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9月11〜13日 <北アルプス 烏帽子岳〜蓮華岳を歩く>

1日目 扇沢〜(タクシー)〜高瀬ダム高瀬ダム〜ブナ立尾根〜烏帽子小屋(泊)
2日目 烏帽子小屋〜烏帽子岳(2,628m)〜南沢岳(2,625m)〜不動岳(2,595m)〜船窪岳(2,459m)〜船窪小屋(泊)  

3日目 船窪小屋〜七倉岳(2,509m)〜北葛岳(2,551m)〜蓮華岳(2,798m)〜針ノ木峠(小屋)〜扇沢

5時からの朝食のところ、5時半にしてもらい、前日下見しておいた小屋の裏手に日の出を見に行く。
5時10分過ぎ、赤く染まり始めて、日が昇ったのは5時27分。
朝の景色を堪能して、5時半にはちょっと遅れちゃったけど、山荘へ戻って朝食。
席に着くとペンバさんがご飯とお味噌汁をよそって来てくれる。
朝は白米だった。
けど、山小屋では必ずする、ご飯のお代わりはできなかった。
それは・・・
前日の夕飯のおかずがたくさんで食べ過ぎていて、朝になっても空腹感がなかったから・・・。



この朝も小屋のコーヒーを飲んだので、出発は遅めの6:40。
出発前にコーヒーを飲むのは、至福のひととき。
更に切り絵葉書(8枚セット)を購入、管理人さんご夫妻、烏帽子岳、小屋のランプなど、どれをとっても、とっても素敵な切り絵だった。
絵葉書が入っていた封筒が、これまた素敵で、お母さん題字で「再会の山小屋」と書かれ、鐘の切り絵がデザインされていた。
収益金は登山道整備、環境保全にまわるとのこと。
そして、小屋前で記念撮影をお願いする。
アルバイトのときちゃんとお母さん。
二人ともとっても笑顔が素敵、また会いに来たいな〜〜。
鐘を鳴らしてもらい、いつまでも手を振ってもらい、まずは七倉岳を目指す。

前日の到着時はガスになってしまってたけど、快晴の朝、船窪小屋はいつまでもはっきりと見え、
背景の槍から前穂、燕岳も綺麗。
もしかして、お母さんとときちゃん、まだ見送ってくれてるかも。

縦走3日目
この日は、七倉岳(2,509m)〜北葛岳(2,551m)〜蓮華岳(2,798m)を経て、針ノ木峠から針ノ木雪渓(この時期雪はなし)を下り、扇沢へ戻る行程。
コースタイムは8時間半で、北葛岳から蓮華岳は300m弱下り、500m登り返し、蓮華岳から扇沢へは1300mほどをひたすら下ることになる。


小屋から七倉岳(2,509m) 山頂までは15分ほど。


そして次のピーク「北葛岳」 2,551m
七倉岳から北葛岳までは、鎖場と梯子を急降下し、七倉乗越へ、そこからまた急な登りがあって山頂。
ガスが湧いているものの、青空は広がり、この先の蓮華岳方面は良く見えた。




そしていよいよ蓮華岳が近くなり、手前には「蓮華の大下り」 が待ち構える。 (ガスがかかっていて残念)
ペーターこだわりの蓮華の大下りをこの後登るのだけれど、
こだわりの背景には、クサリ・ハシゴの連続ってあるので、登りに使った方がいいだろうってことだった。

北葛岳から300m弱下った北葛乗越から、いよいよ蓮華の大下りが始まる。
山頂までの標高差は500mちょっと。
が、急ではあるものの、クサリ・ハシゴは最初の一部だけだったので、(乾いてさえいれば・・・)下りでも問題なかったかも。
もっとたくさんのクサリ・ハシゴがあるかと思ってた。
やっぱ歩いてみないとわからないことが多い・・かな?



蓮華岳山頂への最後は気持ちの良い稜線
ところどころの草紅葉がキレイ
OnMouseで登って来た道を振り返る


途中、まだ咲いていたコマクサ (こうしてまだ咲いている花はちらほらとあった)
花は咲いてても、葉は紅葉



山頂到着11時半
針ノ木小屋方面から登って来た人が一人いるのみの静かな山頂
それもそのはず、平日だから。
見通しが良かったらこのまま下ろうと思っていたけれど、ガスだったので、山頂標識の右手の小高いところで、お昼にした。
その間に晴れてくれるといいけど。

晴れるのを待ったりして、山頂にいたのは1時間。


針ノ木峠に下り始めて少ししたところで、青空になった。

針ノ木峠に下りて、小屋横で休憩。
テント場の2つあるトイレのうち、「槍見荘?」に入ったところ
昔風の和式トイレで、座った正面に四角い切抜きが・・・
残念ながらガスだったけれど、そこから槍ヶ岳が見えるようになっていた。
トイレから槍ヶ岳、見たかったな〜〜、ちょっと残念。
休憩後、1時半、扇沢に向け下山開始。
数年前に、扇沢から入って岩小屋沢岳〜針ノ木岳を歩いた時に下っているけれど、7月末だったので雪渓が残っていた。
前日ここを登って来た人によると、雪渓はないとのことだったけど、かえって雪渓があった方が一気に下れて楽だろうな、時期的に仕方ないけど。


針ノ木峠から扇沢まではコースタイム3時間。
一部登山道沿いに雪渓が残っていて、わずかにベニガラの跡があった。
しっかり残っている時期はここを真っ直ぐ下って行けるから、やっぱ楽だな〜と思う。
途中の大沢小屋はもうやっていなくて、ちょっと下で一回休憩して、
扇沢への到着は4時半。
3日間歩いた最後ではあったけど、まずまずの時間で下って来ることが出来た・・・かな?



さてさて、今回、烏帽子〜針ノ木峠間を歩いたので、北アルプスの稜線でまだ歩いてないのは・・・
天狗山荘〜不帰キレット〜唐松岳
五龍岳〜鹿島槍ヶ岳 
ここを歩いたら、栂海新道を下って日本海へ
でもその前に、今回船窪小屋のお父さんに会って、針ノ木谷を下って平の渡しで平ノ小屋へ、その後五色ヶ原へ登って、室堂から扇沢へ帰って来るコースを歩きたくなってしまった。
逆周りなら2泊で歩けるかな?
ちなみにうちが持っている地図は古い1997年版)ので点線だけど、今の地図では針ノ木谷は実線になっている。
最初はお父さんが一人で開いたけど、今は年に二回ほど「道しるべの会」で整備してくださっているとのこと。
知らなかったことだったので、憧れの道になってしまったかな? そして、そろそろ最新の地図を買った方がいいかな?木曽駒の地図(昭和61年発行)と併せて。

 
小屋で買った「切り絵葉書」8枚セットのうち、お気に入りの2枚。
作者の横山礼子さんは昨年急逝されたようです。(悲)
そして、船窪小屋ネットはこちら ふなくぼ便りが毎日毎日更新されます。

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