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7月19日〜21日 念願の塩見岳<3,047m>〜蝙蝠岳<2,865m>

はじめに
一番最初に塩見に行こうと計画したのは2007年7月の海の日前、この年は海の日がなんと16日と早く、梅雨真っ最中だろうけど梅雨の晴れ間を狙って行こうとしてた。
が、天気は悪くなるばかりで、一週間前に断念。変わって行ったのが北海道の大雪山だった。この時は北海道しか晴れマークがなかった。(西の方はあったかもしれないけど・・・) 晴れマークだったにも関わらず着いた初日が雨だったので予定変更で1泊2日の山歩きになった。
昨年の海の日は長期休みを設定したので、荒川岳〜赤石岳〜聖岳を歩いた。梅雨明け10日の素晴らしい天気の中での縦走だった。
今年も海の日は20日、梅雨明け10日のはず。年初に会社のフレックス休日を3日設定し6日連休にした。そして狙いを定め小屋は7月始めに予約し準備万端。ただ予想外だったのは鳥倉林道が数ヶ月前にあった落石で今もって通行止めだってこと。ってなると塩見新道か、塩川小屋から入るか・・・最初塩見新道にしようと思っていたが、三伏峠の景色を見たかったので塩川小屋経由に予定変更したのが1週間。が、直前になってまたまた天気が不安定になってしまい、前日に悩んで悩んで決まったのが↓のコースだった。塩見とは相性が悪いのかな?? でも事前の情報交換で新たな楽しみができちゃって期待大。


<1日目> 7月19日(日) 登山口〜大黒橋〜塩見新道〜塩見小屋(泊)
<2日目> 7月20日(月・海の日) 塩見小屋〜塩見岳(3052m)〜蝙蝠岳(2865m) 往復 〜塩見小屋(泊)
<3日目> 7月21日(火) 塩見小屋〜本谷山〜三伏峠〜烏帽子岳〜本谷山〜塩見小屋(泊)・・・雨で断念
塩見小屋〜塩見新道〜大黒橋〜登山口
<4日目> 7月22日(水) 塩見小屋〜塩見新道〜大黒橋〜登山口

<1日目> 7月19日(日) 登山口〜大黒橋〜塩見新道〜塩見小屋(泊)

朝支度中にペーターが天気悪いから今日は中止にするって言い始めた。
えぇぇ〜〜そんなぁぁ・・・。でもネットで天気予報を見て20日の天気がまずまずいいことを確認。その天気に賭けることにして予定より1時間遅れて出発。
登山口までうちから1時間半なので、最悪登山口まで行って引き返すか・・・って案もあり。
塩見新道を使う場合の登山口は北沢峠行きのバス乗り場の入り口を左手に見て、三峰川沿いの林道を30分も車で走った突き当たり。この林道が落石などあったりして雨でも降った日にはちょっといやらしい。行きは無事到着。帰りに雨でないことを祈る。登山口には釣りの車も含めて10台以上は止まってた。

5時半ころ駐車場に着いて6時に出発。天気は標高2000mくらいのところに雲が立ち込めどんより〜〜〜。
普通なら絶対中止にしてる天気。翌日の快晴を祈るのみ。
まずは平坦な林道を1時間歩く。
(地図によると標高差100m)


林道は滝がたくさんあった
平坦な林道を1時間歩く。空はどんより〜〜〜。
上での雨を覚悟し、レインウエアの下とスパッツを最初から履いて行った。

途中にあった「巫女淵の延命水」
ほぼ1時間で林道終点、休憩後いよいよ登りに入る。
第一関門がこの木でできた「大黒橋」。
写真ではわかりにくいけれど丸太を3本縛った橋が2つで、重い荷物を担いでいる場合はバランスが悪い。そして下の川は見た目より流れが速い。
更にこの後ぬかるんだ山沿いの道を登り、そして降り、着いたところはなんのことはないちょっと先の河原。川を渡る橋がないため、20分くらい非常にいやらしい道を歩かなくてはいけなかった。小屋で会った同じコースを来た人もみんなここがいやらしかったって言ってた。
そして!いよいよ塩見新道の急登が始まる。大黒橋から塩見小屋まで標高差1440m、標準コースタイム5時間半。
中でも一番急だったのが最初の1時間。
薄暗〜〜い中を登った。
それでも1時間もすると開けた樹林帯へ出て、明るい中歩けるようになった。
ほっ。。。
この先の道にはギンリョウソウがたくさん。こんなに多くのギンリョウソウを見たのは初めてだった。


大黒橋から3時間くらい歩いたところからは予想通り雨になり、レインウエアの上を着てザックカバーもつけてカメラもしまう。

小屋近くに咲いていたシャクナゲ
最後はちょっと下るところがあり、再度登ると小屋に到着、12:30頃。
長い長い登りではあったけれど、人間の足ってすごいなって思った。一歩一歩が確実に目的地へ導いてくれる。雨風ともにそれほどではなかったのでまだ良かった。
小屋前には先に着いた人が6人ほど雨具を脱いでいてちょっと渋滞。小屋からはハンガーを一人一つ貸してもらえた。
渋滞が収まって受付のところに行き、ふと振り向くと・・・

今回のもう一つの楽しみであったネット仲間のmoguさん(by moguさんの森の家)がいたのよ〜〜。
moguさんは女性3人パーティーで塩川小屋からだったので到着は2時頃かな〜〜〜って思っていたからその速さにびっくり、さすがです。moguさんはもともとこの19日に塩見小屋泊まりで計画。うちは1週間前になって三伏峠小屋泊まりに変更していたので、残念なことに一日違いで会えないな〜〜ってあきらめていたけれど、この天気で急遽塩見新道経由に変更。おかげでmoguさんと同じ日の小屋泊まりになった。moguさんとは過去2回短時間ながら会っていたので、お互いすぐにわかった次第で、受付する前からその場で話しに花が咲く。まずは受付しなくっちゃいけないのにね。
三伏峠小屋で明日も天気良くないみたいだと聞いていたところへ、うちが明日は良さそうだから思い切って来たって言ったとたんみんな大喜びしちゃったけど、どうしよう、やっぱ悪かったら。。。なんて心配をちょびっとして、この後はmoguさん、ペーター、私の3人でミニ宴会。350mlのビールに日本酒までいただいちゃいました。moguさんから今まで行って良かったところやこれから行く予定のところを聞いたりしてとても楽しかった。
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夕食は2回目の5時からでmoguさんの機転で同じテーブルだった。揚げ物は温かくておいしかった。オーナーが見てくれたネットの天気予報でも明日は良さそうとのことで、ほっ。オーナーから明日の泊まりの方のためにも布団に濡れ物を置かないようにって言われる。中には乾燥設備がない小屋の方が悪いって言った人もいたらしい。標高2700mでこうして泊まれるってだけでありがいと思わなくっちゃいけないのにね。
食事後、布団でちょっとまどろんだ後、トイレに行って就寝。この時外はガスだった。
うちは連泊だったので、一番手前のいわば個室。空いている時は奥で広々がいいけれど、この日満杯だったので、ラッキーだったかな。荷物の整理もちょっと楽だったし。

2日目へGO!

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