋」、2泊目「平標山ノ家」を予約することが絶対条件。そして、
平標山から土樽に下ると、車に戻るのがぐっと楽になる。いつ行けるか、だけど・・・


どうのこうのない(笑)、一ノ倉岳を過ぎて広がった景色に、思わず歓声。
アルプス並みに広々した縦走路が広がっていた。
ここからめっきり人がいなくなった。


武能岳、上越のマッターホルンといわれる大源太山を見ながら、茂倉岳へ向かう。


振り返ると、トマノ耳、オキノ耳、左に一ノ倉岳 がはっきり見えていた。


茂倉岳山頂
今回の中で一番高いところ 1,977.9m
登山者は5人ほどいた。2人は引き返して行った。


武能岳に向かう斜面の紅葉

茂倉岳から先は本当に人は少なく、テント泊の親子3人がいただけ。
途中、笹平というところがあったが、名の通り、左右、笹が広がる斜面で、登山道にはみ出した笹はつい最近刈り取ったらしく、これがまた、刈り取られた笹の葉が滑りやすいし、路面が見えず、刈り取られていたばかりに歩きにくかったりした。
でも刈り取られてないともっと歩きにくいだろうなぁ。

武能岳を過ぎると、いよいよこの日の終了地点、「蓬ヒュッテ」が見えて来た。
ヒュッテの近くにはすでにテントが数張り。
正面に上越のマッターホルンといわれている「大源太山」1,598mが聳えているが、なんとこの日、長野市のひらさんが日帰りで登りに行かれてた。
小屋では、大源太山から来た人もいた。

蓬ヒュッテへの到着は3時。ちょうど良い時間。
受付後、小屋の前で缶ビールで乾杯。
その後、ペーターのみ往復30分の水場へ、翌日分の水の補給に行く。

この日の宿泊は20人ほど。灯りは1階の台所横にランプが一つあるだけ。
食事は、2階に折りたたみ式のテーブルを広げ、1階に寝る人も上がって来て、LEDライトの元で食事。
なぜ2階かというと、2階の方が、天井が高いから、だと思う。なので、受付の早い人が2階、遅い人は1階になる。
うちは2階のちょうど中央だった。
食事はカレー、サラダ。
食後は、LEDライトは戻したので、久しぶりにヘッドランプが活躍。
寝具は薄い毛布を下に敷き、寝袋、その上にふかふかの毛布を掛ける方式だった。
トイレは入り口に一つあって、テント泊の人もこれを利用。
翌朝はテント泊の人が早めに来て、2〜3人ほどの列になっていた。テントは10張りくらいだった。

つづく・・・

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