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8月7日〜9日 <北アルプス 立山・剱岳を歩く>

1日目(8月7日) 立山駅〜(ケーブルカー・バス)〜室堂  室堂〜雄山〜大汝山〜富士ノ折立〜真砂岳〜(別山は巻き道で通らず)〜剱沢小屋(泊)
2日目(8月8日) 大日三山〜大日小屋まで の予定が、突如として 剱岳へ 剱御前小屋(泊)

4時起床
予想通り、剱岳は見えていなかったので、大日三山へ行き、大日小屋に宿泊、最終日は称名滝に下ることにした。
こういうこともあろうかと、アルペンルートの往復券は買ってなかったし・・・
5時から朝食を食べて、ゆっくり仕度して、6時に小屋から出てみると・・・
なんと青空が広がっていた。
剱岳の上空は雲に覆われてはいるが、この様子だと確実に晴れそう。
急遽、剱岳へ行くことに変更。
最近、チェーンがあるような岩場も歩いていなかったし、やっぱ、剱沢小屋に泊まって、剱岳に行かないってのも後ろ髪を引かれる想いだったので、この快晴には感謝、感謝。
もし朝食をお弁当にしていたら、この時間、ここにはいなかったので、これもまたタイミング良かった。



普通なら余分な荷物は小屋で預かってもらうけど、急遽決めたので、そんな時間もなく、全ての荷物を持って出発。
下山時すれ違った人から「どうして預けて来なかったのか・・・」みたいなこと言われたけど、そんな余裕がなかったのだ。
(わざわざ説明しなかったけど)


途中寄った剣山荘も時間が遅かったので、これから登ろうって人は皆無で、
サブザックの若者が数人いたくらい。
この若者とはその後、ほぼ一緒に行動することになった。





すっかり晴れた。先頭ペーター、二番手わたし、の影


一服剱を過ぎて剱沢を振り返る


朝は見えなかった山頂も僅かに雲がかかっているだけ
剱で休憩しGO!
前回は前剱までも遠かった気がしたけど、今回はあっという間だった。


前剱の門を渡るペーターと目指す 「剱岳」 すっかり晴れた


タテバイの下が、下山時にも通るところだったので、荷物は置いて行くことにした。
お水とシート、地図をサブザックに入れて。

そしてタテバイ登場。
右に立っているのがペーターで、その左を登って行くのが、剱山荘にいた6人の若者グループ(大学生くらいかな?男性4人、女性2人)
最初のチェーンを掴んで登る時、その女性がいきなり「きゃ〜〜〜〜」って悲鳴を上げる。
どうもこういったのにまだ慣れていないらしく、一瞬身体を振られたことに驚いたらしい。
若いからこういう悲鳴もかわいらしい。
わたしじゃぁねぇぇ。。。^^; 石を投げられそう
その女性も無事タテバイをクリアして、わたしも続いてクリア

タテバイを過ぎて、下りと合流する箇所で渋滞発生。
すでに多くの人が山頂へ行って来た後。
次から次へと下って来るので、こっちからなかなか登れない。
でもそのすぐ下は「ヨコバイ」の取り付き地点で、下ったところで結局待ち状態だったんだけど、下る人にはわからないらしい。
そのうち、ガイドさんらしき人がいったん止まってくれて、やっと登ることが出来た。
まず若者6人グループが行って、わたし達が続いた。


あと一息で山頂


山頂に着く頃には、周囲はガス。
そして、事故があったらしく、ガスの中、ヘリの音がしてた。
6時過ぎに小屋を出発して、渋滞もあったりして、山頂到着は10時ちょっと前。

30分くらい山頂にいて下山。
そして、ヨコバイに入ったところで、先ほどの若者6人グループの女性がどうしても前に進めなくなった。
先に行った男性陣は、若さにまかせた感じの降り方をしていて、女性にそれは真似出来ない。
後ろにはそれほどの人はいなかったので、ゆっくりでいいですよ、と言うものの、足を掛けるところがわからないため進めないのだった。
そこで、すぐ後ろにいたペーターが先に行って、足を掛ける場所を教えてあげたら、スムーズに通過完了。
今度はその女性からわたしが教えてもらって、わたしが次の女性に教えてあげる形で、ペーター先頭に6人が通過した。
そういうこともあってか、その女性たちと和やかに合い前後して下る。
聞くと、槍の山頂ではわたし泣きました・・・と。  岩場にまだ慣れていないようだった。

下山途中から雲行きが怪しくなって来たので、晴れているうちにできるだけ下ることにして・・・
一服剱まで来て、お昼にした。
食べ終わった途端に雨が降り出した。
レインウエア着て、出発しようとして、ふと標識を見たら、なんと!
そこは前剱だった。
完全に一服剱だとばっかり思っていたので、高度計を確認することすらしてなかった、ペーターだった。
が〜〜ん、前日小屋の人の説明で、前剱からの下りが気の緩みから来る事故が多いんです、って聞いてた。
おまけに、雨。
ここから一服剱までの間が一番緊張したかも。
で、その下りの時、後ろから来た人に荷物置いてくれば良かったのに、なんて言われたりして・・・
一服剱に来ると雨は止んでたので、レインウエアは脱いで、剱沢のテント場で最後の休憩。
剱沢小屋には寄らず、直接テント場に行けたので、荷物を預けなくってそれはそれで良かったかも。
テント場で、若者6人グループを発見。前剱で休憩しなかったけど、雨にはあってしまったようだった。
急いだところで、結局雨にあってしまったのなら、前剱でお昼にしておいて良かった。降り出しちゃうと食べることできないから。
翌日分のお水をテント場で補給して、最後1時間弱の登り。
剱御前小屋到着、3時。

受付後、小屋の前でビールで乾杯。
その時間には剱岳は見えなくなっていたけれど、
当初予定の大日三山より、ずっとずっと、達成感があった一日だった。
大日三山も一回行ってるし、同じ二回目なら剱岳の方がだんぜん達成感がある。
次はぜひ、早月尾根を登ろう。
荷物は持って行ってたので、今回、早月尾根を下ることも可能ではあったけど・・・
ペーターのこだわり
@早月尾根は登りに使う 
A重太郎新道は下りに使う
B天狗の大下りも下りに使う
C蓮華の大下りは登りに使う
D黒戸尾根は登りに使う
なのだ。
食事の前に部屋に戻ったら、年配のご夫婦が同室になっていた。
5時からの夕食後、干していたレインウエアを取り込んだり、歯を磨いたりして、6時45分に外へ出ると空がいい感じに赤くなっていた。

同部屋になったご夫婦は、明日剱に行かれるとのことで、ちょっと緊張気味だった。
でも明日は間違いなく天気いいでしょう・・・
わたしたちがまだ寝ていても、気にせず仕度して下さいと話して、4人とも消灯前に就寝。

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