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7月11日 初夏・花の山  火打山<2,462m>

はじめに
数年前からこの時期の火打山へ行ってみたいとペーターが言ってた。目的は「ハクサンコザクラ」。ただこの時期は梅雨の時期だけあって休みと天気がなかなか一致せず、今年もあきらめかけていた。
が、金曜日の朝予報がいい方向へ変わっていた。この段階で80%くらいの確立で行けそうな雰囲気になった。そして夕方の予報を確認したら、午前は曇りかもしれないけれど午後に期待できそう、念願の火打山行きが決定した。・・・朝早いゾ!!


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コース 
笹ヶ峰駐車場〜黒沢橋〜十二曲り〜富士見平〜高谷池〜天狗ノ庭〜ライチョウ平〜 火打山山頂 〜 (高谷池ヒュッテにいったん戻って) 〜茶臼山〜黒沢池ヒュッテ〜富士見平〜笹ヶ峰駐車場

自宅は午前3時出発、高速で諏訪ICから妙高ICまで。
笹ヶ峰駐車場に5時15分頃到着。さすがにこの時間はまだ空々。でもこの日の「高谷池ヒュッテ」は予約ですでにいっぱいとのこと。きっとすぐに満車になってしまったことだろう。買って行ったコンビ二のおにぎりを食べて日焼け止めクリームをつけたりして、出発は6時ジャストだった。
火打山は過去2回登っていて(紅葉がとてもきれいだった1999年10月/山スキーした2008年5月)今回3回目。果たして念願のハクサンコザクラは期待通りかな。。。。
  

黒沢橋までは新緑のブナ林の下、整備された木道を歩く。
黒沢橋でまず小休止、その後十二曲りを登り、富士見平で小休止。
高谷池から先、想像以上の花に会うことになるのだけれど、そうとは知らない頃、まず目についた花。
今まであまり見たことがない花だったので、写真をいっぱい撮って進んで行った。
高谷池ヒュッテにはほぼコースタイム通りの3時間で到着。
富士見平からここまでの道は歩きにくかった〜〜。それもあって下りは黒沢池経由にした。そっちは多少時間はかかるけれど、とても歩きやすい道だった。
ヒュッテ前はナナカマドの花が満開だった。この小屋はいつ見ても景色にマッチしていてとても絵になる。
休憩は小屋からちょっと離れたテント場近くで。そっちに行くと高谷池が良く見えるし、人は少ない、なんと言ってもハクサンコザクラが咲いていた。思わず「やったぁ〜〜」って歓声をあげてしまった。
でも見えるはずの山頂はガスがかかって見えなかった。

まず念願のハクサンコザクラの群落・・・高谷池にて
ここからがいよいよメイン。
天狗ノ庭ではどんな景色が待っているだろう。
まず目についたのはこんな花達(ごくごく一部)。高谷池に来るまでに見た「サンカヨウ」は朝露に濡れて透明に光っていたのが印象的だった。
↑ 左が透明になっているのわかるかな?
ちょっと遅めながらミズバショウも咲いていた。

ハクサンコザクラ
高谷池ヒュッテとテント場を見る
池塘脇のハクサンコザクラの群落
天狗ノ庭まで来ると、それまでまったく見えなかった山頂が見え始めた。
もうちょっとで全容が・・・

天狗ノ庭を過ぎて少し行くと木道が終わりいよいよ尾根道になる。
そこからがまだ意外に長い。
   
       
途中で見かけたベニバナイチヤクソウは今まで見たうちで一番立派な花だった。右はヤマオダマキ。   
山頂下のお花畑は夏の印象。
山頂直下の雪渓を目前に、なんと!雷鳥のつがいが登場。
火打山にいることは知っていたけれど、まさか会えるとは。
ちょうどガスがちょっと出ていたのがタイミング的に良かったみたい。
残念ながら子雷鳥はいなかった。子宝に恵まれなかったか、襲われてしまったか。。。
高谷池ヒュッテまではほぼコースタイム通りの時間だったのに、山頂到着は12時ちょうど。1時間半もオーバー。途中の景色があまりにもすばらしかったから仕方がないっかぁぁ。
でもおかげで山頂に着くと展望はまずまず。
北アルプスの峰々も僅かに見え、遅く着くのも悪くないもの。
妙高山も、高谷池に天狗ノ庭もこうして見えてすばらしい。
お昼も食べたので1時間近く山頂にいて下山。
下山時は晴れていたので雷鳥さんは登場せず。
登りに見えなかった山頂を振り返りつつ下山。

天狗ノ庭からも登りに見ることができなかった景色を堪能
ハクサンコザクラの群落と奥に見えるは焼山。
午後回復するって言う天気予報から、当初の計画では山頂から戻ってきた後、高谷池で晴れるまで時間調整、ってことだったけれど、すでにこのような展望になったので、時間調整も必要なくなった。高谷池に戻ったのは驚くほど遅く、すでに3時だった。
普通、高谷池から山頂往復3時間のところ、なんと6時間もかけていてびっくり!!
富士見平へ戻る道は黒沢池ヒュッテ経由。時間は多少かかってしまうけれど、来た道は歩きにくかったし、やっぱり違った景色を見てみたいから。
この時点で車に戻るのは6時を想定。過去最高に近い遅い戻りかも。でもそのつもりで来ているから暗くさえならなければOK。暗くなってもヘッドランプ使えばいいけど。
茶臼山を経て妙高山、黒沢池、ヒュッテが見えたところ。
横に長く延びているのが富士見平へ向かう道
。気持ち良さそう〜〜。

途中印象に残ったブナの木・・・この時間にはこんな青空になっていた。

珍しいドーム型の小屋
黒沢池ヒュッテで大休止。これだけ遅くなっていても大休止になってしまう。
高谷池ヒュッテはすでに予約でいっぱいとのことだったけれどこっちは40人くらいの宿泊者のようだった。
でも泊まるならやっぱり高谷池ヒュッテがロケーション的にいいかな〜〜。
黒沢池ヒュッテから先の木道沿いには今まで見たことのないおおきな「ワタスゲ」、そしてすでに綿毛になった「チングルマ」登場。チングルマは相当早く咲くのかな?ほとんどが綿毛で咲いている花はまったくと言っていいほどなかった。

  

      

途中で1回だけ休憩し、駐車場に戻ったのは6:45だった。朝6時に出発してから12時間以上。標準コースタイムのなんと1.5倍かかっていた。どこでそんなに時間がかかったんだろう???
帰りは黒姫ICから高速に入り、これだけ遅くなればさすがに途中で食事取って家に着いたのは10時ちょっと前、お風呂に入って寝たのは11時半、朝2時半に起きてから実に一日の行動時間21時間。
ハクサンコザクラ、その他のお花たちを十分堪能し、黒沢池ヒュッテ探訪もし、そうそうにチングルマの綿毛まで見て中身濃い、大満足の一日だった

最後に・・・ カメラの性能上、せっかくのハクサンコザクラや他の花の写真をこの程度しか載せられなくて残念。イワイチョウにハクサンチドリ、ミヤマキンバイ、ウサギギク、イワカガミ、アオノツガザクラ等まだまだ沢山咲いてたし、湿原の美しさも言葉にならないくらいだった。
今度はまた紅葉の時期に行ってみたいな。

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